本田健公式ブログ

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著書累計800万部突破の作家の本田健の公式ブログです。
お金・ビジネス、恋愛や結婚、才能、人間関係など幅広い分野の
「人生が変わるきっかけ」となる情報をお届けしています。

今日は「幸せな小金持ちの6つの特徴」というテーマでお話をしていきたいと思います。

これまで、世界的にも有名な大金持ちから、いっけん普通の人に見える隠れた小金持ちまで、いろいろなタイプのお金持ちに会ってきました。そのなかでも、一番お金と幸せを両立しやすい「幸せな小金持ち」について、6つの特徴をお伝えします。

1)お金から自由になっている
お金から自由になっていることと、お金をたくさん持っていることは異なります。例えば年収が1億円あっても、多額の借金を抱えていたり、支出がほぼ同額あったとしたら、その生活はお金に縛られたものになるはずです。それでは、お金から自由とは言えません。つまりお金から自由になるということは、たくさんお金を持っていたり、稼いでいたりするということだけではなく、お金に対してわだかまりや執着がない、お金に左右されていないという状態だと考えてください。

2)感情的に自由である
幸せな小金持ちになる過程では、誰かにお金を取られたり、だまされたりするなどの経験を経て、経済的自由を達成します。彼らは、そういう人生の「まさか」に慣れています。そして、製品がうまく開発できなかったり、従業員が会社のお金を持ち逃げしたりと、様々なドラマを経て、人生とは何かを学んでいます。そのために、感情的にも多少のことでは驚かない人物になっています。

3)仕事・ライフワークで結果を出している
幸せな小金持ちたちの多くは、経済的自由を得る過程で、何らかの仕事に携わっています。経済的自由は、たった1、2年成功しただけでは、なかなか得られません。少なくとも数年はうまくいっている状態が続かないと、経済的な自由は手に入らないのです。そういう意味で、仕事・ライフワークでずっと結果を出しているということも、幸せな小金持ちの1つの特徴です。

4)ハマり症である
幸せな小金持ちたちを見て思うのは、大体がハマり症で、物事に熱中するタイプです。何か1つのことがあったらどんどんハマっていきます。その熱中が、仕事・ライフワークでの成功につながっています。また彼らは今、本当にやりたいことに集中するので、大企業を作るのには向いていません。なぜなら、彼らにとって、一番大事なものは自由だからです。

5)人間関係が自由である
幸せな小金持ちたちが仕事・ライフワークで結果を出せている理由の1つに、人間関係の構築が上手であること、が挙げられます。一部の例外を除き、どんな仕事でも、1人で仕事はできないからです。この人間関係の構築が上手でないと、一定以上の結果を出せません。彼らはプライベートでも、仕事関係でも良好な人間関係を作るのが得意です。そして幸せな小金持ちたちに一度でも会うと、誰もが不思議と好きになってしまうような人間的魅力も兼ね備えています。

6)とにかく人生を楽しんでいる
幸せな小金持ちたちは、うまくいくことを楽しむだけでなく、例えば病気や事故などのネガティブなことも含めて体験だと思い、人生を学びの機会ととらえて楽しんでいます。そのため、うまくいかないことがあったとしても、ニコニコしながら「いや、困ったな!」と、とても嬉しそうに話したりします。もちろん本当に悲劇的なことに見舞われることも時にはありますし、一時的に落ち込むこともありますが、そのような体験も含めてそこから何かを生みだそうという姿勢があるのです。

以上、ざっと見てきました。普通の生き方と、幸せな小金持ちの生き方は全く違います。あなたが、今の人生に退屈していると感じているのであれば、そろそろどこかの分野で変化を起こすタイミングにきているのかもしれません。もしも幸せな小金持ちを目指すのであれば、まずは近くにいる幸せな小金持ちを探すといいでしょう。そして、一緒にお茶をしたり、話をしたりということからスタートして、その世界にふれることから始めることをお勧めします。
 

今日は、「シンクロニシティをより多く体験するための5つのポイント」というテーマでお話しします。

1)とにかく外に出る
当たり前の話ですが、家に引きこもっていてはシンクロニシティに出会えません。とにかく家から出るということを、やってみてください。ある友人が、外に出たら必ず1回はシンクロニシティに出会うと言っていましたが、そんなすごい人でも風邪でダウンしていたら、シンクロニシティは起きません。

2)もっとワクワクすることをやる
本当にワクワクすることをもっとやってみてください。2009年にバシャールと出会ったときに、「ワクワクすることをやりなさい」と、10回も20回も言われました。その時は「もう十分やっているよ、うるさいな」と思っていたのですが、31回目、32回目くらいで、本当にワクワクすることは、まだやっていないということに気がつきました。ワクワクすることをやってみると、皆さんのエネルギーレベルが上がるので、すごいシンクロを体験すると思います。

3)誘われたら行く
これをぜひ決めていただきたいと思います。例えばパーティーなどの誘いがあったら、よほど疲れていなければ、ぜひ誘いに乗ってみてください。何か誘いが来るということは、ポジティブもネガティブも、シンクロニシティの兆しです。これは、特にパートナーシップでは大事だと思います。特に関係を深めなくても、1回は会ってみる、あるいはメールをしてみる。前に出るということをやっていくうちに、何か人生が動き出すということを体験している人も多いのではないでしょうか。アファメーションのように、誘われたら行くということをやってみると、面白いと思います。

4)意識を集中させる
雑誌でハワイのことを見たばかりなのに、インターネットでハワイの特集をやっているサイトをたまたま見た。友人が、ハワイから帰ってきたというメールが届いた。ハワイに行くという友人と会った。本来行くべき場所の情報が、巧みに自分の元へ来ているということもあるはずです。そういったことを理解するためには、ぜひ意識を集中させるということをやってみてください。

5)外出したら周囲を見回す
ちょっとしたことに思えるかもしれませんが、実はこういうことも大切です。レストランに行ったら、とりあえず一通り見渡してみたり、電車に乗ったら何となく周囲をちらりと見てみるといいでしょう。こうすることで、視線の端に入った人が、たまたま高校時代友達だった、ということもあるのです。顔を見分けるのが不得意な人も、意外と直感で分かったりするのが、このシンクロニシティの面白いところです。ぜひ日頃から周囲に気を配ってみてください。

皆さんの人生で、ぜひどんどんシンクロニシティを引き起こしていきましょう。そして人生をもっと楽しくしてください。


 

現在お金に恵まれている人と会って話をしていると、小さい頃や若いときに、お金で苦労した人が多い気がします。

それは彼らが「お金の大切さ」を痛感しているからでしょう。お金持ちでなくても、サラリーマン家庭で育った人は、お金のないみじめさや大変さを知りません。だから、お金に対して執着心があまりないのです。

人生でお金に困る人は、お金に関してあまり何も考えずにきた人です。どちらかというと、子ども時代に恵まれた人が、大人になってお金に困ることが多いようです。

彼らは、お金持ちの家に生まれて、お金の哲学を受け継がなかった人です。豊かさが体に染みついているので、経済力がないのに、浪費する癖だけが身についてしまっています。

逆に、ある程度以上のお金持ちになる人は、人生で一度はすごくお金に困った人です。そのぶん執着心が強いともいえます。彼らは、お金に対する本気度が違うのです。

普通の人は、お金のことをしっかり学んでいないので、リストラや倒産、急激な不景気などによって、突然のお金のトラブルに巻き込まれると、どうしていいか困ってしまいます。そういう意味では、お金持ちの家に生まれた人はマイナスを背負っていると言えます。

一方、小さいときにお金に困った人は、なんとかしてお金を貯めよう、稼ごうと意識しているので、お金に恵まれる潜在力があります。

もしあなたが貧しい家に生まれ育ったとしたら、「おめでとう」と声を大にして言いたいと思います。なぜなら、あなたはお金持ちになるチャンスが他の人たちよりも何倍もあるからです。
 

今日は、「シンクロニシティを活かす6つのポイント」をテーマにお話ししたいと思います。

1)偶然に気づく
よく「シンクロが起きる人と、起きない人の差は何ですか?」ということを聞かれるのですが、実はシンクロニシティというものは誰もが平等に起きています。ただ面白いのが、シンクロニシティに気がついている人と、気がついていない人の差がすごくあるということです。今、目の前や周辺で起きていることに意識を張り巡らせると、これまで見えてなかった偶然があるのではないかと思います。

2)シンクロニシティが起きている意味を考える
誰かと道端でばったり会ったとします。「わあ、久しぶり!」と、大抵の人はこれで終わってしまいます。ですが、なぜその人と会ったのかを考えてみてください。例えば偶然会った人が、「最近結婚したばかりなの」と言ったとして、ちょうど自分が結婚するかどうかを悩んでいたとしたら、それは「そろそろ決めなさい」というサインかもしれません。何か偶然の出来事で、感情が動いたり、ドキドキしたりすると、「シンクロニシティの意味を考えなさい」というサインだと思います。

3)相手に聞いてみる
例えば、3年ぶりに友達と再会したとき、「ところで最近は何しているの?」などと聞いてみましょう。あるいは忙しい場合には、後でメールをすると言って、連絡先を交換するだけでもいいかもしれません。単なる偶然として片付けずに、相手に聞いてみることです。相手から情報をもらうということは、テストだとカンニングですが、人生の場合はNGではありません。ぜひやってみてください。

4)直感を感じる
シンクロニシティが起きた直後に、例えば「これは独立しようということ」だとか、「海外に行け」、あるいは「両親のところに行かなくては」などと、直感的に感じることがあるはずです。そして直感が次の直感を生んで、行動していくうちに、また次の直感でドアが開いて、ということが日常的に起きるようになっていきます。ぜひ、この直感とフローの波に乗ってください。

5)次に起きたシンクロニシティを読み解く
シンクロニシティが起きたその後に、また何かシンクロが起きる可能性があります。よって、その次に起きたシンクロニシティの意味を読み解くことで、その前に起きたことの意味を読み解くことができます。例えば友人がちょうど海外から帰ってきました。そして2、3週間して、また別の友人とばったり会いました。その人は今度海外に行く、ということがあったとしたら、「そろそろ自分は海外に行くということを考えなくてはいけないタイミングだ」、あるいは「人生を大きく変えるタイミングなのかもしれない」というメッセージが来ていることが理解できると思います。

6)次のシンクロニシティを待つ
「これは独立ということだぞ」、「専門学校に行けということだ」など、直感が来るときは、先ほど起きたことの意味まで分かったりします。したがって、「次にこういうものが来そうだぞ」という、予想のような感覚になると、もうそこで、実はシンクロニシティが半分読み解けたようなものだとも考えられると思います。

さて、いかがでしたでしょうか?ぜひ日常生活に活かして、人生を楽しんでください。
 

私が使ってきて、登録商標を取った言葉に「お金のIQ」「お金のEQ」があります。お金には、「知的な側面」と「感情的な側面」の2つがあります。

「お金のIQ」「お金のEQ」は、それぞれ次の4つです。

 <お金のIQ>
 1)賢く稼ぐ
 2)生き金を使う
 3)守る
 4)増やす

 <お金のEQ>
 1)受け取る
 2)感謝して味わう
 3)信頼する
 4)分かち合う

どんなに投資の知識に優れている人でも、感情的に大失敗する人が多いので、私は「お金のEQ」の方が大事だと思っています。賢い人がお金で失敗するのも、この「お金のEQ」が低いからです。

お金に関してイライラしたり、人生の問題をお金で解決しようとすると、感情が暴発して、自分の人生を台無しにするケースはよくあります。

「お金のIQ」が低ければ、詐欺にあったり、失ったりすることはあるでしょう。ただ、いくら「お金のIQ」が高くても、お金と感情的に上手に付き合えない、つまり「お金のEQ」が低ければ、家族や友人、取引先とトラブルになったり、自暴自棄になって、馬鹿げた行動に出て、“経済的自殺”をする人が多いのです。

頭がいい人と自信のある人は、くれぐれも気をつけてください。


 

アイウエオフィスのサイトには、自分の「才能の原型」が分かる診断チェックシートがあります。それをやると、例えばアーティストや詐欺師や警察官など、いろいろな「才能の原型」が分かります。ではどうしたら、複数ある「才能の原型」をビジネスに発展させていけるのでしょうか?

例えば、人前で話す才能があります。それだけだとなかなかお金にはなりません。仕事にはしにくい才能と言えるでしょう。なぜなら、それだけで食べている人は少ないからです。でも、例えばその人にエンターテイナーの才能もあったとします。エンターテイナーの才能がすごくあれば、吉本などのお笑いに行けるかもしれません。そこまででなくても、例えば結婚式の司会をやって場を盛り上げるといった活躍の場があるでしょう。

つまり、話す才能という一つの才能を考えただけでも、セールスや営業、企画、プレゼンテーションなど幅広く活躍の場がありえます。プランニングができて、かつ人前で話す才能があったりすると、企画営業などですごく活躍する可能性があります。そこにセールスの才能があったりすると、生命保険の日本でナンバーワンになるかもしれません。才能を使うと、そうやって自分を発揮できるようになるのです。

たまに詐欺師の才能とはどういうものか、という質問をいただきます。詐欺師の才能を使っている人は、バーのホステスさんやホスト、そしてバーのママさんなどです。このようなエンターテインメントビジネスでは、詐欺師の才能を上手に使っている人がいます。バーに行って、ホストの人やホステスの人が、すごく真面目なことしか話さなかったら盛りあがらないですよね。逆に冗談ばかり言って、「こんなの嘘じゃないの(笑)」などと話すと盛り上がるのです。

だから、詐欺師の才能と言っても、人をだましてお金を取るという詐欺師ではありません。例えば本屋さんの営業だったら「100冊買ってくださいよ。もう作家の人もおまけにつけちゃう!」というような冗談が言える人が、詐欺師の才能がある人です。実際にはそんなことはないのですが、そういう冗談が言える人というのは、詐欺師の才能があって、営業に向いていたりするのです。

誰にでも、複数の「才能の原型」があります。その掛け算によって、またどんな仕事・ビジネスをしているかによって、それぞれの輝き方があるのです。来週も引き続き、「才能の原型」と仕事についてお伝えしましょう。


 

今日は、願望を達成しやすくするための4つのポイントについて、お話しをしたいと思います。

1)願望を正確に定める
願望達成するには、まず、自分がどういう願望を達成したいのか、自分の夢が何なのか、ということを正確に定めることが大事になります。本を書きたいのか、独立したいのか、コンサルティングをやりたいのか、そういったことを考えて、具体的に、細部まで語れるようになるといいでしょう。

2)自分の単なる欲望や他人の価値観でないかをチェックする
その願望が、ただ自分の欲望を満たすためのものだったり、人からすごいと認めてもらうためだったりすると、なかなか応援してもらえません。あるいは親の夢だったり、会社の望むことだったり。その場合は、自分が本気になりづらく、やはりなかなかうまくいかないでしょう。なぜその願望を実現したいのか、動機をチェックすることも大切です。

3)本当にやりたいことにフォーカスする
自分の夢を実現しようとするとき、なぜか気が散ってしまうことがあります。例えば、試験勉強をやり始めたら急に部屋の汚れが気になって部屋の片付けをしてしまい、試験勉強が全然進まなかったということはありませんか?似たような経験が、多分、誰にでも1度はあるのではないでしょうか?自分の人生で、今、何が一番大切なのか、このフォーカスをぜひ、見誤らないようにしてください。あなたの人生にとって、そして周りの人にとって最も大切なこと、そして最も楽しいことをぜひやっていただきたいと思います。

4)自然とそれがうまくいくか、自然と行動できるか
何かをやろうとするとき、多くの人は気合を入れて頑張ろうとしたり、自分にご褒美を与えて頑張ろうとしたりします。でも、本当にやりたいことをやるとき、人は全くご褒美を必要としません。あなたは一番自然にできること、一番ワクワクすることをしているでしょうか。何をやるにしても、そして、仮にそれがやらなければいけないことだとしても、よりストレスなく楽しくできないか、そういう視点も、ぜひ持っていただきたいと思います。
 

江戸時代には、お金のことを「お足」と呼んでいました。いろいろなところを足早に駆けていくものだから、そういう名前がついたようです。「宵越しの銭は持たねえ」という言葉は、江戸っ子の心意気を表したものですが、「お金が回ることで経済が成り立っている」ことを、当時の日本人は心得ていたのでしょう。江戸時代の日本人の幸福度は、現代よりも高かったともいわれていますが、お金や幸せに対する考え方を江戸時代に学ぶべき点は多いように思います。

当時よりも暮らしがはるかに豊かになったはずの現代でも、お金は入ってきたと思ったら、すぐに出ていく存在のようです。特に無駄遣いをした覚えがなくても、住居費や生活費などで、いつの間にかお金が消えたと感じる人は多いでしょう。

借金のために、手元にお金が来た瞬間に、返済に回す人。お金を手にしてから、生活費その他のために、1ヵ月以内に使い切る人。数年間滞在してもらえる人、一生滞在してもらえる人がいます。お金持ちの人は、お金に留まってもらう技術が他の人より優れているだけです。

お金は、留まってもらう仕組みを持っていなかったら、足早にあなたのもとから過ぎ去っていく存在であることを知っておいたほうがいいでしょう。
 

お金のカウンセリングをしていると、投資の話がよく出てきます。私は投資顧問ではないので、具体的な投資のアドバイスはしませんが、これまで投資家として20年以上やってきたので、さまざまなケースを自分でも体験し、見てきました。

その中でも、投資で失敗している人には共通点があります。それは、会社の経営者、大学の先生、医者、弁護士など、すごく優秀な人が投資で失敗していることです。投資には、ビジネスで成功したり、大学で学位を取ったりするのとはまったく違う才能が必要です。

投資話の中には、非合法ではないけれど、投資の案件としていい加減なものから、明らかに悪意をもって、お金を騙し取ろうと計画されたものまであります。

オフショア投資や未公開株投資、そして海外口座をつくったり、海外の不動産投資ツアーの中には、結構な割合で詐欺話が混じっています。もちろん、しっかりした業者もありますが、言葉や法律の問題などで、お金がうまく戻ってこないケースも実際にはたくさんあるようです。

一般の人や将来海外に住む予定がない人は、海外にお金を移すのではなく、現金や金貨など、実物で持っているほうがはるかにいいでしょう。さらに言えば、目の前の儲け話に目がくらんで投資に手を出すよりも、農業をやっている友人や実家が農家の友人を持つ方が100倍大事だと思います。

なぜなら、いざというときに最も大切なのは、海外の引き出せないかもしれないお金ではなく、世界経済がパニックになったときでも、食料をリュックに担いで持ってきてくれる友人だからです。


 

自分に複数の才能があることが分かっても、それをどうやっ
て使いこなせばいいか分からない方は多いでしょう。そこで、複数の才能をどう組み合わせればいいのか、具体的にお話していきたいと思います。

例えば僕の場合は、お金やビジネス・ライフワークなどをテーマにしています。またヒーリングや癒しなども行っています。同じようなテーマを扱っている人は他にもいますが、僕が日本で本を書き始めたときに、お金と幸せ、あるいはお金と癒しをテーマにした人は、一人もいませんでした。そうやってワン・アンド・オンリーの特殊な立場を築いたと思います。

誰にでも、その人にしかできない才能のブレンドというのがあるので、それを突き詰めていただきたいと思います。自分の方向性がどんどん狭まってしまうような印象を受けるかもしれませんが、逆にそれをやっている人が少ないので、非常に面白くなるのです。そして面白いことに、「こういうのを探していたのです」という人が必ずいます。ですからある意味で、ウケるためにやるのではなくて、「自分はこれをやるために生まれてきたからやるのだ」くらいの感じにならないと、なかなかできないことなのです。

僕自身が、なぜお金と幸せや、お金と癒しというのを、掛け合わせていこうと思ったのかというと、自分の生まれに関係しています。父が税理士だったということで、お金やビジネスというテーマは、父から受け継いだものなのです。同時に、25、26歳のところからヒーリングの世界にググッと引っ張られて、自分を癒すことからスタートしたわけですが、いろいろな形のヒーリング手法を学びました。自分の中で、癒すとはすごく楽しいことだなということが体に入ってきたわけです。そして気がついたらそれを全部統合して、全く新しいことをやっていたのです。

それをはじめて出版社の人に話をしたときには、「お金と幸せなどという本というのは売れません。なぜなら本屋さんに一冊もないからです」と言われました。そのとき、マーケティングの本で読んだ話を思い出しました。アフリカに靴を売りに行ったセールスマンが、現地から電話で上司に「誰もここでは靴を履く習慣がないので、靴は売れません」と言った人と、「手当たり次第、至急1,000足送ってください。まだ誰も靴を履いていないので必ず売れます」と言ったセールスマンがいたのです。それを思い出し、お金と幸せを掛け合わせたものがたまたまそれまでなかっただけで、それを出したらものすごいことになる、というのが自分の作家人生のスタートでした。

今、iPhoneは当たり前になっていますが、昔の感覚からしたら、電話と音楽が一緒になっているのは、ある意味おかしいわけです。電話とウォークマンと、カメラを一緒にしたようなものです。以前だったら、そんなのは売れないだろうと思うのではないでしょうか。それを考えると、最初は自分のアイディアに、怖れてもいいと思うのです。怖れても、とにかくやりたいぐらいに楽しいことをやることが大切だと思います。