北区板橋区MSW勉強会 | 竹川病院オフィシャルブログ

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竹川病院は確かな医療と質の高い看護・介護ケアを提供する、総合リハビリテーション病院です。

 

こんにちは!

 

医療相談室の清水です野球

 

 

 

3月1日に北区と板橋区のMSW(メディカルソーシャルワーカー)、ケアマネジャーが集まり、勉強会を行いました。今回のテーマは「在宅医療地域医療の実態と連携について」です。講師はやまと診療所 地域連携部 看護師 針生彩子さんにして頂きました。

 



 

 

針生さんは元々大学病院で勤務しておりました。ある時、お父様ががん末期で入院された際、「主治医から自宅に帰るなら今しかないよ」と宣告を受けましたが、針生さんは病院看護師としての経験上、自宅退院は無理だと思っていたそうです。しかし、お母様は何とか最後に自宅に帰らせてあげたいという強い思いから、病院の退院支援担当者と相談を重ね、自宅退院が叶い、数日間自宅生活を送ることができたとのことでした。その時の経験は針生さんの中で強く印象に残っており、在宅医療に興味を持ったきっかけにもなったそうです。 

 

現在、針生さんが務めているやまと診療所では「自宅で自分らしく死ねる、そういう世の中をつくる」を理念に掲げています。「自分らしく死ねる」とは、「最期まで自分らしく“生きる”」ことだと考え、自分らしく過ごせる自宅での在宅医療(訪問診療)を提供しています。 

 

退院支援の際、自宅へ帰りたいけど、「介護体制を作ることが難しい」、「医療行為があるため不安」などの悩みがある方。 

家族、MSW、ケアマネジャー等誰でもいいので、ひとまず相談をしてほしい。一緒に考えますとのこと。

 

 

 

針生さんから関係者皆さんへのお言葉

 


「一緒にやります。私たちを巻き込んで!」 


私たちMSWもそのように言って頂けると、相談しやすく感じます。 

 

私が、本講義で特に印象的だった言葉は 

「在宅では、一人ひとり特別扱いしてあげられる」でした。

 

これは、病院と在宅の両方を経験し、患者さんのことをすごく大切に思っている針生さんだからこそ、感じることなのだと思いました。

 

 

講義終了後、質疑応答も活発に行われました 

 

本研修には北区、板橋区の医療機関に努めているMSWとケアマネジャーの方にご参加頂き、訪問診療について学びました。我々支援者は患者さんが望む生活を汲み取り、その望みを叶える為に、一緒に考えて支援していくことが職務になります。その望みが自宅へ帰りたいというものだった場合は、訪問診療との連携は必須になります。患者さんのために、今後も研修会等を行い、自己研鑚に努めてまいります。 

 

 

勉強会終了後は、竹川病院栄養科特製のお食事召し上がって頂き、懇親会も行いました。

 

 

 

 



 

 

皆さんから、「すごくおいしい」とお言葉を頂きました。