太平洋をひたすら南下、一昼夜の航海【東京から南へ1000km、小笠原弾丸旅④】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(夜を迎えた父島行き・おがさわら丸)




小笠原海運の大型貨客船「おがさわら丸」、父島に向けて太平洋を南下




航路図(小笠原海運パンフレットより)



1968年(昭和43年)に小笠原諸島がアメリカから日本に返還され、1972年(昭和47年)から本土と小笠原諸島を結ぶ定期航路が開設され、椿丸(1,016トン、東海汽船から傭船)、父島丸(2,616トン、関西汽船の浮島丸を購入)、初代おがさわら丸(3,553トン)、二代目おがさわら丸(6,700トン)を経て、現在のおがさわら丸(11,035トン)は三代目。


(小笠原海運冊子等より)






7デッキ(7階)船尾



展望ラウンジ前の外部デッキで寛ぐ乗客たち。

大きな煙突がそびえる。

穏やかな航海

大海原・太平洋を航行

伊豆諸島の東側を通るが、島からかなり離れた海域を航行するため、島影はうっすらとしか見えない。

船尾には島の住民の生活物資などを満載したコンテナ

航跡

航海速力23.8ノット(時速約45km/h)で航行

7デッキ(7階)後部には、クレーンの支柱




最上階の8デッキ(8階)へ上がる階段

船は、1日目の昼過ぎから夜にかけて、伊豆大島沖、三宅島沖、御蔵島沖、八丈島沖、青ヶ島を通過するが、島からはかなり離れた東側を航行。



島の近くを通るときだけ、一時的に微小な携帯電話の電波が入ることがある。


7デッキ(7階)右舷の外部デッキ

前方の特1等室エリアの外部デッキは、出港1時間後に閉鎖


最上階8デッキ(8階)へ。






8デッキ(8階)の広場

雨が降りそうな怪しい雲行き


船は、本州南岸の停滞前線の下を航行





前方には操舵室



2基のレーダーか回る。



海は多少荒く、波高1.5〜2.5m

しかし小笠原航路では、この程度の波は穏やかなほう。大型船のため揺れも気にならない程度。








大きな煙突


煙突の後ろ側

小笠原諸島・父島はまだまだ遠い。

船は一昼夜ノンストップで航行し続け、翌日の午前11時に父島に到着する。




1.5〜2.5mの波・うねりの中でも安定した航行






伊豆諸島の三宅島・御蔵島〜八丈島の辺りでは黒潮本流を横切る。

普段は、6日に約一便の小笠原航路






夜間航海

曇天の中、夜を迎えて外は薄暗くなる。

18時50分頃、船は八丈島の東側沖合を航行。島影は見えない。

停滞前線の影響で天候はよくない。




7デッキ(7階)の展望ラウンジ(軽食・カフェ)には、大勢の利用客。この日の展望ラウンジ営業時間は11:00〜21:00。営業終了後も24:00まで開放。

外は真っ暗に。

船は、伊豆諸島の有人島最南端の秘境・青ヶ島の遥か東側沖合を通過






レストラン「Chichi  Jima(父島)」の夜の部へ。



この日の夜の営業時間は17:30〜21:00




豚の生姜焼き(1,480円)


広い店内。営業開始直後は混み合うが、時間をずらせば席は空いている。





漆黒の闇の太平洋を航行

深夜は、危険防止のため外部デッキ(甲板)は施錠され閉鎖される。


船は、深夜1時20分頃、小笠原航路のほぼ中間地点で、伊豆諸島最南端の無人島・鳥島(とりしま)沖を通過予定。鳥島は、国の特別天然記念物「アホウドリ」の繁殖地。
おがさわら丸の夜は更けていく。


※2024年(令和6年)4月27日(土)



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(次回へ続く)