血管力 | 石巻健育会病院のブログ

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石巻港湾病院は石巻市大街道に移転し、病院名も新たに「石巻健育会病院」としてリニューアルオープンしました。
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お気軽に見ていってくださいね。

おはようございます。薬剤科ですビックリマーク

今回は『血管力』について取り上げたいと思います目

 

『血管力』とは血管・血液・血流の総合力の事を指します!!

『血管力』が落ちると、毛細血管がまるで幽霊のように消えてしまい肩こりや冷え、もの忘れ、イライラ、シミなどさまざまな症状を引き起こすとも言われています。

毛細血管は、年齢と共に減ってゆくため、肌など体中の細胞が酸素&栄養不足になってしまい肌トラブルの原因にあせる もちろん肌だけではありません、肺や肝臓などの臓器、そして脳にまで影響して、肝臓病や認知症など、様々な症状の引き金になると考えられているのですアセアセ

 

 

血管は、栄養や酸素を血流に乗せてからだじゅうに送り届け、その一方でいらなくなった炭酸ガスや老廃物を運び出す役割を果たしています。からだには太い血管だけでなく足の先にいたるまで細かい血管がびっしり張り巡らされ、その全長はおよそ10万キロ。なんと地球を2周半できる長さですびっくり

 

『血管力』は、血管の状態だけではなく、血液の量と質、流れる力も重視します。血管力を高め、血をスムーズに巡らせることは、生命を維持し、心身の健康を保つ基本です。

 

 

血管は長年使っているうちに老化するだけでなく、好ましくない生活習慣などによって劣化していきます。弾力がなく内側に汚れのたまった血管では血液をからだのすみずみにまで巡らせることができません。

また、毛細血管は全身の血管の99%を占め、酸素と栄養を体のすみずみまで送り届ける大切な働きをもっています。ところが、皮膚の毛細血管を調査した研究では、60~70代の人は20代に比べて、毛細血管が4割も減少しているとのデータもガーン

 

血液の量が足りなかったり、脂質や糖分でドロドロの状態という場合も、流れは滞ります。ドロドロが血管の内側にくっついてどんどん厚くなるとさらに血流は悪化し、堆積した汚れで血管もさびついていく、という悪循環に陥るのです。さらに血液は重力に逆らって、足先から心臓方向にも運ばれる必要があります。

血液不足による貧血も問題です。各組織に十分な酸素が運ばれないので、息切れやだるさ、疲れも出やすいもの。くすみや目の下のクマなど肌トラブルにも直結しますえーん

 

血流が悪いのでからだは冷え、特に血流が届きにくい手先や足先が冷たくなる人が少なくありません。血流の滞りを、頭痛や生理痛、腰痛、関節痛といった「痛み」として感じる場合もあります。

血液は太い部分に優先して流れます。血液の量等が不足すると、末端の毛細血管まで血液が届きません。その状態が続けば、毛細血管は干上がり、「ゴースト血管」おばけくん化して消えてしまいます。たとえば、健康な爪はピンク色でつややか。血色が悪く枯葉色だったり縦筋が入っていたり爪先がもろい人は、毛細血管がゴースト化している可能性がありますゲッソリ

 

キラキラ血管力を高め、「ゴースト血管」を再生させましょうキラキラ

○入浴照れ
 入浴は、全身浴が基本。血管を開いて血行を改善させます。湯温が熱すぎたり長時間つかったりすると逆に血管を傷めてしまうので注意。

○睡眠zzz
 一日中大量の血液を流して傷んだ血管は、睡眠中に修復されます。眠っている間に細胞の修復を促す成長ホルモンが分泌され、血管だけでなく全身状態を回復させることができるのです。睡眠時間が短かったり熟睡できていなかったりすると、修復は不完全なまま。細切れではなく、まとまった睡眠をとることが大切です。

 

○医薬品薬
 青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸であるEPAとDHAには、悪玉のLDLコレステロールを減らし、中性脂肪の合成を抑える作用があります。また、血管を拡張して血流を良くし、血栓ができるのを防ぐ働きがあります。そのため、血管を強くするのに効果的。

漢方薬も効果的で血液を活性化させて巡りをよくする生薬には、当帰(とうき) 、丹参(たんじん)、川きゅう(せんきゅう)などがあります。血液を補いつつ気も補うには、人参、黄耆(おうぎ) 、白朮(びゃくじゅつ)などを使います。いくつかの生薬を配合したもので、体質によって合う薬は異なります。

 

〇食事ナイフとフォーク

糖質(炭水化物)とたんぱく質と脂質は5:3:2が理想。

不足しがちな血を養うには、豆腐などの大豆製品、豚肉、鶏肉、はちみつ、ナツメなどを。血の流れには三つ葉やセロリ、玉ねぎなどの香りの強い野菜の芳香性が効果的。血と血管の質を整えるには、黒きくらげや黒豆、小豆、なす、わかめやヒジキなどの海藻類、イワシやサバなどの青魚。ニラやネギ、生姜はからだを温めて血行を促進します。

 

○運動ランニング
 血の巡りを改善するためにウォーキングなどの有酸素運動を習慣にして、適度にからだを動かしましょう。また、スキップすることで第2の心臓と言われるふくらはぎのポンプ機能を強め、足の下の方から血液を戻す力を高める効果が期待出来ます。

 

『老いは血管から』とも言われます。『血管力』を高め、毛細血管を若い状態でキープすることで老いや病を防ぎ、アンチエイジングを目指していきましょうねウインク