幸せな小金持ちの「学び方」 | 本田健公式ブログ

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幸せな小金持ちの人は、高学歴な人よりも、意外と普通の学歴か、下の人のほうが多い感じがします。高学歴な人は、いい会社や役所に行く傾向があるからです。高卒だったり、大学中退した人が多いのも、途中でやりたいことが見つかってしまって、勉強に意味を見いだせなくなってしまったからでしょう。かといって、学ぶのを途中で辞めているわけではありません。学校は辞めても、新しいことを学ぶのは、やめないのです。

では、具体的にどうやって学んでいるのかというと、人から学んでいることが多いように思います。幸せな小金持ちのタイプにも大きく2つあって、本やセミナーで勉強するのが好きなタイプと、そういうことが苦手なタイプです。

そもそも、勉強がイヤで飲食の道や職人の道を選んだ人が、本なんか大嫌いということもわかります。そういうタイプは、人から学んでいます。先輩や師匠と呼べるような人がいて、彼らに質問して学んでいるのです。ある意味では、実地で学んでいるわけですが、本人にはそういう意識がないかもしれません。そして、学んでいるからといって、先輩にたくさん質問をしてメモを取るといったことはありません。どちらかというと、お酒を飲んだり、ゴルフの後にサウナで汗を流しているときに、世間話の延長で、いろんな話をしているのです。先輩のほうも、人生のレッスンを授けるというよりは、自分の体験談を話すという感じでしょう。「実は、社員に売上のお金をごっそり取られたことがあって、、」とか、「大きなトラブルが起きて、もう死ぬかと思った」と、昔の話をするのです。そういう話を聞いて、「なるほど、隙があると、そういう事件が起きるんだなぁ」と学ぶのです。

それは、けっして、MBAで学ぶような高度な経営知識ではありませんが、現場では最も必要な知恵かもしれません。そして、自分が普段困っていること、考えていることを素直に先輩や師匠にぶつけることで、自分の考え方がどうかを確認しています。そのときに、「それは違うよ」とか、「ちょっと甘いんじゃないか」と言われてはじめて、自分ができていないことに気がつくのです。

彼らが賢いのは、どういうことを聞いたらいいかをわかっていることです。これは、弁護士や税理士に何を聞けばいいのかを知っているかどうかと同じです。答えを知らなくても、何を聞かなければいけないかさえ分かっていればいいわけです。こういう人からの学びは、幸せな小金持ちの人でなくてもできます。そのためには、お互いに愚痴を言い合うような先輩後輩の関係を辞めなければいけないでしょう。質問を上手にできるようになると、人から学ぶことはそんなに難しくないのです。

 

本田健