撮影︰2016年(平成28年)10月2日(日)
桜谷軽便鉄道
(櫻谷軽便鉄道(さくらだにけいべんてつどう))
鉄道愛好家の持元節夫氏が趣味で設置・運営し、大阪府豊能郡豊能町東ときわ台にある個人所有の15インチゲージ(軌間381mm)の自家用ミニ鉄道(庭園鉄道)。
桜谷軽便鉄道の名称は、この地に昭和時代中頃まで稼働していた桜谷鉱山(銅山)に由来。
敷設当初は、自宅敷地内の家屋の周りに線路を敷設していたが、その後、規模拡大のため、能勢電鉄妙見口駅又はときわ台駅から徒歩約10〜15分の丘の上の菜園内の現在地に活動を移し、持元氏やサポートスタッフにより運営されている。
路線は、長さ130mの周回エンドレスの電化路線である「南山線」のほか、一段低い位置には手押し車両用の「こども人車軌道」(旧 下部軌道)と、物資運搬用の「インクライン」がある。
車両は、手づくりの機関車(電気機関車、蒸気機関車、バッテリー機関車)、気動車(ガソリン動車)、客車、貨車、人車など多種多様。
原則、毎月第一日曜日13〜15時頃に一般公開の月例運転会が開催される。南山線・こども人車軌道は無料で乗車できる。その他、体験運転なども実施している。
(※2021年2月現在、コロナ禍により月例運転会等休止中)
撮影︰2016年(平成28年)10月2日(日)
桜谷軽便鉄道の歴史は、桜谷軽便鉄道オーナーの持元節夫氏が、会社退職後、1990年代前半に、本物の鉄道用レールを扱う業者を大阪でたまたま発見し、個人鑑賞用として6kgレールを購入し、その後、1998年(平成10年)までに自宅敷地内の家屋の周りに線路を敷設したことから始まった。
その後、自宅の庭園鉄道見学者が増えたり、ライブスチームの煙により、住宅街ではいろいろ迷惑がかかると考え、自宅近くの家庭菜園があるこの場所に土地を購入し、2001年(平成13年)ここに移転開業。
線路の敷設、建物、車両、情景物すべて手作りの個人の趣味の箱庭鉄道
本物の鉄道同様、人が車両内部に乗り込んで走行する。
電気機関車牽引の客車列車
桜谷(さくらだに)駅
桜谷軽便鉄道南山線の起点駅である。乗降扱いは行わない。 「桜谷」の名称は、ここから5分程度の場所にかつてあった桜谷鉱山(銅山)から採ったもの。
電気機関車牽引の客車列車が、桜谷駅を回り込んでくる。
デッキ付きのED51形電気機関車。実際、スタッフが保線確認のため、機関車デッキに添乗することもある。
2両の客車列車(ホハ8+ホハ7)
後ろの客車はオープンデッキのホハ7
桜谷駅舎
桜谷駅は客扱いを行わない無人駅
駅舎に繋がる踏切と急カーブの線路
架線、信号、標識類はダミーではなく、実用されている。奥には腕木式信号も見える。
車両を手で押して、入換え作業
全長150mのエンドレスの周回路線。路線の両端はループ状になっている。
風の峠(かぜのとうげ)駅
南山線2面2線の有人駅で、南山線を走る列車の乗降駅。ホーム奥には、出札口などがある。
駅の名称は、桜谷軽便鉄道すぐ下を通る国道の峠に由来。岩手軽便鉄道の仙人峠を参考に命名された。
朝顔形連結器だが、急カーブを通るのでやたら長い。
車両の屋根
出発用信号機が進行現示(青色)になり、風の峠駅を発車する列車
駅構内のポイント。ダルマ型転轍機は、鉄アレイを流用したもの。
風の峠駅の奥には屋根付きの車庫が併設
オープンデッキの客車の姿も見える。
左側の屋根付き車庫内には、2004年(平成16年)に製作されたデキ12電気機関車。草軽電気鉄道の機関車をイメージ。
桜谷軽便鉄道の月例運転会は、15時で終了
留置線左側には、黒色のホト71(無蓋貨車)
2004年(平成16年)製作。草軽電気鉄道の貨車をイメージ。子供が乗車することも可能な設計。
左側の屋根付き車庫内には、2004年(平成16年)に製作されたデキ12電気機関車。草軽電気鉄道の機関車をイメージ。
桜谷軽便鉄道の月例運転会は、15時で終了
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桜谷軽便鉄道を後に。
妙見口15:23(能勢電鉄)→山下15:31・15:32→(能勢電鉄)→川西能勢口15:49・1552(阪急)→梅田16:15
妙見口〜山下間の区間列車に乗車したため、山下駅で乗換え。
退役が進む1700系電車(元 阪急2000系)の姿も。スカートはない。