安全に美味しく水分摂取 | 大泉学園複合施設オフィシャルブログ

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大泉学園複合施設は、練馬区の地域包括ケアモデルの中核を担うことを目指した病院・施設です。

こんにちは  老健嚥下チームですニコニコ

今回は安全に飲水して頂くためにとろみの調整についてご紹介いたしますふんわり風船星

 

ご利用者様の嚥下状態は個々によりそれぞれです。

お茶やお水、レモン水やコーヒーをゴクゴク飲むことができる方、水分摂取でむせやすい方、嚥下機能の低下で水分や食事に調整が必要な方と様々です。

 

当施設では安全に美味しく食べて(飲んで)頂くことができるように、

水分に『極小』『小』『中』『大』と4段階のとろみを調整して提供しています。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会の分類でいうと

『とろみ大』=『濃いとろみ』、『とろみ中』=『中間のとろみ』、『とろみ小』=『薄いとろみ』、『とろみ極小』は嚥下には問題ないがご本人より「少しとろみが欲しい」と希望があった方に対しての極薄いとろみで提供します。『とろみ極小』は日本摂食嚥下リハビリテーション学会の分類外となります。

 

水分にとろみをつける理由は、嚥下機能が低下した人にとって、液体は誤嚥しやすい性状をしているからです。

 

 

お茶を準備するスタッフによりとろみの違いが生じないように、摂食嚥下チームによりピッチャーに印をつけました乙女のトキメキ

また、正しくとろみ茶が作れているか?を『サラヤ 簡単とろみ測定板』を用いて随時評価しています。

とろみは薄すぎても濃すぎても危険です。

薄すぎると流れ込みが速く、気管の入り口を塞ぐなどの気道の防御機構が働く前に液体が気管内に入り誤嚥がリスクが高くなります。

濃すぎると水分がねっとりとして口からのどへ流れにくくなり、窒息のリスクを高めます。

 

 

それぞれのご利用者様に合った、安全なお茶お茶の提供を日々心がけ、これからの暑くなる季節に美味しく水分を摂取していただきたいと思っていますニコニコ