患者さんのつぶやきから始めたリハ部の取組み:お化粧 | 湘南慶育病院オフィシャルブログ

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こんにちは!

リハビリテーション部です。

 

ある日、リハビリ中に女性の患者さんが呟いた一言。

「私、入院する前は毎日お化粧していたの」

 

この方、脳の病気でご入院する前は

近所のお買物などちょっとのお出かけにも、

毎回お化粧などの身支度を整えてから外出されていたそうです。

 

当院に転院されてリハビリテーションを開始し、少しずつできることが増えてからも

後ろ向きな発言を聞くことも多く、心配をしていましたショボーン

 

そこで!リハビリテーションのなかでも作業療法の一環として、

お化粧を取り入れることにしました化粧品ブラシ口紅

 

すると!少しずつ表情が明るくなり

ついには、同じ病棟内でお友達をつくってしまう程にびっくり

 

じつはこのような化粧を活かした取り組みは、「化粧療法」と言うそうです上差し

 

入院患者さんに対する化粧を取り入れた作業療法を開始したものの、

入院中の患者さんにどのようにお化粧を取り入れるとよいのか?他職種との連携は?

など、課題も山盛りですアセアセ

 

そこで、「化粧」を基盤とした作業療法プログラムを

実践・研究されている東京工科大学 医療保健学部 

リハビリテーション学科 作業療法学専攻の石橋仁美先生に

ご協力いただき、臨床現場での化粧療法の実践について

相談のお時間を、オンラインでいただきました。

 

他職種の理解、効果の評価の方法、

メイク落としを促すタイミングと方法、

メイクに付随するケアでご病気を持っている患者さんにできること等々・・・

 

たくさんアドバイスをいただきました照れ

当院のリハビリテーション部には、働きながら研究を行っているセラピストが

多数在籍しているため、専門家に相談しやすい環境にあるのは心強いですねウインク

 

この患者さんの他にも、

お化粧を希望される患者さんが数名いらっしゃいますし、

おそらくこれからも増えていくと思いますグッ

 

やりながらですが、安全で効果的なリハビリにつなげられるよう、

体制を整えていこうと思います筋肉

 

(リハビリテーション部)