退院した患者さんへの看護師訪問を始めました | 大泉学園複合施設オフィシャルブログ

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大泉学園複合施設は、練馬区の地域包括ケアモデルの中核を担うことを目指した病院・施設です。

こんにちは!看護部です!病院

 

当院では、退院された患者さんの自宅での生活を支えるために、看護師による退院後訪問という取り組みを再開しました。

元々は3年ほど前から始めようとしていたのですが、感染症の流行等の影響によりストップしてしまっていました。

今回、社会情勢の変化等も考慮し、ようやく取り組みを再開できるようになったのです。

退院後訪問は、

1.当院を退院された患者さんが

2.重度の認知症もしくは在宅医療ケアが必要である場合

3.退院してから1か月以内

4.医師の指示の下

看護師が訪問し、円滑な在宅療養の継続のための指導を行うことができる

というものになります。

(注:上記の内容はわかりやすい言葉に言い換えるために多少正確性に欠ける部分があります)

 

退院後訪問を行う場合は入院中から、主に看護師とMSWが連携し、患者本人と家族に対して

・退院後訪問の日程調整

・退院後の患者本人、家族の心配事

・医療スタッフ側からみて退院後に問題となる可能性の高い事象

について共有しておきます。

実際訪問する時は

・退院後の生活状況の把握

・実際の在宅生活における困りごとについてのアドバイスや社会資源導入の検討

・退院してからの患者本人や家族のお話を傾聴する

といったことを行います。

メリットとして

・退院後の状態や症状に関して受診が必要か相談できる

・退院前の想像していた生活と実際に退院してからの生活のギャップについて相談できる

 

通常の訪問看護と異なるのは

・退院してから1か月以内にしか訪問できない、訪問可能な回数に制限がある

→継続的な訪問が必要な場合は、介護保険サービスの訪問介護や、

 訪問看護ステーションからの訪問看護のご利用をご案内させていただく場合があります。

・(当院では)原則病棟の看護師が訪問する

→入院中にご家庭の事情をお伺いしていたり、既に見知った顔なので、

 知らない人が来るという負担感は少ないと思われます。

→また、入院中の状態を知っている看護師が訪問するので、

 退院後の現在の状態と比較してアドバイスやサービスの導入の検討を行うことができます。

 

退院してからすぐの期間というのは、患者さんの介助が思ったより大変であったり、

病院から自宅へ場所が移ったことで、患者さんが落ち着かない状態になったりと、

患者さんはもちろんですが、ご家族にとっても大変な時期です。

そういった時期を退院後訪問を通して、患者さんとご家族さんの負担が少しでも

軽減できるといいなと思っております。

 

現在は訪問を再開したばかりで実際に訪問できる患者さんも僅かですが、

ご好評を頂ければ少しずつ訪問できる患者さんを増やしていければと思っています。