先週土曜日は一日中雨だった。日曜日は「晴れもあるが雨もある、雷もある」という予報でとても山には行けそうもない。ならばウォーキングで今は盛りのツツジを見に出かけよう。

 

 

 雷がありうるなら近場がいいと、ちょうど1か月前に行ったばかりだが、新宿御苑に向かった。新宿までは通勤定期券を持っている。

 

 

 右回りに歩くと、まずユリノキ(上)の花が見えた。大木で上から下までたくさん。花も大きいが、目立たない色だから見たことがあると言う人は少ない。ユリの木というよりチューリップの木という感じがする。

 

 

 ヤエザクラ(上)はもうほとんどが終わっていたが、中にはこのようにまだまだと頑張っている木もあった。パンフレットによると「カンザン」というヤエザクラのようだ。

 

 

 ホオノキの大きな花が咲いていた。何ともいえない匂いがする。朴葉はよく見るが花をこんなに間近に見ることは少ない。モクレン科だそうだ。

 

 

 お目当てのつつじ山に向かう。千駄ヶ谷門が近く、中央・総武線の電車の音や車掌のアナウンスが聞こえる。ところで「躑躅」という文字には昔から疑問に思っていた。どうせ中国語だろうとは思ったが、調べるとそれは古い言葉で今は「杜鵑」だそうだ。ツツジとホトトギスと両方同じになるが、杜鵑花と杜鵑鳥で区別するんだろう。

 

 

 日本語で普通に読めば「てきちょく」。その美しさに足を止めるという意味だと書いてあるものもあるが、現代中国語では「歩き回る」という意味だそうだ。どっちも足偏だから、美しい花を見て回り、時に足を止めたりというイメージだ。英語はファミレスでも有名なアゼリア(azalea)だ。

 

 

 ちょっと一休みと中央休憩所に入ったらまもなく、予報通りというべきか雨か雹か降ってきたうえに雷も鳴った。タイミング良すぎと雨が止むまで中で読書した。後からどんどん人が入ってきて立ったままの人も多かったが、無料休憩所なので長居しても文句を言われる筋合いがない。

 

(雨の後)

 

 雨が上がって最後に新宿門近くのハンカチノキの花を見にいった。ネットに見ごろと書いてあったからだ。知識はあっても実物の花を見るのは初めて。まさにハンカチの木で大きいのと小さいのと2枚の花びらがある。四川省から雲南省にかけてのあたりの原産だという。

 

 

 2時間ほどの散策で1万歩。山なら「困ったときの高尾山」だが、ウォーキングなら「困ったときの新宿御苑」だ。新宿御苑はまさに都心のオアシス。

 

(イヌザクラ、蓼科の山荘に咲くウワミズザクラと近い)