寝台特急サンライズエクスプレスで西へ / 国鉄型車両の宝庫・岡山【さよなら伝統の国鉄型特急①】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。


(「サンライズ出雲」と津山線快速「ことぶき」  @岡山駅)


 
寝台特急サンライズで西へ
JR東京駅の東海道本線9番線、日本最後の定期寝台特急列車、サンライズエクスプレスが入線


前寄り1〜7号車は「サンライズ瀬戸」高松経由琴平行き、後ろ寄り8〜14号車は「サンライズ出雲」出雲市行き



285系は0番代(JR西日本所属車)と3000番代(JR東海所属車)がある。JR東海所属の3000番代の車体形式文字は国鉄時代から使われている書体「隅丸ゴシック」

サンライズエクスプレスは、いつも満席のことが多く予約困難な列車




「サンライズ瀬戸」は、高松までは毎日運行、高松〜琴平間は季節延伸運行。

今回は「サンライズ瀬戸」側に乗車

利用した部屋はB寝台「シングルツイン」。一人でも利用できる。


サンライズエクスプレスは2階建ての車両だが、車端の平屋部分に2段式B寝台の部屋が数部屋ある。


車内案内図


東京駅21時50分発車
サンライズエクスプレスの車内放送は、原則機械音声。乗換え案内など一部のみ肉声放送。


熱海駅停車。隣には一日の運行を終えた伊豆急行車両(元・東急電鉄8000系電車)。

沼津駅停車

大阪辺りで夜明けを迎える。

JR山陽本線兵庫駅を通過。向こうに逸れる線路は山陽本線和田岬支線。

つい最近まで国鉄通勤型103系電車が残る線区として有名だった和田岬支線

須磨海岸(兵庫県)沿いを走る。


明石海峡の向こうは淡路島

明石海峡大橋


姫路駅を発車すると、すぐに山陽電気鉄道の線路を跨ぐ。


揖保川(兵庫県)を渡る。

吉井川(岡山県)を渡る。

かつて吉井川に沿って片上鉄道(同和鉱業片上鉄道線)という私鉄が存在した。

「晴れの国おかやま」のキャッチフレーズを持つ岡山県




国鉄型車両が最後の活躍・岡山駅
サンライズエクスプレスは、午前6時27分岡山駅到着。ここで下車。

岡山駅で「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」を分割。毎回多数のギャラリーが取り囲み、分割作業を見守る。


「サンライズ瀬戸」は、午前6時31分に四国へ向けて発車


隣のホームには、午前6時36分発のJR津山線快速「ことぶき」津山行きが発車待ち




寝台特急電車と国鉄型気動車の顔合わせ





「サンライズ出雲」は、6時34分に山陰へ向けて発車





JR津山線快速「ことぶき」津山行き


前寄り2両は国鉄急行形気動車風のリバイバル塗色。後ろ寄り2両は国鉄首都圏色(タラコ色)。


国鉄急行形気動車色のノスタルジー車両


キハ47形気動車の4両編成


午前6時36分、JR津山線快速「ことぶき」は津山に向け発車



JR西日本に残るキハ40系列気動車(キハ40、キハ47、キハ48等)は、戸袋廃止や窓枠交換など体質改善車のみが残る。





キハ47形の4両編成





国鉄型115系電車

岡山地区は、国鉄通勤型電車が数多く残る地域だったが、新型の227系「Urara」導入により、国鉄通勤型電車は急激に数を減らしている。

近いうちに全廃される運命にある。

JR西日本中国統括本部岡山支所を表す「中オカ」






午前6時46分発、特急「スーパーいなば1号」鳥取行き(JR山陽本線、智頭急行、JR因美線経由)

車体側面には、鳥取県名産の「二十世紀梨」のイラスト

キハ187系気動車2両編成




午前6時43分に岡山駅に到着した、伊予西条始発のJR四国特急「しおかぜ2号」


午前7時07分発、JR山陽本線普通列車姫路行き

113系通勤型電車4両編成

かつて大活躍した国鉄型113系電車。今も残るのはJR西日本岡山地区と北近畿地区のみ。



113系も、JR線から引退間近で風前の灯火








回送列車が入線





381系「緑やくも」
岡山駅2番線に、車庫(岡山電車支所)から回送でやって来た特急「やくも1号」が入線

午前7時05分岡山始発、特急「やくも1号」出雲市行き


かつて特急やくもで使われていた緑色の復刻(リバイバル)塗色、通称「緑やくも」

「緑やくも」は、1997年(平成9年)〜2011年(平成23年)まで定期列車として運行されていた。2023年(令和5年)に復刻されたが、2024年(令和6年)6月14日(金)運行終了予定。

国鉄型車両同士(115系と381系)が並ぶ岡山駅

岡山駅構内には、特急やくものポスターがずらりと並ぶ。



かつてのグリーン車(現在は普通車サハ381-228)は、大型窓の中央に桟が残り、独特の形状。


先頭車はグリーン車(クロ381-144)。普通車からの改造車。

間もなく定期運行を終える国鉄特急型381系電車

昭和時代から長きに渡り慣れ親しんだ、この顔の特急電車の時代は間もなく終わる。


発車を待つ381系特急「やくも1号」

JR西日本の特急「やくも」に残る国鉄特急形電車381系は、新型車両への置き換えにより、2024年(令和6年)6月15日(土)のラストランをもって定期運行を終了。(定期運行終了後は、臨時列車用として僅かに残るのみ)
これをもって、国鉄時代の伝統のフォルムを残した最後の国鉄特急形電車は、定期列車としてはJR線上から全て消え、一時代が終わることになる。


※2024年(令和6年)5月中旬