2年目以降の看護師さんを
対象に院内研修開催
『療養病棟における医療区分・ADL評価表について』
一般病床と療養病床の違いを簡単にいうと、
一般病床は「今必要な治療を提供する病院」で病気になりはじめた時期です。
療養病床は「療養生活を支援する病院」で病状が比較的安定。しかし
在宅で暮らすことは困難で日常的な医療ケアが必要な状態です。
療養病棟では、慢性期の患者さんに対し、
日々の医療必要度に応じた
「医療区分」及び「日常生活自立度(ADL自立度)」を包括的(総合的)に評価をすること
と定められており、医療区分とADL区分の評価によって
入院患者さんの状態がどの区分に当てはまるかによって、
医療費が決められています
医療区分は、3段階に別れていて、3が一番医療度が高く、1が一番低いということです
また、医療区分が病気や医療処置による分類に対して、
ADL区分は身体機能による分類となります。
①ベッド上の可動性 ②移乗 ③食事 ④トイレの使用 の4項目に対して、
手助けや見守りを受けずに自分で行える状況から、
すべての動きにおいて介助または介護を必要とする状況までを6段階に点数化し、
24点を最高得点として、ADL区分3段階と分類する事となります
『医療区分』は評価の単位が1日毎となっているものは1日毎に評価し、
『ADL』については原則月1回評価となりますが、
状況変化があった場合にはその都度評価を行うこととなります
療養病棟は患者様の入院期間が長いため、
寝たきりでコミュニケーションを取ることができない患者様も多くいらっしゃいます。
長期的に関わることが多く、一人ひとりとじっくり向き合うことで、
小さな変化に気が付くことができます
また、回復していく姿を近くで見守る事ができ、
患者様のご家族とも信頼関係を築いていくこともできます
そうしたことがやりがいに感じます