蓼科に来た2日目の山の天気予報は、梅雨末期にもかかわらず「登山に適」。蓼科の岳友に連絡すると、「今、車山はニッコウキスゲがピークですよ」とのこと。

 

(オオカサモチ)

 

 先月、車山湿原を歩いたばかりだが、ネットにも「今年のニッコウキスゲは当たり年」みたいなことが出ていたので即賛成。ピークとなれば車山肩の駐車場は混雑が予想されるので、スペースの広い自然保護センターに車を停めた。

 

 

 ビーナスライン沿いに車山肩を目指して緩やかに登っていく。登り始め、ニッコウキスゲは姿を見せない。代わりにヒヨドリバナ、ウツボグサ、カラマツソウ(上)、イブキトラノオを始め、色とりどりの花々が一斉に咲き出しましたという感じで飽きない。八島湿原のようなわけにはいかないが、結構な花園だ。

 

 

 車山肩が近づいてくると、左側にニッコウキスゲの大パノラマが現れた。電線の柵に囲われているというのがいまいちだが、多分これまで見た中で黄色が一番濃くインパクトが大きい。

 

 

 9時前に歩き始めてほぼ1時間で着いたので、ランチにはいくらなんでも早すぎる。少し車山方面のやはりキスゲが柵に囲まれて咲いているあたりまで少し登ってから今度は隣のルートを下山した。

 

 

 車山肩の駐車場は予想通り、空きを待つ車が列を成していたが、その割には山道は混雑しておらず、競うように咲くニッコウキスゲに囲まれて幸せな気分。

 

 

 しかし、柵がなくなった途端に毒を含んだコバイケイソウの株ばかり。その後は去年同じ道を歩いて満開を楽しんだ毒を含んだレンゲツツジの木ばかり。鹿は可愛いがなんとかならんか。

 

(最後に現れたのはヤナギラン)

 

 駐車場に戻ってもまだ11時半頃だったので、岳友が「グライダーの滑走路を見に行きましょう」と言う。霧ヶ峰はグライダーで有名だ。離陸するところ、着陸するところ、上空を旋回するところを目の前で堪能して帰った(動画の離陸と着陸のグライダーは別のものです)。