こんにちは！本日は薬剤科が担当します！
少しずつ日差しも暖かくなってきました。まだ寒暖差のあるこの季節、体調管理には十分お気を付けください
今回のテーマは血圧管理です！
血圧管理は高い人だけ行うもののイメージですが、血圧は常に一定ではなく、一日の中で、また季節によって変動し、正常な血圧の人でも体の中で起こっていることを理解することが大切です
高血圧は"サイレントキラー“ともいわれ静かに自覚症状のないまま進行してしまうと危険な疾患です。
季節の変わり目は、自律神経の働きも変化するため、血圧が不安定になりがちです
冬場の血圧は、寒さで血管が収縮し、血圧を上げて体温を維持しよう働きます。さらに、運動量も減り塩分の多い食事が増えたりすることで血圧が高くなりがちです。暖かくなってくると血圧は下がる傾向にあります。（季節変動）
もちろん、喫煙や飲酒などの生活習慣、ストレスや緊張などの精神的なものも血圧上昇の原因になるといわれています。
ここからは、普段から取り入れられる血圧の管理について紹介します
血圧管理
治療の基本は、生活習慣の改善です。
薬を飲んでいるから安心ということではなく、予防や対策をとることが大切です（高血圧治療ガイドラインにもデータあり）
ここで、血圧測定の測り方のおさらいです
・1～２分安静後
・カフは心臓と同じ高さ
・腕に力を入れない
・足は組まない
・背筋を伸ばす
・測定回数：2回
その他の注意点
・朝の場合は起床時1時間以内、夜の場合は就寝前。
・排尿を済ませてから
・測定前は食事・服薬、飲酒・禁煙、カフェインの摂取は控える。
・おしゃべりはせずに控える
・記録をする（日内変動や季節変動、薬の効果を知ることができる）
生活改善でできる高血圧ケア
①塩分の多い食事は控える
②食事パターンの改善
③適正体重の維持
④運動※
⑤節酒・タバコを控える
※ウォーキングによる血圧の低下は心不全や脳卒中のリスクも減少させます。
運動が血管の柔軟性を高め、全体の血流を改善させるといわれています
特に高齢者の方は大きくなる傾向にあるため、十分な注意が必要です。血圧の変動は血管へ負荷をかけてしまいます。
血圧を上手くコントロールし、血管を老化させないようぜひ取り入れてみてください。
普段から自分自身で血圧を測定する習慣をつけて、血圧の変動を把握しておくことが大切です。