日刊ゲンダイにて毎週火曜日夕刊で掲載されています
酒向院長の記事をブログでも毎週お知らせいたします。
第124回
~筋肉量を増やせば「骨」も強化されて健康寿命が延びる~
95歳で非介護、80歳で8割就労を目指す「筋肉革命95」の取り組みを実践して筋肉量を増やすと、
「骨の強化」を実現できて健康寿命を延ばすことにつながります。
筋肉をしっかり鍛えることで骨も強くなるのです。
れわれは50歳以降の年齢になると、
筋肉量が減少し、筋力も柔軟性(関節可動域)も低下してバランスが不安定になり、
運動量が落ちて体力が低下します。
すると、骨の萎縮も進行してしまうのです。
これによりさらに身体活動量が低下することで、適度な就労、交流、社会活動などが難しくなり、
孤立が生じて認知機能が急速に低下していきます。
また、加齢によって骨量が低下する一方、異常な骨が形成され、脊椎や大きな関節が変形し始めます。
さらに、軟骨も減少して、疼痛が生じます。
すると、やはり身体活動量が減少して、認知機能の低下につながるのです。
■骨に荷重を与え続けることが重要
これを予防するには、骨にしっかりと体重や重力をかけて荷重を与え続けることが重要です。
とくに50歳以降は、
異常な骨形成を防ぐために関節可動域を保つストレッチ運動を継続する
「サコー(酒向)メソッド」が必要になります。
加齢による骨の変化で代表的なものは、
①骨粗しょう症、
②変形性関節症、
③変形性脊椎症
による脊柱管狭窄症です。
①骨粗しょう症は、加齢で増悪します。
われわれは50歳くらいから徐々に骨密度が低下し、
骨のコラーゲンの構造が変化して骨の強度が低下します。
とりわけ女性は閉経とともに女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少すると、
骨吸収のスピードが骨形成を上回り、骨密度が低下します。
このため骨がもろくなり、股関節・膝関節・足関節の変形が生じたり、
脊椎の圧迫骨折や大腿骨近位部骨折、前腕遠位端骨折が起こりやすくなるのです。
骨を丈夫にするためには、運動、食事、日光浴、禁煙、節酒が必要です。
とりわけ、骨にしっかりと荷重をかけた運動習慣は骨を丈夫にして、
筋力や体力、バランス、関節可動域を向上させます。
自分の骨機能がどれくらい低下しているかわからない50歳以降は、
どれくらいの強度の運動をすればいいのかをセラピストやトレーナーが判断し、
プランを立ててくれるパーソナルトレーニングが最適です。
②変形性関節症は関節の軟骨がすり減り、関節が炎症を起こした状態で、最大の原因は加齢です。
これも50歳からの体重調整と筋肉トレーニングで増悪を予防できます。
体重は「身長-(100~110)キロ」を目安に管理します。
運動は下半身を鍛える筋肉トレーニングとストレッチで、
たくましいお尻と太ももを維持することが重要です。
変形性関節症は膝関節と股関節に進行しやすいためですが、
女性では閉経後に足関節にも変形が生じる方もおられますので、
足関節症の家族歴がある方は、40代からの足関節の強化が大切です。
下肢強化には高重量を押し上げる下肢伸展訓練のレッグプレスやスクワット、
ダンベルを引き上げる訓練のデッドリフトが代表的です。
また、踵上げ訓練(カーフレイズ)などのふくらはぎの運動は下腿の浮腫を予防するのに最適です。
これらはセラピストやトレーナーに計画してもらうと安全で簡単に導入できます。
③変形性脊椎症も加齢により生じます。
背骨の骨と骨の間にある軟骨でクッションの役割をする椎間板と、
後方にあって脊椎の骨同士をつなぐ左右一対の椎間関節が衰えて変性して起こります。
加齢などにより椎間板が変性すると、その異常な動きを止めるように骨棘=骨のとげが形成され、
この骨棘が神経を刺激したり圧迫するなどして痛みが生じます。
こちらも50歳からの筋肉トレーニングで骨変形や変性の進行を予防できるのです。
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掲載元:
日刊ゲンダイDIGITAL

































