和楽器演奏会を実施しました | 花川病院のブログ

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2014年1月27日、花川病院2階病棟に和器楽演奏のグループがやってきました。
石狩市を中心に活動されている「太郎と花子の会」の皆さんが尺八・三味線の演奏にのせて日本の歌や踊り、大道芸を披露してくださいました。

熊本県民謡「おてもやん」や福岡県民謡の「黒田節」などが演奏され、患者さんたちは曲に合わせて手拍子をしたり、笑顔で聴き入っていたりと新鮮な様子でした。

中でも「九州炭坑節」では珍しい「銭太鼓」も披露。銭太鼓とは2本一組からなり、竹筒の中に穴の開いた銭(現代では5円玉)が入っていて、筒を振ることで音を鳴らす楽器です。一つの筒に6枚の5円玉が入っており、全体で12枚入っています。この12は「12か月」を指し、一年を通して幸せをもたらす、という言い伝えがあるそうです。演者の手さばきに皆さん真剣に見入っていました。


ところで、みなさんは「おでんしたなす」という言葉をご存じですか?
岩手県の方言で、意味は「よく、いらっしゃいました」という歓迎のあいさつだそうです。
この日のプログラムにあった方言朗読の際に、演者のみなさんと患者さんの間でこんなやりとりがありました。「北海道外出身の患者さんはいらっしゃいますか?」と演者の方が問うと、とある患者さんが「岩手県出身です。こんな方言があります」と話され、そして「おでんしたなす」という方言を教えてくださいました。
ことばの響きからおいしそうな意味を想像してしまいましたが、全く違いました...。このように演者と患者さんの間で会話を交えながら、一体感のある演奏会になったと思います。
「りんご追分」や「南国土佐を後にして」などの流行歌や二宮ゆき子「まつの木小唄」を全員で歌い、大道芸「南京玉すだれ」を楽しみました。今後も患者さんの生活活性化につながり、楽しいひと時を過ごしていただけるような音楽演奏会などを企画してまいります。