RISE雑感】セミファイナル、ファイナル;ホーチミンでキックボクシング | ベトナム・ホーチミンでキックボクシングの普及を

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仕事でベトナムに行くことになってそのまま根付いてしまいそうなのでいっその事、この地でキックボクシングの普及をしようと企む一般人のブログ

こんにちは。

先日のRISEのざっくりした感想を。

 

 

白鳥VS梅野

 

白鳥が梅野のローとミドルを序盤から

きっちりカット出来ていたのが勝因です。


そして、途中から梅野の組付に対して

白鳥から組み付きに行って

ロープに押し込んで梅野に心理的に

組ませにくくしたから左ストレートが上手く入りました。
 

完全に作戦通りだったと思います。

 

昨今のRISEやK-1ルールに乗り込んでくるタイ人は物凄い実績にも関わらず

中々、結果を残せないというのはこの試合を見てより理由も鮮明になったかなと。

正直、10年前ならK-1ルールでもRISEルールでもあのレベルのタイ人なら圧勝してました。、

それはブアカーオやゲーオが一番、証明してると思いますし。

 

ボクシングテクニックというのも1つ、方法論としてはありますが

それ以上に若い世代は徹底的に勝つ為の対策を取ると言いますか。

梅野の組みに対して自分から押し込んでみたいなのは

白鳥の本来のスタイルならしてないと思うんです。

それを完全に作戦として勝つ為にはプライドも捨てて

遂行できるのが今の若手の一番の強みだと思います。

 

己の力を信じれば勝てる

 

みたいな無骨でプライドや誇りを全面に出してるのが

よくある日本の格闘技の姿だったんですが

それはムエタイも同じだと思うんです。


しかし、そういう部分で現在はYOUTUBEも発達して来て

世界の一流の試合がたくさん見れますし

情報も昔とは桁違いで自分の情報が外に出るのもあるので

昔と違って作戦や対応策をよりしっかりと考えないと

特に違う畑では勝てなくなってるんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

那須川VS志朗

 

普通、あそこまで下がったらKOまで持っていくのが

那須川ですがそれをさせなかっただけ

志朗の技術的な水準が高かったんだと思います。

 

志朗はああいう風に距離を保って立場上、KOを狙いに

行かないといけない那須川が強引に入った所を

カウンターを狙うプランでこれ以上に勝率が高い作戦は無かったと思います。

それをさせなかった那須川の圧力、スピード、上手さが際立った試合でした。

 

まあ、普通の人から見てつまらなかったってのは分かります。

しかし、志朗に関しては勝つ気が無かったわけではなく

 

あれが志朗が考えた一番、那須川に対して

勝率が高い作戦だったんです。


自分と那須川の力量差を客観的に見つつ自分が一番勝率が高いと思った作戦を

最後まで実行したからこそ那須川も警戒して踏み込めなかったんだと思います。

 

なのでガンガン前に出て戦うべき、そうじゃないと勝つ気ないってのは

実は一番勝率が低くなってしまうって事です。

 

これは多分、格闘技を経験してる人じゃないと中々、理解できないとは思いますし

興行と言う面で見たら志朗の戦い方は当然、盛り下がるのは理解できます。

 

ただ、あそこまで自分が一番、勝率が高い作戦だけを淡々と遂行して

それを実現できたというのは志朗の技術的水準が非常に高かった証拠です。

 

あれを他の人がやろうとしても多分、押し込まれてKOされるか

我慢できなくて飛び出してKO貰ってます。

 

結果論ですが、それが不発に終わりましたが失敗したら

後に自分にどういう評価が下るか分かってたと思うんです。

ただ、後に何を言われても構わないから

那須川に勝てる可能性を追求したという点では

あれは誰よりも何よりも那須川に真剣に向き合ったという事なので

そういう視点の見方もあると言う事です。

 

ですので自分は志朗も尊敬に値する選手だと思いました。

自分は後の評価などを気にしてああいう戦い方に徹しきれないと思います、

 

戦った選手同士がそれは一番理解してるんじゃないんですかね。

多分、志朗は右ストレートをカウンターで叩き込む事だけを試合まで

ひたすら練習してきてその執念を感じ取ったからこそ那須川も

試合後のインタビューで

 

「迂闊に飛び込んだらやられる」

 

って表現したんだと思いますよ。

 

 

 

 

そして、ついに武尊とK-1を名指ししましたね。

自分はホントに蚊帳の外から見てるだけなのであれなんですが

実はこの戦いに関しての一番の鍵を握っているのは

 

 

皇治じゃないかなと考えています。

 

 

彼、武尊戦で個人でやりたい事はやり尽くしたと思うんです。

なので、自分は引退するんだと思ってました。

 

しかし、まだ出てきてやってるのも自分の為と言うよりも

他団体との対抗戦などをしきりに言ってるのも見て

彼はK-1に客が呼べるってのもあるので

発言権もありますしそれでなんとかしようと

一番動いているのが彼なんじゃないかなと思ってます。

 

だから、今は己の為と言うよりも武尊と那須川の対戦実現と

K-1と他団体の試合をすると言う事に尽力してるんじゃないかなと。

だから、自分個人としてはやり切ってるけど、無理して出てるんじゃないかなと。

 

昔はビッグマウスの割に繰り出される

堅実で真面目なファイトスタイル

 

とか思ってましたがきっと本当に真面目で人たらしなんでしょうねー。

ここ二年くらいでなんか色々と見方が変わりましたし

実力的やスタイル的には到底、有名に登れる程じゃなかったと思いましたが

そう思われながらも今、大きいことを成そうとしかも人の為に頑張ってる姿を見て

実際に有言実行してる姿は凄い勇気をもらえますね。

 

今までの格闘技の中には無かった決して才能溢れるタイプじゃなくても

違う面で尽力して盛り上げていこうって面でこういうやり方もあると色々と目からウロコでした。

 

武尊は11月24日の試合を見ないとなんとも言えないんですが・・・。

勝敗予想はその後に書きますね。