一般的に40代くらいから一気に増えてくるお悩みに「たるみ」があります
30代の頃に比べ「なんだかフェイスラインがぼんやりしてきた」「法令線が目立つ」「目の下がたるんできた」など、ちょっと全体的に下に下がってきているような感じです
お顔を引き上げるコロコロやたるみ解消の美容液、引き上げのパックなどにも手が伸びる頃ですね
ほとんどの場合は「たるみ」と「ゆるみ」は同じような意味に使われますが、健顔ではこれも少し解釈が違います
お客様をクレンジングしていると「たるみが～」と悩んでいる方の肌でまず多いのは、主に老廃物がたまっているために起こる「ゆるみ」です
クレンジングした途端に油がたっぷりとしみ出してくる方などは、ほぼ例外なく「乾燥するからオイルを使っていた」「美容液やクリームを長年愛用していた」「化粧はしないけどUVケアは年中」など、アブラが溜まっている原因もわかりやすく、お肌表面が溜まった化粧品の油で溢れています
クレンジングクリームをつけてすぐに、これらの油がしみだしてくるため、クリームが全く白くはり付かないくらいです
先日もあるお客様から「健顔をはじめてしばらくは、クリームがすぐに透明になったのに、3か月たったくらいから白くなって馴染まない・・・」というお問い合わせがありました
これは、お手入れをはじめた当初は、お肌表面に漂っているアブラがクレンジングとすぐ馴染んだため白くならず、ある程度そのアブラが抜けてきて、ようやくクリームが古い角質まで届き、白く張り付くようになったためです
まずはこの表面に漂っている油を抜いていくだけでも膨張感が減り、お肌は軽くなりますので、お顔のラインはすっきりとして、少したるみが改善された印象になると思います
そしてこの場合はまだ肌そのものがたるんでいるわけではなく、たまったものの重みでゆるんでいるだけ、「肌のゆるみ」なのです
肌そのものはまだ元気なのに、肌にくっついているものが溜まってぶら下がってきているというだけなのです
お顔の一部分、例えば目の下だけが少したるんだ感じ、他の部分に比べて法令線だけがなんだか目立つなどは、この「ゆるみ」によるところと考えることが出来ます
反対に、フェイスライン全体がだらんと下がってしまっているなどは、年齢に伴う筋肉の衰えや、お肌奥の細胞の代謝力の衰えなど、こちらは「たるみ」になりますが、その場合でも、お肌の奥とは関係のない表面のゆるみを取り去ることで、たるみの印象は相当違ってくるはずです
たるんできた・・・とたるみ解消の美容液をつけることは逆に表面のお肌をもゆるませてしまうため、つけたその時は化粧品の膜でピーンと張ったように見えても、長い目で見ると逆効果ともいえます
色々塗り重ねた歴史が長い方ほど、老廃物抜いていくには時間がかかりますが、そのままどんどんゆるませ続けていくのとは真逆の結果が出てきます
肌からいらないものを追い出し、いくつになってもゆるみのないスッキリ肌を目指していきましょう