≪1/2≫さよなら 湘南モノレール500形 ☆ 湘南・鎌倉を駆け抜けた28年間 | 湘南軽便鉄道のブログ

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「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

1988年(昭和63年)から28年間活躍した
湘南モノレール 500形

2016年(平成28年)6月26日(日)、
最後まで残った500形551編成が、大船駅昼12時37分発・湘南深沢駅行きの運行を最後に引退。






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500形引退前日の雨☔の早朝。
引退当日はイベントなどもあり、混み合うので、前日早朝(6月25日(土))に訪問。

湘南モノレール
大船(おおふな)駅(神奈川県鎌倉市)


湘南モノレールは、ICカード(Suica、PASMO)は使用できません。


大船駅では、湘南モノレールのグッズを販売


珍しい懸垂型モノレールのプラレール





大船駅ホーム


湘南モノレールは、ぶら下がる形式の
懸垂式(サフェージュ式)モノレールのため、ホームの下には何も無し。



もうすぐ七夕🎋





湘南モノレールは、三菱グループの他、京浜急行電鉄(京急)も出資し、1966年(昭和41年)に設立。
京急も出資していたのは、当時、京急が所有する有料自動車(現在は道路管理者は変わり無料の生活道路)の真上に敷設されていたため。

当時日本にはモノレールといえば、
懸垂式の上野動物園モノレール
跨座式の日立運輸東京モノレール(現在はJR東日本系列の東京モノレール)、
そしてここ懸垂式の湘南モノレールぐらいしかありませんでした。



永らく三菱グループだった湘南モノレールは、2015年(平成27年)みちのりホールディングスに移譲


ホームの下に線路はありません。



始発の大船駅は行き止まりの単線





湘南モノレールは、
大船~湘南江の島間6.6km、8駅、所要約13分の全線単線の路線。
早朝・深夜は約15分おき、それ以外は約7分おきに運行。

大船駅を出るとすぐ下はバスターミナル🚌


早朝の下り始発は、湘南モノレールの主力車両5000形
5000形車両は、2004年(平成16年)に登場した最新形式




モノレール車両の天井。
ここで天井のレールからぶら下がる車両を支えています。








大船駅を発車した5000形車両







単線・頭端式の大船駅ホーム。
右側は乗車用ホーム、左側は降車用ホーム。


信号機は、天井のレールを支える太い柱に設置🚥



次の5000形車両がやってきました。
5000形車両は、編成ごとに車体のカラーリングが異なります。




車両は3両編成




湘南モノレールの過去の歴代車両のドアは片開きでしたが、5000形車両から両開きドアに。


車内は背もたれの低いクロスシート




運転室の後ろ






車両連結部


湘南モノレールは、安全上、各車両間の行き来はできません。


各車両間を行き来できるのは乗務員だけ。
渡り板は間隔が開いています。
空中を走るモノレールのため、幌の下は何もなく、幌を突き破れば地上に落下してしまいます。


5000形車両の妻面の座席は一人用






湘南モノレール・大船駅ホームの先端からは、JR東海道本線や横須賀線を走る車両が見えます。ちょうど成田エクスプレスが通り過ぎていきました。








懸垂式モノレールのため、連結器は下ではなくにあります。


大船駅ホームにある記念メダル販売機









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始発列車から待つこと約1時間
やっとお目当ての車両
500形最後の551編成が大船駅にやってきました。


ドアは過去の湘南モノレール伝統の片開き。
車体のラインは従来の湘南モノレール伝統の赤色。



大船駅発、湘南江の島行き。
車両の前後には「ありがとう500形」、「さようなら550形」のヘッドマーク


行先板は、引退を記念して、
昭和60年代から平成26年1月まで使用されていた旧方向板(黄色文字)を取り付けています。




撮影していたら、
運転士の粋な計らいで、
発車までの間、いろいろな方向板を掲示していただけました。
早朝のホームで「一人だけの撮影会」📷


滅多に見ることができない大変レアな「深沢」行きの方向板


そして「回送」


そして、現在まで使用されている白文字の方向板



車内(運転室後ろ)


大船駅を発車。
路線の大部分は生活道路上を走行




高台を走るので、藤沢市街方面も見渡せます。


一面一線のホーム


運転室


ドアは片開き。
ドアの窓ガラスに桟が入れられ、窓ガラスが2枚に分かれているのは、昔、ラッシュによる損傷(割れ)が発生したことがあるため。
古い国鉄旧型電車や旧型客車でも、このようなドアの窓ガラスが存在。




拠点駅の湘南深沢駅を過ぎると、
すぐに、車庫へ向かうレールが右へ分岐していきます。






500形の車内はクロスシート。
1988年(昭和63年)に登場した500形は、
湘南モノレール初の冷房車でした。




窓の上には、引退を記念し、500形車両の写真を多数展示




車両間の連結面。
乗務員以外は各車両間の行き来はできません。




500形551編成は、平成3年製造




渡り板も独特(※乗務員以外は通り抜けできません)


単線のため駅構内のポイント通過時には、大きく曲がるので、渡り板もご覧の通り大きくずれます。


土曜日早朝の下り列車(湘南江の島行き)は空いていますが、
すれ違う上り列車(大船行き)は通勤者などで混雑。




窓は、上部を内側に倒して少しだけ開くタイプ。
窓の上の出っ張りは、窓を内側に開いた際、乗客が窓から物を落としたりするのを防ぐため。空中を走行するモノレールならではの工夫。





湘南モノレールは、鎌倉の丘陵地帯を走行するため、途中2箇所トンネルが存在



大船から約13分で、終点の
湘南江の島駅(神奈川県藤沢市)に到着🌴






連結面。
車両を繋ぐ配線も下ではなく上にあります。







ぶら下がって走るモノレールのため、車体が左右に揺れて、ホームにぶち当たるのを防ぐため、車体の端の下側には滑車を設置










反対側の前面部には「さようなら500形」ヘッドマーク






湘南江の島駅を発車する500形車両














山のトンネルに入って行きました🚇


湘南江の島駅ホームからの藤沢市街方面の眺め






頭端式の行き止まりホーム




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路線のちょうど中間に位置する
湘南深沢駅に移動


ホームは空中にあるため、
ホームから乗客が地上に落下しないように、落下防止用の保護床板を設置


ホーム部分以外には保護床板はありません。


湘南モノレールは全線単線のため、
途中のいくつかの駅には交換設備があり、下り・上り列車がすれ違います。
モノレールの独特なポイント(分岐レール)



車両がポイントを通過








湘南深沢駅に再び500形「湘南江の島」行きがやってきました。












再び、湘南江の島駅を目指します。



湘南モノレール専属モデル「Ryo」さん








ブログは引き続き、2/2に続きます。(動画は2/2に掲載)
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≪続き:2/2≫さよなら 湘南モノレール500形 ☆ 湘南・鎌倉を走り抜けた28年間