~本日は総務課よりお届けします~
7月16日(火)「医療ガス」について
業者の方に来院してもらい勉強会を実施しました。
今回は主に酸素の取扱いについての注意事項を丁寧に説明して頂きました。
ありがとうございます!
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【医療ガス】
「酸素ガス」「亜酸化窒素(笑気ガス)」「圧縮空気」「吸引」など数種類あります。
【高圧酸素の特徴】(高圧ガス保安協会ホームページ引用)
(1) 酸素は、他のものの燃焼を助ける性質(支燃性)があり、
空気中で不燃性のものでも酸素中では可燃性となることもあります。
(2) 酸素中では、物質の爆発範囲が広くなるとともに発火温度は低くなります(空気中と比較)
(3)酸素容器のバルブを急激に開くと断熱圧縮(急激に酸素が圧縮され瞬間的に高温になる)や
摩擦等により、熱が発生しますので発火危険性が増します。
(4)高濃度の酸素中では、金属(粉)、ホコリ、炭化水素類(石油類、グリス、油脂、皮脂等)等は容易に発火する危険性があります。
(5)大半の酸素容器は、14.7MPaの圧力(150kgf/cm2、大気圧の150倍!)で
充填されています。万が一破裂すると大きな災害を引き起こす恐れがあります。
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(5)について
高圧ガスの定義に圧力が【1MPa以上】とされています。
人間の血圧は0.015MPa
タイヤの空気圧 普通車は0.2MPa
タイヤの空気圧 大型車は0.8Mpa
上記写真の医療現場や在宅酸素で使用する酸素ボンベの圧はというと…
...14.7MPa!!!
この1本の酸素ボンベに物凄い圧力で酸素が圧縮されているのです!
今回の勉強会で事故例として過去の新聞記事を紹介して頂きました。
(平成13年)
スキューバダイビング用の空気ボンベを廃棄するためボンベ内の空気を抜く作業を
行っていたところ、突然ボンベが宙を舞い、70メートル先まで飛んで行き、
車のショールームのガラスを突き破り店内に墜落したとの事です…
上記の様に医療ガスは取り扱いを間違えると火災や爆発など重大な事故に繋がりますので、
細心の注意を払いながら治療を行ってまいります。