こんにちは、薬剤科です
下痢や便秘、腹部膨満感などお腹の様々な
不調を改善してくれるのが整腸剤です
薬剤師でも、患者さんに説明するときは
どれも「整腸剤です。」という説明になりがちですが、
実際どのような違いがあるのでしょうか
整腸剤とは酢酸や乳酸などを産生することで
腸内pHを低下させ、悪玉菌の増殖を抑えるとともに
善玉菌の増殖を促す製剤です
大きく生菌製剤と耐性乳酸菌製剤に分けられます
生菌製剤は同一の効果・効能で、製剤同士を
直接比較した臨床試験は行われていないので、
使い分けのエビデンスは確立していませんが、
菌種により消化管部位に対する親和性の違い等があります
通常ウイルス性胃腸炎の主な感染部位は
上部消化管(小腸)の粘膜上皮で、
細菌性下痢では下部消化管(大腸)となります。
医療用医薬品の整腸剤一覧につきましては下記表をご覧ください
また、整腸剤は食後の服用が基本です
その理由は、食後は食事の影響で胃酸が薄まっているため、
整腸剤に含まれている乳酸菌が胃酸による影響を
受けにくくなり、効果が出やすくなるためです
ただし、空腹で服用しても全く効果が期待できない
わけではないので、もし食後に飲み忘れてしまったら、
気づいた時に飲みましょう
(薬剤科)