あなたは、1つの本を何回読みますか?
本の読み方に、正しい・間違いがあるわけではないですが、今日は私が実践している「本の読み方」をお伝えしたいと思います。
最初は、速読でさっと読み、大まかな流れ、あらすじ、要点をつかみます。そして、その本が自分にとって役に立ちそうかどうかを判断します。ここで気に入った本、面白い、役に立つと思った本は、何回か読み直すようにしています。なお、ここで時間がかかると、2回目を読んだり、他の本が読めないので、速読は早いうちに身につけておくといいでしょう。
2回目は、なぜその本の著者が本を書いたのか、という視点から読みます。著者の略歴や当時の世相などを調べるのです。その本が書かれた背景を理解したうえで読むと、本から伝わってくる深さが全然違ってきます。また、この人は面白い、という著者がいたら、その人に関連する本は全て取り寄せて読むようにしています。そうすると、その人の人物像が立体的につかめるようになります。
3回目は、自分にとってどんな意味があるのか、この本から何を学び、自分の人生にどう生かすのか、考えながら読むようにします。この視点を持って本を読み込むことで、本に込められた知恵が、実際の人生で活かせるようになります。
どんなに素晴らしい本に出会っても、表面をなぞるように読むだけでは、その感動を感じることはできても、その知恵を自分の人生に取り込むことができません。1冊の良書には、読者の生き方や考え方をガラリと変えてしまうインパクトがあります。そのような本にいつでも出会えるわけではありませんが、気に入った本には、とことん向き合って読んでみるといいでしょう。
本田健