381系特急「やくも」の旅 中国山地を振り子式車両で駆け抜ける【最終章・岡山の国鉄型電車⑥】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(スーパーやくも復刻塗色 山陰本線・米子駅)







引退近い振り子式381系特急形電車(ゆったりやくも色)【最終章・岡山の国鉄型電車④】 


混色編成やくも・国鉄特急色+スーパーやくも色381系【最終章・岡山の国鉄型電車⑤】 








岡山から中国山地へ分け入る381系振り子式特急やくも

岡山駅で発車を待つ特急「やくも13号」出雲市行きに乗車。国鉄特急復刻色+スーパーやくも復刻色の混結編成

 
国鉄特急シンボルマーク(特急「Tokkyu」の「T」を図案化)のエンブレムや、イラスト入りヘッドマーク
ヘッドマークは、かつて活躍していた「スーパーやくも」時代のものを復元

本来、この国鉄特急色+スーパーやくもの復刻塗装混結編成は、岡山駅11時05分発の特急「やくも9号」等の運用だが、この日は伯備線内倒木によるダイヤ乱れで、岡山駅13時05分発の特急「やくも13号」出雲市行きに充当された。





特急「やくも13号」出雲市行き、13時05分岡山(おかやま)駅を発車

特急やくも13号の停車駅は、倉敷、備中高梁、新見、米子、安来、松江、玉造温泉、出雲市の順

JR貨物西岡山駅の脇を通過


特急やくもが走る伯備線にもEF64形電気機関車牽引の貨物列車(岡山⇔伯耆大山間)が走っている。

JR貨物は、国鉄由来の機関車の全般検査を、今後原則行わない意向を示しており、貨物列車を牽引するJR貨物の国鉄形機関車は間もなく終焉を迎える。



普通車自由席の車内。
381系やくも号の座席は、すべて「ゆったりやくも」として改装された車両を使用。


車内の掲示写真の「緑やくも色」は、381 系特急やくもリバイバル企画第3弾として、2023年(令和5年)11月5日(日)から復活運転される。
これにより、381系特急やくもの歴代カラーが揃うことになる。


普通車デッキ



カーブの多い伯備線に入ると、振り子式車両独特の車体の傾きが感じられるようになる。

381系電車は、カーブに差し掛かり、遠心力が働き始めたタイミングで、遠心力を利用し車両を傾斜させる自然振子方式を採用。揺れも大きく乗り心地は決してよいとはいえない。


岡山〜倉敷間は、山陽本線を走る。



山陽本線の115系とすれ違い。


倉敷駅を発車すると、山陽本線から伯備線に入る。








備中高梁(びっちゅうたかはし)駅停車
 
伯備線普通列車用の213系電車の新見行き




国鉄形特急車両のデッキのゴミ箱には「くずもの入れ」の文字




伯備線内では、倉敷から新見付近まで、高梁川が寄り添う。

伯備線は山間部の川に沿って線路が敷かれているため、カーブが多い。

伯備線内では、国鉄時代に開発された、曲線通過時の遠心力で車体を傾ける自然振り子方式車両381系の特性が発揮される。

国鉄特急色の国鉄形特急電車が最後の力走






















客室の窓は二重窓。かつて二重窓の2枚のガラスの間には日除けのベネチアンブラインド(ハンドルを手動で回転させ上げ下げするタイプ)があり、二重窓はその名残り。現在はブラインドの代わりに横引きカーテンを使用。




上りの特急やくも号と行き違いのため、途中駅で運転停車

























井倉峡。高梁川がカルスト地形の阿哲台地を侵食し出来た峡谷




井倉峡の白い岩肌の断崖


井倉駅近くにある井倉洞

高梁川上流に広がる全長1,200m、高低差90mの巨大鍾乳洞で岡山県指定の天然記念物


カルスト台地の地では、石灰石を生産


石灰石の山

日鉄鉱業(株)井倉鉱業所





井倉(いくら)駅を通過





石蟹(いしが)駅を通過







列車は、間もなく新見駅に到着


★動画↓↓



※2023年(令和5年)7月上旬


(続く)