今回はノレブの新作、ベンツ初代Cクラスのミニカーを紹介したいと思います。
W124のセダンとワゴンもそうですが、まさかW202までリリースされるとは思いもしなかったですね。(笑)
このミニカーは今月の上旬頃にヤフオクでポチって数週間後に届きました。(笑)
それでは紹介の前にまず、実車について。
・W202
初代CクラスことW202は190シリーズ(W201)の後継車種として1993年に発表されました。
ボディーサイズは190シリーズより拡大され、やや丸みを帯びたフォルムやおむすび型のテールランプを備え、トランクはバンパーレベルから開閉可能となり、特に不評だったリアシートの狭さはホイールベース延長の恩恵で改善されました。
メカニズムではフロントサスペンションが新開発のダブルウィッシュボーン式(リアはマルチリンク式を継承)となり、電動可倒式ドアミラーや可倒式リアヘッドレスト、トランクスルー機構(オプション)が新たに採用され、伝統のリサーキュレーティング・ボール式ステアリング、伸縮式のシングルアームワイパー(パノラマワイパー)も190シリーズから引き続き採用されました。
またこのW202からメルセデスの新しいパーソナル志向により※1クラシック(CLASSIC)、エスプリ(ESPRIT)、エレガンス(ELEGANCE)、※2スポーツ(SPORT)の4種類の仕様が用意され、全グレードにABSや ※3 運転席SRSエアバッグ、集中ドアロックが標準装備となっていました。
エンジンは一部を除きW201から一新され、ガソリンが1.8ℓ、2ℓ、2.2ℓの直列4気筒(それぞれC180、C220、C220)と2.8ℓ直列6気筒(C280)、ディーゼルが2ℓと2.2ℓの直列4気筒(それぞれC200ディーゼル、C220ディーゼル)と2.5ℓ直列5気筒(C250ディーゼル)の計7種類のエンジンがラインナップされ、トランスミッションは4速ATと5速MTが選択可能となっていました。
ちなみにガソリンエンジンはすべてDOHC4バルブで前年のW124に搭載されたものがベースとなっており、2.5ℓ直列5気筒ディーゼルは世界初となる4バルブDOHCでデビュー当時はガソリンエンジン並みのスムーズな動力性能を誇ると言われていました。
1994年にC280のエンジンを3.6ℓにチューンしたAMG C36が発表され、96年に190シリーズにはなかったステーションワゴン(S202)が追加され、全モデルのATを5速化(電子制御式)、更にC220が2.3ℓのC230となり、そのスーパーチャージャー版のC230コンプレッサーとディーゼルターボのC250ターボディーゼルが追加されました。
1997年にマイナーチェンジで内外装が変更され、6気筒エンジンが新世代のV型SOHCユニットに切り替わり、AMG C36が4.3ℓV型8気筒SOHC(Cクラス初のV8エンジン)のAMG C43となりました。
1998年に直列4気筒ディーゼルが新世代コモンレールに切り替わり名称もC200 CDIとC220 CDIとなり、5.5ℓV型8気筒のAMG C55が追加され、翌99年にはC200がスーパーチャージャー付きのC200コンプレッサーに変更され、2000年のW203登場まで約160万台以上が販売されました。
190シリーズより利便性が向上したW202ですが、このモデルからコストダウンの影響が若干見られるようになり旧来のユーザーからは違和感を指摘されましたが、開発時期は「最善か無か」時代に始まっていたこともありメルセデスらしさは僅かながら残っており、DTM参戦やAMGモデルの設定でよりスポーティーなイメージも与えたことで新規ユーザーの取り込みにも成功したモデルとなりました。
後にこのW202をベースに2シーターロードスターのSLK(R170)とパーソナルクーぺ(カブリオレ)のCLK(C208/A208)も登場しました。
ちなみにデザインを手掛けたのはオリビエ・ブーレイで、後にスバル・レガシィ(2代目)やマイバッハ・57/62も手掛けました。
・日本における年表
1993年10月
C220、C250ディーゼル、C280、C280スポーツラインの販売開始。
1994年
C200、C200エレガンス、AMG C280、AMG C36追加。
1995年11月
96年モデル販売開始。
※4 C280スポーツラインを仕様変更。全車のサイドマーカーがオレンジからクリアーに変更。
1996年10月
97年モデル販売開始。
C220がC230に変更され、C230ステーションワゴン追加。全車5速ATに。C250ディーゼルを廃止。
1997年8月
後期モデル 販売開始。
ラインナップはC200、C200エレガンス、C240(V6)、C240ステーションワゴン、C280(V6)。
同年12月
AMG C43追加。
1998年10月
C200ステーションワゴン、AMG C55追加。C200 エレガンスを廃止。
2000年6月
Cクラス セレクション限定販売。
・同年9月
W203導入に伴い7年間の生産・販売を終了。
※1…95年以前はトリムバッジはなく、96年以降に追加。また日本仕様車はスポーツラインを除きトリムバッジはオミットされている。
※2…日本仕様はスポーツラインとして販売され、トリムバッジも「sport」ではなく「sportline」となる。
※3…日本仕様は運転席と助手席共に標準装備となる。
※4…アルミホイールのデザイン変更。またリアシートを3人掛けとし乗車定員が5名に。
・ミニカー
W202の1/18スケールはUTモデル(AMG C36とDTM仕様)とレジン製のBoS models(C220クラシック)、Otto mobile(AMG C36)からリリースされていましたが、最近になってようやくノレブから待望のノーマル仕様のフル開閉仕様がリリースされました。
今年のニュルンベルクで開催されたホビーショーでは前期型の試作品(レッドのエレガンス仕様)が展示されていたようですが、先にリリースされたのは前期のAMG仕様と後期のノーマル仕様で、前者がブリリアントシルバー(1000台限定)とアルマンダインレッド(特注品)、後者は今回紹介するオニックスグレーのエスプリ仕様(1250台限定)とアクアマリンブルーのエレガンス仕様(特注品)、後にポーラーホワイトの前期エレガンス(特注品)とステーションワゴン(後期)の限定品と特注品(それぞれオブシディアンブラックのスポーツ仕様とブリリアントシルバーのエスプリ仕様)がリリースされました。
前置きが長くなりましたが、ここから開封してミニカーを見ていきたいと思います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240622/00/kendeen-1990/93/04/j/o1080088315454369047.jpg?caw=800)
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W202のフル開閉モデルも長年待ち望んでいたのでリリースされて本当に嬉しいです。(笑)
今後もこの勢いでW210とW203もリリースして欲しいですね。(笑)
実はポーラーホワイトの前期(特注品)も先日予約したのでまた届いたら記事で紹介したいと思います。
以上、今回はここまでです。
どうもありがとうございました。