ちょっと話題の八百長疑惑について | ベトナム・ホーチミンでキックボクシングの普及を

ベトナム・ホーチミンでキックボクシングの普及を

仕事でベトナムに行くことになってそのまま根付いてしまいそうなのでいっその事、この地でキックボクシングの普及をしようと企む一般人のブログ

混迷を極めている着地点が見えない…。


キックをやってる身としても非常に悲しいですね…。


言いたいことを箇条書きで。


①どっちも悪いし更に運営も悪い。


②ガチでキックルールだったとしてもシバターが勝っていたと思う。


③シバターは人格攻撃に等しい追撃煽りをせめて一回で辞めるべきだった。

一線を超えてユーチューバーとしてのノリと理屈で通ると勘違いしてやり過ぎた。


①に関しては立場によって答えは変わるので何とも言えませんが


シバターはクズ。

久保選手は迂闊。

運営はエンタメか競技かハッキリすべきだし違う畑から話題性を持ってきたいなら競技とは完全に切り離してエンタメを入れるなら試合ではなくてあくまでエキシビションにすべき。



②に関しては仮にキックルールだとしてもオープンフィンガーグローブならシバターが勝っていたと思います。


体重差と言うものはある程度、技量があると露骨に出ます。

しかも、シバターは素人と言う名目で出てますがプロでも15戦くらいやってるので。


体重差に関しては分かりやすく例えると合金や武装してガチガチに固めた軽トラが10トントラックに全力でぶつかったらどうなるか…は多分、どんな人でも分かるでしょう。


それが格闘技に置ける階級差で15キロ違ったら上の例えで分かると思いますがホントのド素人以外は無理だと思います。


③はこれは今からのSNS全盛時代において昔と変わったところですね。


ただ、今回のシバターの試合後の動画での煽りは安全圏からひたすら相手をコケにする明確な人格攻撃です。



それを文章とかで書いたりインタビューとかに答える形ならまだしもああいう動画媒体で名指しで


人格や競技者としての事までコケにしまくったらそれは明確に悪意を持って一人の人間の人生を壊そうとしてる行為に等しいです。


そういう意味では週刊誌より質が悪い。


法律には触れないかもしれませんが「モラル」の問題ですね。


あそこまでコケにされて人生を壊されそうになったら久保はもう限界を超えて損とか得とかではなく単純にキレたんでしょうね。




昨今のユーチューバーを見てるとまあ、モラルとか無いしやったモン勝ちみたいなのが妙に既視感を感じましたが…。


ベトナムローカルのマインドと倫理感がまさにそんな感じなので「モラル」と言う点では今の日本は途上国と何ら変わらない。


それを劣化したと取るかそれでも金さえ入れば何でも有りと言うのか…。


一連の流れ自体は両方悪いで済まされます。


しかし、シバターがその後に行った3連続で久保の人格や今までの格闘技に対してまで否定して煽ったのはやり過ぎです。


ユーチューバーのノリでユーチューバー同士なら許されたかもですがそれを格闘技で生業にしてる人に普段から相手をしてるユーチューバーノリで人格否定まで伴って開き直って煽り過ぎだと思います。


あそこまで発信媒体を使って自分があれだけ言いたい放題に言われてるのに自分には運営から余計な事を言うなとかをされたら何もかも道連れにしてでも潰す。


となってると思うので久保選手のやり方自体には同意しませんがあそこまで個人攻撃をしてキレてなりふり構ってない暴走をしてる久保選手の気持ちも理解は出来ます。



まあ、運営はまず久保選手に余計な事を話すなと言う前にRIZINを真剣勝負の場としたいなら


シバターに久保をあんな風に煽る動画をしばらく出すなと言うべきだったと思います。


久保選手は運営から口止めされて何故かシバター言いたい放題に人格攻撃を執拗にされてそれは容認状態でそれでキレないほうが無理なのでは無いかなと。


それは大人の対応()とかじゃなくて安全圏から一方的に精神的な暴力をやり続けてるので。


シバターは元々、あんなキャラだし…と他人事で言ってる格闘家兼ユーチューバーもシバターのそこに触れないで


「負けた選手の言い訳はダサい」


とオウム返しのように言ってる人達はちょっと感覚がズレてきてると思います。


自分が一番シックリ来ないのは


シバターみたいな格闘家ではない人を真剣勝負の舞台に二度と上げるな


と言うのを「選手兼ユーチューバー」はなんで言わないのか?


真剣勝負と言いながら格闘家では無い人を同じ舞台に上げてあれは別物と言ったりひたすら久保は負けたからダサいと言うのは


それ自体がダブルスタンダードに見えてしまうんですよ。


あの試合が別物なら何故、同じ舞台に居るんですか?


まあ、そこは大人の事情だったり運営方針だったりシバターが出ることにより視聴者が増えるとかあると思うんですけど。


ただただ「負けた奴の言い訳はダサい」は数限りなく聞きましたが


「シバターみたいな格闘家では無いやつを二度と真剣勝負のRIZINのリングに上げるな」


と真剣に格闘技をやってる人ほど思うはずですが…余り聞かないのには自分はそこに違和感を感じます。


だから、「選手兼ユーチューバー」もダブルスタンダードだなと思ってしまうわけなんですよね。


地上波とかのお茶の間に流すって事は次世代とかも見てると思いますが正直…シバターが今後も出るみたいな含みがあると子供には見せられないですね…。


「選手兼ユーチューバー」もそこらへん、ちゃんと考えないとお茶の間には教育上、そういう理屈含めて見せたくないと今回思った人も多いのではないですか?


ディープなままで良いと思うなら今の「選手兼ユーチューバー」の意見は良いと思うんですが


一般層などに格闘技の裾野を拡げたいと思ってるならシバターをハッキリと断罪しないと


格闘家になりたいでは無くシバターみたいに格闘家じゃなくてもリングに上がりたい


みたいになってしまいます。


キッズ世代にシバターみたいな事をして勝ったら良いんだとアマチュアで横行してもそれも含めてそういうキッズ達にも


「騙された方が悪いんだ」

「卑怯な事をしても勝てば許されるんだよ」


と「選手兼ユーチューバー」の方々は教育されるんですかね?


なので、ディープな格闘技ならまだしも地上波放映とかお茶の間に見られてる格闘技において


「選手兼ユーチューバー」の方々の格闘技の理屈や意見は一般家庭とかには受け付けない人が増えると思います。


その辺り、ネットと現実の境界線が曖昧になってきてるからこそディープで狭かった格闘技の理屈だけをいくらは発信しても逆効果になる事が多いのでは無いかなと。


尚且、運営もシバターは放置で久保選手だけ口止めしろて言われても余りにも不公平ですね。


だからRIZINからしたらシバター視聴率を取れるから正解で久保選手はシバター以下だと言われたに等しい。


その上でシバターの人格攻撃の3連続はスルーで我慢するのが大人の対応()なんて誰も納得できないと思います。


そして、同業者も格闘技の「正論」でただ追い詰めるだけで久保選手はもっと自分の周りは敵だらけだと思って精神は四面楚歌状態。


格闘家として色んな実績を作ってきてポっと出のユーチューバーより価値が無いと言う態度をしてしまった運営が久保選手の積み上げてきた人生を否定して更にそれに調子に乗って便乗してシバターも更に追撃し放題。


仲間内のユーチューバー同士ならそんなもんみたいにナアナアになったかもですが畑違いの人間に一部の特殊なユーチューバーでしか通用しないノリと価値観で煽り続けた結果ですね。


流石に見ていてドン引きでした。

自分だったら試合はともかくシバターを咎めないのとリングに上がらせるなと発言しない「選手兼ユーチューバー」の言ってるダブルスタンダードの発言はは子供には見せたくないですね。


なので「モラル」と言う点では一連の流れ以降のシバターの安全圏からの人格攻撃すら是とされる世の中の風潮に非常に哀しくなりましたね…。


シバターはシバターで今までの成功体験から


「人の人生を壊すレベルで開き直って煽る」


事により極限まで追い詰められた人間がどういう行動に出るのか…人間の感情と言うものを舐め過ぎましたね。


やったらやり返される覚悟を持って無いからあそこまで連投でコケにしまくるとか出来たんでしょうし。


ここから同じような開き直り動画を出したり口八丁で切り抜けきれるなら大したものでしょうけど、なまじ賢かった上に小賢しかった事と今までそれで上手く行ってきたことがこういう結果を招いたのです。


ユーチューバーも格闘技界も狭いコミュニティですがコミュニティの理屈、正解であっても畑違いにやるとこうなってしまう。


今後、こういう問題は増えてくるでしょう。

なので違う価値観、コミュニティ内の正解や価値観やノリ等を違う畑ではやるべきではないと自分は思いました。


海外に住んでいると住んでる自分と日本からくる人の価値観のズレとかは良くある話ですので。


往々にして最初は「日本の価値観」でベトナムでも通用すると思って大失敗する所も珍しい話ではありません。


「特殊なユーチューバー」と「格闘家」


と分けようにも格闘家側も兼業になってきてるのでそこの曖昧さで遅かれ早かれ起こり得た事だとは思います。


私も今回の件が起きるまでは面白いじゃんと見ていたのでこういうのは起こらないと分からないんですよ。


なので、起こってしまった後にどうするかと言うのを各立場から「正論」を振りかざすよりも皆でこれをどうしたらいいのか考えると言うのが一番、建設的かなーと。



ライジンが競技として伸ばしたいのであれば


「真っ当にセルフプロデュースが出来る選手」


を育てていくべきでユーチューバーと言うものを入れても良いとは思いますが入れるなら入れるであくまで勝敗が付かないエキシビションしかやらないとか徹底管理しないといけない。


なんかもう…色んな意味で本当に哀しくなりました。


追記


あくまで個人的な意見ですが選手側が久保選手をあんまり追い詰めない方が良いと思います。


詰めれば詰めるほど逆効果なのと選手層が言ってる


「負けたから言い訳はダサい」


は選手、競技者としての理屈としては言いたい気持ちは理解できます。


ただ…おそらく久保選手は勝ち負けとかそういうう部分ではなくて、もっと深い自分のアイデンティティに関わる琴線に触れる事があってああなってるのかなと…それが何かは自分にも分かりません。



人の気持ちはその人にしか分からないですし自分は傷つかない事でも傷つく人も居ます。

だから十人十色なので難しいですしこんな異常行動とも言える暴走が起こってしまってる訳で。


追放なり咎めるなりするのは簡単です。

騙された方が悪いのも格闘技界では正論です。

久保選手の行動が明らかに様々な人に迷惑を掛けてるのは事実です。



ただ、格闘家の価値観から「正論」を言って余りに詰めると今でさえ異常行動をしてる人間はもっと振り切って暴走します。


ただ、咎めるだけではなくて色んな意味で取り返しがつかない事態にならないようにするのがリスクマネジメントだと思います。