浴槽に張られたお湯。
そこに身を任せ、
ボーっと天井を見つめる。
浮力のせいか、
若干身体が浮き上がったように感じる。
静寂の中、耳に聞こえてくるのは、
浴室暖房機のゴーという音と、
水がピチャっと跳ねる音。
お風呂に浸かっている数分間。
あらゆるプレッシャーから解放され、
お湯に身を委ねるこの瞬間は、
自分にとって至福の時間でもある。
■就寝1時間前入浴をやってみた
普段寝つきのいい自分。
娘に添い寝していると、
いつの間にか自分の方が先に寝てしまうという、
大失態を何度も重ねている。
それとは対照的になかなか寝付けない娘。
妻に添い乳をしてもらいながら、
眠りに入ろうとするのだが、
何度も起き上がっては「ウフ~!」と笑い、
自分たちが思うように寝てくれない。
そこで、寝てほしい時間1時間前に
「入浴」してみることにした。
ご飯を食べさせ、歯を磨き、
お風呂に入る。
お風呂の中で一頻り騒いだ娘は、
熱くなったのか「お風呂から出せ」と言わんばかりに、
外をさして「ウー!ウー!」と声を出す。
扉を開けると勝手に出て行く娘。
濡れた身体のままでは冷えてしまうと、
彼女の行く手を阻み、全身をタオルで覆う。
お風呂で温まった身体は、
ほんのり赤みを帯び、
ほっぺも真っ赤。
これで準備は完了だ。
後は、布団に入るだけ。
素早く着替えさせ、
妻と共に寝室に向かう。
まだ興奮気味の娘。
「オッ、オー!」とご機嫌に鼻歌を歌いながら、
寝室に到着。
いつも通り、妻の添い乳が始まる。
果たして、すぐに寝てくれるのだろうか。
■結果は・・・
結果はいつものようにお乳を飲んでは起き、
飲んでは起きと何度か繰り返し、
大体5分ぐらいで眠りに入っていった。
これが一般的に遅いのか早いのかはわからないが、
娘にしてみたら、早いほう。
寝て欲しい時間には寝てくれた。
ちなみに自分は横になった途端、
すぐに睡魔が襲ってきて、
娘より早く寝るまいと
重い瞼を閉じないようにするので必死だった。
どうやら、自分には効果覿面だったらしい。