昨年12月24日の発売日に購入したニコンZ9とZニッコール2本。政府専用機やヤマセミ、日常の諸々など
色々と撮影を実施していますが、その性能の高さには驚かされるばかりで、撮影が今まで以上に楽しく刺激を
受けるものとなっています。
かつてD3Xというフラッグシップ機を使用していました。2008年の発売日前後に購入しましたが、当時としては
高画素な2400万画素を誇り、建築写真撮影に大活躍してくれました。堅牢なフラッグシップボディと高画素が一体化した
ボディは大変使いやすかったです。その後も同じ路線で行くと想像していましたら、D800系が高画素、フラッグシップは
1600〜2000万画素と別機種に分ける流れとなりました。D3Xはフラッグシップボディにコストがかかりすぎ、
ビジネスとしては厳しかったようです。D800系はシフトレンズが引っかかるウィークポイントがあり、D850まで
導入はしませんでした。長いことD3Xが活躍することとなった遠因でもあります。その後も高画素とフラッグシップ
ボディが一体化すると良いなと思っていましたが、今回ミラーレス一眼フラッグシップとしてZ9が登場し、
「かねて要望を受けていた高画素とフラッグシップボディ、一体化しました。導入しますよね?」とニコンさんに
言われているような気がし、発売日購入となった次第です。
グリップが深くなり、D6よりもよりしっかり握れるようになりました。縦位置グリップも同様にホールドしやすいです。
外観はD6までの曲線を多用したものから直線基調のデザインとなりました。一眼レフからミラーレス一眼となりましたが、
そのままほぼ直感的に操作出来るのはさすがだと思います。D6よりもやや軽く小さくなり、超望遠レンズを使用している時も
ホールディングの良さか疲労を感じさせません。
今回は同時に2本のZニッコールを購入。NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sは建築写真撮影業務メインとなるレンズで、
主に建築内観に使用します。今まで使用していた AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDも素晴らしい解像と
階調描写でしたが、歪曲収差が大きめでした。NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sは歪曲収差がほぼなく、
直線が直線としてすっきりと描写され、より解像もするレンズとなっていると感じます。撮影後の編集処理が
かなり減りそうです。
PC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D EDの代替として、NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sを導入。
NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sはシフトレンズではないですが、標準域の焦点距離で多少あおって撮影しても
後処理が最小限で済むこともあり、開放F1.2の大きなボケ描写、また開放からしっかりと解像し収差を感じさせない
素晴らしい描写を建築撮影に活かそうと考えました。清水のような透明感あふれる描写、開放から合焦部分の
収差のないきっちりとした描写に感服を受けています。
現状Z9は1台のみですが、建築用と航空機用、2台は出来れば欲しいところだと考えています。