月に一度お会いしております、臨床工学科です
今回の臨床工学科はちょっぴり地味な電気のお話をしたいと思います
病院には、停電時に電気を供給する非常用電源が設置されています。
人工呼吸器や手術で使う無影灯など、
重要な医療機器の電源は非常用電源のコンセントを使用します
病院電気設備の安全基準というJIS規格があり、
停電してから非常用電源が起動するまでの時間が定められています。
「一般非常電源(赤色)」は40秒以内、「特別非常電源(赤色)」は10秒以内、
「無停電非常電源(緑色)」は電気が途切れることなく供給されなければなりません。
当院の無停電非常電源はICUと手術室に設備されています。
写真の左が「赤」の非常用電源、写真の右が「緑」の無停電非常電源
医療機器の電源を入れたまま移動したいときに活躍するのがバッテリです
↓ME室にあるバッテリのほんの一部。色々な大きさがありますね
点滴のポンプをつけたままトイレに行きたい、
心電図モニタを確認しながら患者さんの搬送をしたい…
そんなとき
バッテリが搭載されている医療機器ならば電源コンセントがなくても使用できます
バッテリには寿命がありますので、交換時期や使用頻度を確認しながら交換を行っています。
バッテリの交換や充電状態の確認などは、
保守点検事項に明記される大切なチェックポイントです
医療機器の感電防止など、電気の話は尽きませんが、それはまたの機会に~
(臨床工学科)