病気で８か月不在だったオカリナの先生が、先月9か月ぶりに練習に来てくれたが今月も来てくれて、我々は来年5月に身内だけの演奏会を目標に練習に励んだ。
今までやってきた「いのちの歌」、「モーツアルト40番」、「涙の口づけ」、「マスカーニのアベマリア」に加え、この日は10年以上昔にやった曲で「仕事始め」と「君をのせて」を演奏した。「君をのせて」は先生が編曲したバージョンが6／8拍子で、けんじいはこのリズムを思い出すまで時間がかかった。
練習してきた「ひまわり」は、ほかのグループが歌唱付きでやるというので、我がサークルは取り下げざるを得ない。代わりに「人生のメリーゴーランド」と「世界の約束」を練習することになった。この曲は我がサークルの黎明期に演奏したらしいが、けんじいは初めて。中でも「人生のメリーゴーランド」は4部に分かれしかもフラット4つの大曲である。
それだけでも負担だが、先生が「少しサプライズというかお遊び的に、オカリナの「モーツアルト40番」と対比してけんじいさんのハーモニカの「40番」も披露したらどうかしら」とか、「いやいや、あれよりも以前聞いた「ハンガリー舞曲第5番」の方がいいかな。今度持ってきて両方吹いてみて」と言い出して、来年5月とはいえ負担感をずっしりと感じた。
それでもオカリナのサークルはとても楽しい。いやでもいのちのことを考えざるを得ない病気の療養中でも先生はこんなにいろいろ楽しいことを考えてくれる。「お遊びの演奏会はしない」と断言して妥協の余地のないハーモニカサークルの運営ぶりとの違いを考えざるを得なかった。