航空機や野鳥撮影時の標準レンズとして使用しているAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR。
今回は2015年の発売時、なぜ600ミリの焦点距離を選んだのか記載をしてみたいと思います。
※ Z9にAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRを装着し、D6で撮影。深緑のコーティングがとても美しいです。
このレンズを購入する前、Ai Nikkor ED 800mm F5.6S(IF)をお借りして1年ほど
航空機を撮影していました。レンズだけで5450グラムあり、600ミリの3810グラムよりも
かなり重量のあるレンズ。長さは54.6センチ、600ミリの43.2センチよりも10センチ以上
長いです。このレンズで航空機撮影の練習が出来たのは大変いい経験となりました。
※2015年の600ミリ購入時、返却前の800ミリと一緒に撮影。長さと重さが手強いマニュアルレンズの800ミリ。
このレンズで航空機練習が出来たのが、600ミリでの撮影に活きました。
2014年の新田原基地航空祭では、AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VRをお借りすることが
出来ました。当時まだ登場から1年半ほどしか経っておらず、最新鋭の超望遠レンズでした。
大変素晴らしい性能で、是非導入したいと思ったものの、希望小売価格2,354,000円は
かなり厳しいなとも思いました。また、やや長すぎるかなと感じたのもあります。
※両方ともお貸ししたレンズの新旧800ミリ。同じ焦点距離でも新型はかなりコンパクトになっています。
そのような時にAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRが発表されました。600ミリか800ミリ、
またはF2.8で明るい400ミリ。このどれか一つを購入しようと考え、かなり迷ったものでした。
その結果、テレコンバーターを使用した場合、600ミリF4、850ミリF5.6、1200ミリF8で
使用出来る600ミリF4が1番汎用性が高いのではないかと考えました。
400ミリの場合は400ミリF2.8、560ミリF4、800ミリF5.6。
800ミリの場合は800ミリF5.6、1120ミリF8、1600ミリF11。
一眼レフのオートフォーカスはF8あたりが限度ですので、そのF値と望遠の度合いを考えると、
やはりAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRかと思いました。最新機材であることもあります。
このような訳で、3つの焦点距離が使え、DXフォーマットですと1800ミリ相当の画角となる
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRの導入を決意したのでした。希望小売価格は1,622,500円と
購入にはかなり勇気が必要でしたが、発売日に購入、航空機と途中からは野鳥の撮影までこなしてくれている
ことを考えると、手に入れて良かったと心から思える素晴らしいレンズです。
一眼レフFマウントからミラーレス一眼Zマウントへと時代が移り変わりつつあり、Zニッコールにも
超望遠レンズが続々登場してきています。テレコン内蔵をしモデル数を絞ったりF値を暗くして登場する
モデルもあることを考えると、やはり600ミリの汎用性というものは正しかったのかなと思ったりもします。
Zニッコール超望遠導入はまだ未定ですが、現行600ミリの超高性能に全く不満がないので、当分は
このままいくのかもしれません。※NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sは予約しました。