2022年5月26日第24回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。
今回は当院副理事の生駒 一憲先生に「高次脳機能障がい者の社会復帰」について、講演いただきました。今回の講演で「見えない障害」と言われている高次脳機能障がいの原因、主な症状と対処方法、活用できる制度や社会資源について大変わかりやすく勉強になる内容でした。当院回復期リハ病棟においても、脳血管疾患や交通事故・仕事中の事故等が原因で、高次脳機能障がいを抱える患者さんが入院されてきます。
患者さんの退院後の生活を支える精神保健福祉手帳、成年後見制度、障害年金、就労支援等、日々の実践に繋がる内容を振り返ることができ、大変有意義な時間となりました。特に、「高次脳機能障がい者の就労支援での注意点」で挙げられていた
・見ただけではわからない、少し話しをしただけではわからない
・能力低下がまばらである、低下していない機能もある
・一つのことができても、同種の他のことができるとは限らない
・できる場合でも、量が多くなるとできない、環境が変わるとできない
コロナで外出訓練や家族・職場の方との交流が限られている中で日々の実践でチーム内のスタッフで話し合い、退院後の実際の生活状況を見据え、住み慣れた地域での暮らしがより良いものになるようしっかり支援していきたいと改めて実感しました。オンラインならではの道外遠くは沖縄からも参加いただき、332名の医療機関、事業所の皆さまと大変有意義な時間を過ごすことができました。たくさんの方々にご参加いただき誠にありがとうございました。また次回もよろしくお願い致します。
地域連携相談センター