薬膳としての砂糖【薬剤科】 | 湘南慶育病院オフィシャルブログ

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こんにちは、薬剤科ですニコニコ

 

4月になり、お花見シーズンになりましたね桜

桜の木の下で甘いお菓子でもいただきたいところですお団子

そんな甘いお菓子に欠かせないのは砂糖キラキラ

今回は砂糖をテーマにお話したいと思いますあしあと

 

砂糖というとどんなイメージをお持ちでしょうか?

砂糖が使われたお菓子は、

甘くておいしくて、心を和ませてくれますラブラブ

そして、コミュニケーションの場を盛り上げてくれたり、

贈り物としても存在感を発揮しているように感じますプレゼント

またお菓子だけでなく、お肉を柔らかくしたり

おいしそうな焼き色をつけたり

防腐剤の役割を果たしたりと、

いろいろな用途に使われていますウインク

しかし、最近では「糖質ゼロ」「砂糖不使用」

書かれた商品も多く、砂糖に対してネガティブな

イメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

それでも、疲れたときに「甘いものが食べたい!」

ということはありませんか?

この現象を東洋医学の概念である

五行論から考えてみたいと思います上差し

 

甘味というのは筋肉

思考湿などと関係があります!

口から食物が入り、胃が受入れると

脾で“気”を生みだし、体を元気に動かせるようになり、

脳にも気がめぐり、決断、判断することができます目

疲れて元気がなくなると、この循環を改善するのに

ぴったりな甘味を取り入れて、

“気”を巡らせようとするのですウインク

だから疲れた時に甘いものというのは

最適なのかもしれませんラブ

もちろん食べ過ぎれば、脾胃にダメージを与え、

湿(浮腫み)を生みだし、消化不良や下痢、

身体がだるくなることが考えられます。

血糖値の急激な上昇により、眠くなったり

集中力が低下するということと同じですね。

思い悩みすぎてなかなか判断、決断できないとき…

そんな時は少し甘いものを食べてリフレッシュ

してみるのも良いかもしれません爆  笑

 

そして最後に、漢方の考え方をもとに体質や

季節に合わせた料理「薬膳」として用いる場合の

砂糖の特徴についてご紹介しますおせち

砂糖は製造方法によっていろいろな種類がありますが、

薬膳では黒砂糖氷砂糖を目的にあわせて使い分けます。

 

黒砂糖身体を温め

血液の流れを改善する効果があります。

冷えからくる風邪や下痢、

また生理痛や月経不順に最適です。

冷たいものを食べると下痢しやすい方や、

疲れやすい方、月経痛に悩む方、いつも料理に

使っている砂糖を黒砂糖にしてみてはいかがでしょうか。

身体を温める生姜との相性もぴったりです笑い

 

氷砂糖は氷という文字ある通り、

身体を冷やす効果があります。

のぼせやすい方におすすめです。

肺に潤いを与える効果もあるので、

咳がひどい時や痰が出しにくい症状が

ある時には氷砂糖を選んでみると良いかもしれませんOK

 

ご自身の体調と向き合いながら、

上手に砂糖と付合っていきたいですねキラキラ

(薬剤科)