(前回記事の続き)
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(近づいてくる旧 尾小屋鉄道のキハ3、前身は遠州鉄道の旧 奥山線キハ1803)
※撮影日:2019年(令和元年)8月25日(日)
※スマートフォン撮影
石川県小松市の「いしかわ子ども交流センター小松館」(粟津公園)の『なかよし鉄道特別運転』
この日は、日中30分毎の大増発特別運転。
かつてこの地を走っていた小さな軽便鉄道・尾小屋鉄道の開業100周年を記念し、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」等により実施したもの。
当日は最大4両編成で運転。一部区間ではDC121(ディーゼル機関車)+キハ3(気動車、小松市立ポッポ汽車展示館車両の出張運転)+ホハフ3(客車)+ホハフ8(客車)+キハ1(気動車)の5両編成の運転も実施された。
キハ3
キハ1
車庫から顔を覗かせるホハフ1型客車「ホハフ8」
2両在籍するホハフ1型客車は通常の運転会では走らず、イベント時だけ走る。
ホハフ1型客車「ホハフ8」
1924年(大正13年)日本車輌製造本店製の木造ボギー客車。前身は三重交通サニ401←北勢電気鉄道ハフ9←北勢鉄道ハフ9。
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発車を待つ軽便気動車
古い郵便ポストと軽便鉄道。
列車は間もなく発車して行く。
車庫で佇む軽便客車
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往復運転を終え、軽便気動車が戻ってくる。
尾小屋鉄道キハ3の前身は遠州鉄道奥山線(静岡県)のキハ1803。尾小屋鉄道移籍時に車番の「180」の部分だけ赤く塗りつぶした。
こちらの前面は遠州鉄道奥山線時代の「キハ1803」のまま。
反対側は「キハ3」となっている。
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「キハ1」の入れ換え作業
「キハ1」は、ここ、なかよし鉄道での通常の運転会(3月中旬~12月上旬の水・土・休日)で使用されている。
手動のポイント
手旗で入れ換え
「キハ1」
1937年(昭和12年)3月、日本車輌製造本店製のガソリン動車。その後エンジンをディーゼルエンジンに換装。尾小屋鉄道廃線後は「なかよし鉄道」で動態保存。
ここで保存中に、雪害により屋根を破損。屋根の修復の際に妻板と屋根板の接合部が現在の形状に変更された。
ホームすぐそばの踏切は閉鎖中
踏切の渡り板
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昼休み時間帯になり、列車の運行はしばし休憩。
この間、なかよし鉄道踏切での特別撮影会を開催
旧 尾小屋鉄道の2両の車両と、小松バス(旧 尾小屋鉄道)のギャラリーバスのコラボ撮影会
旧 尾小屋鉄道のキハ1(右)、キハ3(左)と、小松バス(中央)を停車させ、撮影会
小松バスの前身は尾小屋鉄道。鉄道とバス、新旧 尾小屋鉄道鉄道の出会い。
1929年(昭和4年)6月22日 尾小屋鉄道株式会社設立。1977年(昭和52年)3月20日 鉄道廃止によりバス専業となり、同年6月に尾小屋鉄道株式会社から、「小松バス株式会社」に社名変更。
バスの行先は「尾小屋」
この日、小松バスのギャラリーバスは、なかよし鉄道無料シャトルバスとして、小松ドームとここ粟津児童公園間を運行。シャトルバス車内では開業百年復刻硬券セットなどの販売も実施。
撮影会のため、踏切近くの線路に停車し、展示中の「キハ3」
踏切を挟み対面する「キハ1」と「キハ3」
「キハ1」。もちろん冷房はないので夏は窓を開けっ放し。
この状態で昼休みのコラボ撮影会
普段は、ここから離れた山中の尾小屋地区にある小松市立ポッポ汽車展示館で動態保存されている「キハ3」と、現在尾小屋地区への足である小松バスとのコラボ
キハ1
キハ3
「キハ3」
1949年(昭和24年)6月汽車製造会社東京製作所製の機械式ディーゼル動車として製造。前身は遠州鉄道奥山線「キハ1803」で、1964年(昭和39年)11月1日の同線廃止後、尾小屋鉄道が譲り受け、塗装を変更。切抜文字の車番「1803」のうち「180」の部分を塗りつぶし、そのすぐ上に「キハ」の文字を書き入れた。
廃線後は、小松市立ポッポ汽車展示館で動態保存され、車番は片側の前面と側面のみ遠州鉄道時代の「1803」に戻されている。
撮影会のためカーブ部分に停車中の「キハ3」
粟津公園内に、片道473m、軌間762mmの線路が敷設されている。
線路の周辺は木々に囲まれ、軽便列車は木陰の中を走る。
ここが全長473mの専用線路の行き止まりの「なかよしの森」駅
アニメ映画「となりのトトロ」のネコバスのイラストが描かれている。
列車はここで少々停車の後、折り返す。
ここは「なかよしの森」駅となっているが、ホームはなく下車はできない。
★動画はこちら(尾小屋鉄道)
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(続く)