(JR湖西線 近江舞子駅)
JR西日本 湖西線・草津線113系・117系引退
JR西日本の湖西線・草津線などで運行されてきた、吹田総合車両所京都支所所属の国鉄型113系・117系電車が、2023年(令和5年)4月1日(土)ラストランを迎えた。
これにより、「京都地域色」「抹茶色」などと呼ばれる緑色塗装の113系・117系電車は、湖西線・草津線での活躍に終止符が打たれた。
現在、113系はJR西日本の北近畿地区(山陰本線・舞鶴線の一部列車)と岡山地区に少数残っており、117系は岡山地区にごく僅かに残るのみとなっている。(117系はこの他、観光クルーズ列車「WEST EXPRESS 銀河」改造車が一編成ある)
このうち岡山地区の113系・117系は2023年度から順次新型車両227系電車に置換えられるため、残された時間は長くはない。
JR西日本・京都駅在来線ホーム
3番線に午前9時13分発の湖西線 普通列車 近江舞子行きが入線
入線してきたのは117系電車
国鉄時代にデビューした117系は、かつて京阪神で「新快速」として活躍した2扉転換クロスシート電車。
華々しい新快速運用から引退した今は、もっぱらローカル輸送に従事
2023年(令和5年)3月18日(土)ダイヤ改正で223系電車に置換えとなった湖西線と草津線の117系・113系は、同年4月1日(土)まで暫定的に運用されてきたが、ついに引退となった。
京都→近江舞子
JR湖西線普通列車、近江舞子行き117系電車、
午前9時13分、始発の京都(きょうと)駅を発車
山科(やましな)駅
山科駅を過ぎ、JR東海道本線(琵琶湖線)と分かれる。
湖西線経由の金沢行き特急「サンダーバード」を先に通すが、「サンダーバード」が少々遅延していたため、山科駅を過ぎた辺りで少々停車。
長等山トンネル(3038m)に入り、京都府から滋賀県に入る。
京阪電鉄石山坂本線を跨ぐと、
大津京(おおつきょう)駅
貨物列車とすれ違い。
湖西線は日本海縦貫線を構成する一路線であり、北陸方面とを結ぶ特急列車や、北陸地方、東北地方、北海道地方などとを結ぶ貨物列車が通る大動脈。
唐崎(からさき)駅
琵琶湖の南端が見えてくる。
比叡山坂本(ひえいざんさかもと)駅
117系は各駅に停車していく。
おごと温泉(おごとおんせん)駅
桜が満開
滋賀県最大の温泉地・雄琴温泉の最寄駅
堅田(かたた)駅
堅田駅は琵琶湖大橋が近い。
小野(おの)駅
小野妹子の生誕地とされ、小野妹子神社(唐臼山古墳)や小野妹子公園がある。
和邇(わに)駅
琵琶湖は夏になると湖水浴場が開設され、和邇駅近くには新和邇浜水泳場がある。
琵琶湖の西岸を快走。MT54Dモーターが唸る。
湖西線が開通する前は、琵琶湖西岸に沿って浜大津駅(滋賀県大津市)から近江今津駅(現・滋賀県高島市)までを結んでいた江若鉄道(こうじゃくてつどう)があった。現在は江若交通として路線バス等を運行している。
満開の桜
蓬莱(ほうらい)駅
日本一の面積を誇る琵琶湖
向こうには、琵琶湖に浮かぶ沖島や、対岸の近江八幡付近の山々が見える。
志賀(しが)駅
松の浦水泳場の最寄駅
転換クロスシートの車内
後年、近郊化改造によりドア付近はロングシートに改造されつり革も取り付けられた。
★動画↓↓
※2023年(令和5年)3月下旬
(続く)