こんにちは!看護部です!
前回に引き続き、当院が公開している医療の実績の項目を一つずつご紹介していきます。
今回は膀胱留置カテーテル改善数です。
膀胱留置カテーテルとは、尿を排出させるために尿道から膀胱に挿入する管のことです。
自分ではうまく尿が出せない方、トイレが非常に近い方、厳密な尿量測定が必要な方等に挿入されます。
急性期では膀胱留置カテーテルを入れることによる利点は大きいのですが、欠点もあります。
- 最近が入ってしまい感染症を起こす場合がある(尿路感染症)
- 管や固定用テープによる皮膚障害の恐れがある(スキンテア)
- 管により尿道や膀胱に傷がつく恐れがある(膀胱・尿道損傷)
- 管によって下腹部の違和感を覚える場合がある(膀胱刺激症状)
これらは、入れている期間が長いほど発生しやすくなります。
また、回復期ではリハビリが進むにつれ、訓練時に蓄尿バッグが邪魔になる、自分でカテーテルを抜いてしまう(自己抜去による尿道損傷)といった問題が目立つようになってきます。
そのため、当院では医師の指示の下、速やかに膀胱留置カテーテルを抜けるよう積極的に介入しています。
例えば、既往歴・現病歴の確認、医学的管理上の必要性の検討、膀胱超音波検査、薬物治療、膀胱訓練、排尿誘導等の治療、看護介入等を行っています。
中には元々の疾患や医学管理上の必要性により、どうしても抜けない場合もありますが、
カテーテルを速やかに抜くことで、リハビリテーション上の制限が少なくなりますし、
何より患者さんストレスの緩和や尊厳を守ることにつながります。
当院では、患者さんが少しでも発症前の生活に戻れるように多職種で様々な取り組みを行っています。