(上野動物園 東園駅)
撮影：2019年(令和元年)10月
東京都台東区の上野恩賜公園(通称：上野公園)へ。
不忍池(しのばずのいけ)
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上野公園内にある東京都恩賜上野動物園(通称：上野動物園)へ。
上野動物園は、公道を挟み「東園」と「西園」エリアに分かれている。
入園料を支払い、西園側から入園。
上野動物園の東園と西園を結ぶのが
上野動物園モノレール
「上野動物園東園」駅～「上野動物園西園」駅間全線単線直流600V、距離0.3km、所要時間約1分半。
運行時間は9時40分～16時30分(上野動物園が休園の際は運休)。
運賃は大人150円、小児80円(この他、上野動物園の入園料が必要)
上野動物園モノレールの正式名称は「東京都交通局上野懸垂線」。
東京都が経営・運行するモノレール(東京都懸垂電車)路線。
動物園内にあるが、園内の遊戯施設ではなく、鉄道事業法に基づく正式な「鉄道」。
1957年(昭和32年)12月17日に開業した日本最古のモノレール路線で、開業から約62年になる。
車両は何回か更新されているが、路線は世界でもドイツのヴッパータール空中鉄道に次いで2番目に古い大変歴史あるモノレール。
上野動物園の懸垂式(けんすいしき)モノレールは、レールに車両がぶら下がり走行する形態のモノレールで、歴史的には跨座式(ござしき)モノレールより古い。
上野動物園の懸垂式モノレールは「上野式」と呼ばれる独特の走行方式。軌道がレールではなく軌道桁となっており、走行輪はゴムタイヤ。軌道桁の上部窪みにゴムタイヤがはまりこむ形態。軌道桁の両側面を案内用タイヤが台車から挟み車両を案内し走行する。
モノレール西園駅
路線図(東京都交通局ホームページより)
路線長は約300mで、モノレールとしては日本一短く、鉄道路線全体でも、鞍馬山鋼索鉄道に次いで日本で2番目に短い。
西園駅のホームへ。もちろん足下にレールはない。
頭上に軌道桁
モノレールが入線
2両編成の40形車両
40形は、2001年(平成13年)、日本車輌製造で製造された車両
頭上の軌道桁にゴムタイヤの走行輪がはまりこんで走行する。
モノレールに乗車
車内の座席は、FRP製(強化プラスチック製)の外向きロングシート
先頭部のみFRP製のクロスシート
車内には、東園、西園エリアにいる動物の名を表記
車両の最後部
運転席の頭上
運転席からの後方展望。ワンマン運転のため車掌はいない。
運転席と運転パネル
西園駅の軌道桁の行き止まり
ドアが閉まり、ミュージックホーンを鳴らし、西園(にしえん)駅を発車
ゆっくりした速度で走行
上野動物園西園エリアを走行
大きくカーブ
公道を跨ぎ、西園と東園を繋ぐ歩道橋「いそっぷ橋」が並行。
モノレールも公道を跨いで、西園エリアから東園エリアへ。
東園エリアでは木々の中を走行
地面すれすれの高さを走る。
西園から所要僅か1分半で、東園(ひがしえん)駅に到着
側扉はプラグドア
日本宝くじ協会の助成金を基に製造された「宝くじ号」。前面は大きな一枚窓。窓下には「ワンマン」表記がある。
東園駅の行き止まりにある車止め
頭上の軌道桁
モノレールが発車した後の東園駅ホーム
ホーム出口から軌道桁を望む。
東園駅の駅舎
東園駅前では、歴代モノレール車両4種を写真で紹介
初代H形車両
H形車両は、引退後は製造元である日本車輌豊川工場にて静態保存(日本車輌製造ホームページ等より引用)
2代目M形車両
(ホームページより引用)
3代目30形車両
(ホームページより引用)
現在運行中の40形車両
レトロな「モノレールのりば」の表記
東園駅には、「ありがとう40形」のモノレールモックアップを設置
記念スタンプなど
ペーパークラフト及びスタンプ帳付きパンフレット
モノレール「運行休止のお知らせ」の掲示。
現在の40形車両は、老朽化により2019年(令和元年)10月31日(木)で運行を終了。運行休止後は、東園と西園を往復する車両(電気自動車など)を無料運行する予定。
なお、運行休止に伴い、モノレール路線の存廃を検討するとのことで、このまま日本最古のモノレール路線は廃止になる可能性がある。
東園駅の駅舎内
きっぷ売場
小さな有人窓口
上野動物園モノレール、2019年(令和元年)11月1日(金)運行休止。
2024年(令和6年)7月21日(日)付でそのまま廃止(廃止日は繰り上げされる場合あり)。
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(続く)