山歩きハード組の岳友とは長い間一緒に登っていなかった。先日ランチの約束から「いっそ食後のウォーキングでなく高尾山に」という話になったが、けんじいの帯状疱疹ワクチン接種後の副反応で取り止めた。その延長で昨日上野原の北にある超低山能岳を歩いた。

 

(これは行きの京王線からの富士山)

 

 実はこの山、7年近く前に学生寮時代の親友3人で歩いた。手軽に富士山が見えるのだが、その時はあいにく曇天だった。しかも行きの取り付き道を間違えて南半分しか歩いていない。今回はスッキリ晴天だ。

 

 

 9時半過ぎ上野原駅から出るバスに乗り15分ほどで終点光電製作所。平日ダイヤでスケジュールを作ったがバスは土日ダイヤ。幸い大きな影響はなかった。そのまま舗装道路を30分ほど進んで山道に入る。わずか20分ほどだがぐんぐん登ると桑原峠と書かれた踊り場に着いた。早くも富士山が正面に見える(上)

 

 

 そのあとはいかにも冬枯れの山道だ。乾いた落ち葉を跳ねる音ばかりが聞こえる。カサカサと。左下から人の声が聞こえると思ったら、上野原カントリークラブだ(下)。

 

 

 山頂付近こそ急登だったが、富士山を梢越しに見ながらののんびり登山。11時半過ぎ能岳山頂(542m)到着。富士山を正面に眺めつつおにぎりとラーメンのランチ。

 

 

 正午出発するが、ひだまりの道をわずか15分で八重山山頂(531m)。少しだけ富士山が近くなったような気がする。東屋があったのでコーヒーを飲んでまた一休み。

 

 

 ここまでは極めて順調だったのだが、巻き道と知らず八重山展望台をすっ飛ばしてトイレのある駐車場まで下りてきた後、何を勘違いしたかけんじいはバス道路と反対方向の道をとってしまった。

 

 

 バスが来れば乗るつもりでいたのに来るはずのない工場団地の中を長々と歩く羽目になった。前回は登りで間違え今回は下りで間違え結局駅までダラダラと歩いた。前回も今回も長年ともに歩いた岳友でお互いに全幅の信頼を置いている。そのため安心し切って互いにチェックをしないので間違えたままになる。今回は岳友とのキシダ批判に熱が入りすぎて注意力が散漫になったにしてもやっぱり老化が進んでいる。

 

(上野原駅への下り階段から桂川を見る)

 

 高尾まで行くと、岳友はなんとなく飲みたそうである。いつものことだと思ったが、いつもとは少し様子が違う。飲み始めると間もなく「無理に誘ったのだからここは俺に奢らせてくれ。」などと、無理に誘ったわけでもないのに変なことを言う。聞けば、新興株が底と見て買ったところ予想通り急騰、「まだまだ上がる見込みだから少しは友におすそ分けしなくては」とニコニコ顔。ありがたくご馳走になった。気風のいいよき友に感謝。