(酒田発・新津行き、ロングラン普通列車)
さよなら新潟地区キハ40系列気動車
新潟地区のキハ40系列気動車は、2020年(令和2年)3月14日(土)JRダイヤ改正で、信越本線、羽越本線、磐越西線各線から引退(※只見線の小出〜只見間は暫定的に数か月残存予定)。
以下は、在りし日の新潟地区キハ40系列気動車記事【撮影日:2019年(令和元年)7月20日(土)】
JR羽越本線・村上駅
3番線には、新津からやってきた、17時10分発 酒田行き831D普通列車(キハ47形2両編成)が停車中。新津から酒田まで166.9kmを、所要4時間36分かけて走るロングラン普通列車(新津15時08分発→酒田19時44分着)。
新潟色キハ47
新(しん)新潟色キハ47
幕式表示すら少なくなりつつある現代において、サボを使用する列車
酒田行きキハ47形車内へ。
昭和54年 新潟鐵工製
車両連結部
ワンマン化改造されず、国鉄時代からの青いモケットの座席が残る車内
車端部の右側スペースは便所
便所使用知らせ燈や、形式プレートが国鉄らしさを残す。
便所横のボックスシート
便所入口扉
便所内側の鍵
和式便所
便所内の手洗い器。足元のレバーを踏んでいる間だけ水が出る。
便所内の曇り窓は、内側に僅かに開く。
便所内の金網棚
村上駅で長時間停車中の酒田行き普通列車
酒田行き普通列車には、乗車せず。
1番線に、上り貨物列車が通過
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貨物列車通過後にやって来た、
酒田発・新津行きロングラン普通列車828D
酒田から新津までの距離は166.9km、所要4時間14分(酒田14時33分発→新津18時47分着)
新潟色キハ47形の2両編成
全線電化区間を走る酒田発・新津行き気動車
交直流両方の電化区間を走行する気動車。
村上駅〜間島間に直流・交流のデッドセクションがある。
交直流両用の普通列車用の電車を新造すると経費がかさむため、全線電化路線の羽越本線であるが、村上駅〜酒田間の普通列車は全て気動車で運行。
新津発酒田行き下りロングラン普通列車(右奥)と、酒田発新津行き上りロングラン普通列車(左)が、村上駅で揃う。
酒田発新津行きロングラン普通列車に乗車、村上(むらかみ)駅を16時56分に発車
岩船町(いわふねまち)駅、平林(ひらばやし)駅を過ぎ、
飯豊連峰に源を発する荒川に架かる荒川橋梁(461m)を渡る。
山形県米沢から、荒川に沿って走るJR東日本屈指のローカル線・米坂(よねさか)線と合流
坂町(さかまち)駅
隣には、17時12分坂町始発・米坂線普通列車 米沢行きが発車待ち
坂町を過ぎても新津行き普通列車の車内は閑散と。
平木田(ひらきだ)駅を過ぎ、
飯豊連峰に源を発する胎内川を渡る。
中条(なかじょう)駅、17時24分着
中条(なかじょう)駅では上り新潟行き特急「いなほ」に追い抜かれるため、約11分間停車。
酒田発新津行きロングラン普通列車828Dは、終点の新津駅到着後そのままJR磐越西線の津川行き普通列車2240Dになる。
17時27分発の新津発米沢行き普通列車とすれ違い。この列車は羽越本線から米坂線に直通する列車(833D→1136D)で、新津〜米沢の所要3時間31分。
このキハE120系気動車は、2020年(令和2年)3月14日(土)ダイヤ改正で、キハ40系列気動車を置換えるJR只見線 会津若松〜会津川口用に転用され、新潟地区での運用を終了した。
発車を待つ新津行きキハ47形普通列車
車内へ。
車端部にある車両間の仕切扉(左)と、便所入口扉(右)。
特急いなほ12号 (17時31分発) 新潟行きに、道を先に譲る。
中条(なかじょう)駅17時35分発車
金塚(かなづか)駅、加治(かじ)駅を過ぎ、
飯豊連峰に源を発する加治川を渡る。
かつて加治川に沿って国鉄赤谷線(新発田〜東赤谷)が走っていたが、1984年(昭和59年)4月1日廃止。
新発田(しばた)駅 17時53分着。
ここで新潟方面のJR白新(はくしん)線と、新津方面のJR羽越本線に分かれるが、列車本数・乗客数は白新線が断然多い。
この先、新発田〜新津間の羽越本線は、本数がやたら少なく特急列車も通らない。
白新線と分かれ、新津まで羽越本線をラストスパート。
中浦(なかうら)駅
車窓左側には、五頭(ごず)連峰を望む。
山麓にうっすら霧が立ち込める夕暮れの五頭連峰
米どころ新潟平野(越後平野)を快走
月岡(つきおか)駅近辺
「美人の湯」として知られる月岡温泉や、福島潟(ふくしまがた)も近い。
神山(かみやま)駅を過ぎ、
水原(すいばら)駅
水原は、白鳥渡来池の瓢湖(ひょうこ)があることで有名。
京ヶ瀬(きょうがせ)駅
福島県会津地方に源を発する大河・阿賀野川(あがのがわ)に架かる阿賀野川橋梁(1229m)を渡る。
終点・新津駅、18時47分到着
酒田発新津行きロングラン普通列車の終着駅だが、ここから乗客が大勢どっと乗り込んでくる。
この列車は、ここ新津駅から18時55分発のJR磐越西線 津川行き普通列車2240Dになり、そのまま津川駅まで向かう。新津駅から津川駅までさらに所要1時間の運用が残っている。
酒田から津川まで乗り通すと、所要5時間22分のさらなるロングラン普通列車になる。
羽越本線普通列車の長旅を終え、新潟三新軒「鮭はらこ弁当」をいただく。
(※JR只見線の小出〜只見間は、災害による不通区間が復旧する2021年度(令和3年度)中まで暫定的に新津運輸区所属のキハ40系が残存予定だが、前倒しで引退する可能性もあり)。
(終わり)