久しぶりの山歩き。と言いたいところだが、実際は軽いハイキング。五日市線武蔵増戸駅と武蔵五日市駅の間にある里山、天竺山周辺をぶらつく。
10時過ぎに武蔵増戸駅から線路沿いに西に歩いていくと大悲願寺という大層な名前の寺がある(上下)。真言宗豊山派の寺で、1191年頼朝の命を受けて平山季重が開山したとの伝えがある。
それなりの寺らしく、敷地も広く山門も本堂も立派だったが、どこを調べても立派な仁王様の文化的価値が書いてない。不思議。
少し戻り、典型的な谷戸の風景の中を山に向かって入って行くと、横沢入りの辺りに、近年盛んな里山の保全というあれだろう、ボランティアらしき人たちが田んぼの周りで何かやっている。
ここまでで1時間、「富田の入」の表示のあるところから登り始める。登り口に今咲こうとしているキンランの花(上)があった。まさに優しい里山で、大木はなく「まだ中学生です」くらいの樹木が若芽も眩く育っている。
里山だから結構いろいろな道が入り組んでいるが、表示もはっきりしているので迷うことなく進み、12時前天竺山山頂(310m)。山頂からは武蔵五日市の街がよく見える。
時間もあるので1時間ほど山頂でゆっくりしてから下山開始。山頂直下の危なげな急階段を避けて回って下りたが、後はまさに里山の手入れされ尽くした歩きやすい道。
短い下りの間に、チゴユリ(3つ上)の群落やタツナミソウ(上)がかたまって咲いているのを見つけたり、ヤマルリソウ(下)に久しぶりに出会ったりと可愛い山野草を楽しめた。
麓の三内神社を経由して1時間足らずで五日市駅に着いたが、歩き足りないので秋川(下)の河岸に下りる。しかし桜は終わっているし、散策するには暑いし。川沿いの店のビールに引き込まれそうになったが、新宿まで待って乾杯した。