リアスの海岸へ

 

亞島の岬よりこの地へ。急げ、リアスの海岸へ。

 

 

日本。本州から遠く離れた小笠原諸島のうちの一つ、聟島列島。そこから北東へ30キロ程行ったところに島がある。亞島。

 

亞島。今から1000年も昔、仏教の宗派がいくつもあり、布教が流行り始めたころに最も力を持っていたと言われていた阿宗。その宗派は、悟りを開くために即身仏を絶対的なものとしていた。その強迫的とも言える宗派の性格が次第に時代にそぐわなくなっていき、勢力は縮小していった。徐々に世間からその存在を消されつつあった阿宗一派は、現在の日本の小笠原諸島より北東に30キロ程いった所にある小さな島に総本山を築き、阿島と名付けた。やがて阿島は亞島と呼ばれる様になり、阿宗は都市伝説のように世の中から消えていった。しかし、実は阿宗はその島で今でも生きづづけているのだった。位置づけで日本に属しているが島は完全に鎖国状態。外界との接触を遮断しているのだった。

 

古くより阿宗の噂は多かったが、その存在は伝説であり架空のものであるといわれていた。

 

 

だが1000年経った今、その伝説が現実のものとなる。