みなさん、こんにちは毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース1月号」をブログでご紹介します
今月は、「マグネシウム製剤と副作用」についてまとめました
マグネシウム製剤は医療機関において「マグミット」や「酸化マグネシウム」などの商品名で下剤や胃薬として処方されていますまた、ドラッグストアでも購入することができます
マグネシウム製剤は長期間にわたって服用しても耐性が出来にくく、用量調整が容易なお薬です
現在は慢性便秘症の第一選択薬として頻繁に処方されており、年間の使用者数はなんと延べ4000 万人を超えるとも言われています
マグネシウム製剤の主な副作用には「下痢」や血液中のマグネシウム濃度が上昇してしまう「高マグネシウム血症」があります
高マグネシウム血症の主な初期症状として、吐き気、嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、皮膚が赤くなる、力が入りにくくなる、体がだるい、傾眠傾向、眠気でぼんやりする、うとうとするが挙げられます
高マグネシウム血症の副作用は、代謝機能の低下によりマグネシウムが体内に蓄積してしまうことで生じます。副作用を起こしやすい人の特徴をまとめました
①長期間マグネシウム製剤を服用している
②高齢である
③腎機能が低下している
定期的な血液検査はもちろん重要ですが、自分自身の体調の変化に気付き医療機関に相談する姿勢が大切なのではないかと感じます
いかがでしたでしょうか?「マグネシウム製剤と副作用」について少しでも理解を深めて頂ければ嬉しく思います。なにか分からないことがあれば花川病院薬剤師にお気軽にお尋ねくださいね。(薬局 はせがわ)