筋肉を酷使した翌日。
身体の動きを最小限にしたいと
思うのは自分だけではないと思う。
それなのにあえて動くという選択をする
「アクティブレスト」。
こりゃ、完全にMだね。
と思うのはまだ早い。
アスリートがこぞって、
実践するのには意味がある。
その意味とは何なのか。
探ってみたいと思う。
■「アクティブレスト」とは?
筋肉を動かすと、
身体の中で様々な化学反応が起きる。
それにより、代謝物として
疲労物質が溜まっていく。
それが筋肉を固く硬直させてしまう。
「アクティブレスト」の基本的な考え方は、
血行の促進である。
軽い運動で筋肉を動かすことにより、
筋肉が収縮と弛緩を繰り返す。
筋肉は身体を動かすだけではなく、
血液を全身に運ぶためのポンプの役割も担っており、
それによって血液循環が活発になる。
疲労物質は血液によって押し出され、
新鮮な血液が全身を回ることで、
疲労が軽減されるという効果があるというわけだ。
■「乳酸」を再利用する
「乳酸」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
「乳酸」は筋肉痛を起こす原因物質と言われている。
それを否定する説もあるが、
それについては見なかったことにして次に進む。
「乳酸」は、無酸素系の運動をすると発生しやすくなるが、
有酸素系の運動では必要とされるエネルギー源なのだ。
「アクティブレスト」を行なう事で、
「乳酸」が全身に運ばれ、
肝臓や心臓などで再利用される。
「乳酸」が減ることで筋肉の硬化は弱まり、
筋肉は柔軟性を取り戻すこととなる。
人間の身体とは実によくできている。
いらないと思われている物質でも、
使用用途があり、有効活用される。
そんないくつもの奇跡からなる我々の身体を
快感を得るために有効活用しない手はないと思う。