ノレブ 1/18 メルセデス・ベンツ Cクラス W202(後期) | kendeen-1990のブログ

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自動車好き人間です。自動車やミニカーに関する事を中心に書いていきたいと思います。またアニメや古いもの(昭和レトロ)も好きです。

 

 

 今回はノレブの新作、ベンツ初代Cクラスのミニカーを紹介したいと思います。

 

 W124のセダンとワゴンもそうですが、まさかW202までリリースされるとは思いもしなかったですね。(笑)

 

 このミニカーは今月の上旬頃にヤフオクでポチって数週間後に届きました。(笑)

 

 それでは紹介の前にまず、実車について。

 

・W202

 初代CクラスことW202は190シリーズ(W201)の後継車種として1993年に発表されました。

 

 ボディーサイズは190シリーズより拡大され、やや丸みを帯びたフォルムやおむすび型のテールランプを備え、トランクはバンパーレベルから開閉可能となり、特に不評だったリアシートの狭さはホイールベース延長の恩恵で改善されました。

 

 メカニズムではフロントサスペンションが新開発のダブルウィッシュボーン式(リアはマルチリンク式を継承)となり、電動可倒式ドアミラーや可倒式リアヘッドレスト、トランクスルー機構(オプション)が新たに採用され、伝統のリサーキュレーティング・ボール式ステアリング、伸縮式のシングルアームワイパー(パノラマワイパー)も190シリーズから引き続き採用されました。

 

 またこのW202からメルセデスの新しいパーソナル志向により※1クラシック(CLASSIC)、エスプリ(ESPRIT)、エレガンス(ELEGANCE)、※2スポーツ(SPORT)の4種類の仕様が用意され、全グレードにABSや ※3 運転席SRSエアバッグ、集中ドアロックが標準装備となっていました。

 

 エンジンは一部を除きW201から一新され、ガソリンが1.8ℓ、2ℓ、2.2ℓの直列4気筒(それぞれC180、C220、C220)と2.8ℓ直列6気筒(C280)、ディーゼルが2ℓと2.2ℓの直列4気筒(それぞれC200ディーゼル、C220ディーゼル)と2.5ℓ直列5気筒(C250ディーゼル)の計7種類のエンジンがラインナップされ、トランスミッションは4速ATと5速MTが選択可能となっていました。

 

 ちなみにガソリンエンジンはすべてDOHC4バルブで前年のW124に搭載されたものがベースとなっており、2.5ℓ直列5気筒ディーゼルは世界初となる4バルブDOHCでデビュー当時はガソリンエンジン並みのスムーズな動力性能を誇ると言われていました。

 

 1994年にC280のエンジンを3.6ℓにチューンしたAMG C36が発表され、96年に190シリーズにはなかったステーションワゴン(S202)が追加され、全モデルのATを5速化(電子制御式)、更にC220が2.3ℓのC230となり、そのスーパーチャージャー版のC230コンプレッサーとディーゼルターボのC250ターボディーゼルが追加されました。

 

 1997年にマイナーチェンジで内外装が変更され、6気筒エンジンが新世代のV型SOHCユニットに切り替わり、AMG C36が4.3ℓV型8気筒SOHC(Cクラス初のV8エンジン)のAMG C43となりました。

 

 1998年に直列4気筒ディーゼルが新世代コモンレールに切り替わり名称もC200 CDIとC220 CDIとなり、5.5ℓV型8気筒のAMG C55が追加され、翌99年にはC200がスーパーチャージャー付きのC200コンプレッサーに変更され、2000年のW203登場まで約160万台以上が販売されました。

 

 190シリーズより利便性が向上したW202ですが、このモデルからコストダウンの影響が若干見られるようになり旧来のユーザーからは違和感を指摘されましたが、開発時期は「最善か無か」時代に始まっていたこともありメルセデスらしさは僅かながら残っており、DTM参戦やAMGモデルの設定でよりスポーティーなイメージも与えたことで新規ユーザーの取り込みにも成功したモデルとなりました。

 

 後にこのW202をベースに2シーターロードスターのSLK(R170)とパーソナルクーぺ(カブリオレ)のCLK(C208/A208)も登場しました。

 

 ちなみにデザインを手掛けたのはオリビエ・ブーレイで、後にスバル・レガシィ(2代目)やマイバッハ・57/62も手掛けました。

 

・日本における年表

1993年10月

  C220、C250ディーゼル、C280、C280スポーツラインの販売開始。

 

1994年

 C200、C200エレガンス、AMG C280、AMG C36追加。

 

1995年11月

 96年モデル販売開始。

 ※4 C280スポーツラインを仕様変更。全車のサイドマーカーがオレンジからクリアーに変更。

 

 1996年10月

  97年モデル販売開始。

 C220がC230に変更され、C230ステーションワゴン追加。全車5速ATに。C250ディーゼルを廃止。

 

  1997年8月

 後期モデル 販売開始。

ラインナップはC200、C200エレガンス、C240(V6)、C240ステーションワゴン、C280(V6)

 

 同年12月

 AMG C43追加。

 

 1998年10月

 C200ステーションワゴン、AMG C55追加。C200 エレガンスを廃止。

 

 2000年6月

 Cクラス セレクション限定販売。

 

・同年9月

 W203導入に伴い7年間の生産・販売を終了。

 

※1…95年以前はトリムバッジはなく、96年以降に追加。また日本仕様車はスポーツラインを除きトリムバッジはオミットされている。

 

※2…日本仕様はスポーツラインとして販売され、トリムバッジも「sport」ではなく「sportline」となる。

 

※3…日本仕様は運転席と助手席共に標準装備となる。

 

※4…アルミホイールのデザイン変更。またリアシートを3人掛けとし乗車定員が5名に。

 

 

 ・ミニカー

 W202の1/18スケールはUTモデル(AMG C36とDTM仕様)とレジン製のBoS models(C220クラシック)、Otto mobile(AMG C36)からリリースされていましたが、最近になってようやくノレブから待望のノーマル仕様のフル開閉仕様がリリースされました。

 

 今年のニュルンベルクで開催されたホビーショーでは前期型の試作品(レッドのエレガンス仕様)が展示されていたようですが、先にリリースされたのは前期のAMG仕様と後期のノーマル仕様で、前者がブリリアントシルバー(1000台限定)とアルマンダインレッド(特注品)、後者は今回紹介するオニックスグレーのエスプリ仕様(1250台限定)とアクアマリンブルーのエレガンス仕様(特注品)、後にポーラーホワイトの前期エレガンス(特注品)とステーションワゴン(後期)の限定品と特注品(それぞれオブシディアンブラックのスポーツ仕様とブリリアントシルバーのエスプリ仕様)がリリースされました。

 

 前置きが長くなりましたが、ここから開封してミニカーを見ていきたいと思います。

 

 
 今回入手したモデルはオニックスグレーの後期モデルで後期型の1/18スケールはこのノレブが初となります。
 
 実車の登場から31年経ってからまさかノーマルのフル開閉仕様のミニカーがリリースされるとは思いませんでしたが、とても嬉しいですね。(笑)
 

 
 やはりリリースされたばかりのミニカーということもあり、W202の特徴をよく捉えられています。
 
 またホイールは前期にも装着されていた8穴15インチアルミが付いており、エスプリ仕様はクラシック仕様同様にスチールホイール(カバー形状は異なる)が標準でアルミはオプションとなっていました。
 

 
 フロント周りの再現度も高く、ナンバープレートは黒地で「C-Klasse(ドイツ語の読み方はツェークラッセ)」と記されています
 
 このボンネットマスコットを備えたフロントフェイスも今や懐かしい存在になってしまいましたね
 
 
 気になる点はフロントバンパーの形状に違和感を感じる点ですかね。
 
 特にヘッドライトから下の辺りが…。(汗)
 
 前期モデルの面影を残し過ぎている気がして、そこが残念ですね…。(汗)
 
 ちなみに後期モデルはフロントバンパーが少し長くなっているため全長も僅か延びています。
 
 その点以外はほぼ完璧で、特に…
 

 
 テールレンズにはちゃんとスモークになっていたり、トランク下部に追加されたプレスラインなど後期の特徴をしっかり捉えられています。
 

 
 当然ながら給油口以外の開閉アクションがあり、W202のミニカーとしては初となっています。(笑)
 

 
 エスプリ仕様の内装はクラシックをベースにしているので、ウッドパネルがない反面シートやトリムがカラフルでポップな雰囲気となっており、女性オーナーや若年層を意識したデザインとなっていました。
 
 なおエスプリ仕様が設定されたのはW202のみで後にAクラス(W168)が登場した関係なのかW203以降は設定されませんでした。
 

 
 エスプリ仕様にオプションで設定されていたのかは不明ですが、SLKやCLKに装着されているスポーツステアリングが付けられていました。
 なおW202のサイドブレーキは190シリーズのレバー式から足踏み式となっています。
 

 
 後期モデルではSRSサイドバッグが装備されたのでこれもちゃんと再現されています。
 
 それだけでなく…、
 

 
 インパネのハザードスイッチが後期では三角形に変更されている点まで再現されているのは素晴らしいです。(笑)
 
 
 リアウィンドウの熱線はオミットされていますが、リアヘッドレストは格納された状態で再現されています。
 
 
 エンジンは直列4気筒ディーゼルで恐らくこのミニカーはC200ディーゼルかC220ディーゼルのいずれかを再現しています
 
 ちなみにW202の4気筒ディーゼルは旧来のSOHCエンジンでしたが、1998年より新世代のコモンレール(CDI)に変更されたためC200ディーゼルとC220ディーゼルの後期仕様は短命となりました。
 

 

 
 トランクルームの植毛加工はオミットされていますが、三角警告板はこれまでと同様に再現されていました。
 
 ここからは比較コーナーに移ります。
 
↓190E 1.8(トリプル9)とW202(ノレブ)
 
 まずは先代に当たる190E(W201)と。
 
 190シリーズは5ナンバーサイズでしたが、W202は3ナンバーサイズとなりました。
 
 ↓ノレブのW140とW202
 
 続いて同時期のSクラス(W140)と。
 
 W140がどれほど巨大だったかよく分かります。(笑)
 
 
 
 横に並べるとまるで親子のようです。(笑)
 
↓W202の前期と後期。
 
 最後にBoS modelsの前期と。
 
 BoS modelsはレジン製で10年前のリリースですが、未だに劣化は見られませんし、最近リリースされた後期と比較しても全く見劣りしません。(笑)
 
↓前期のサイドマーカー(BoS models)
 
↓後期のサイドマーカー(ノレブ)。
 
 ちなみに前期と後期でサイドマーカーの形状が異なっており、前期はW124と共通で後期は後にCLKにも採用される丸みを帯びた形状となっています。
 
 ミニカーの紹介は以上となります。
 
 
 

 W202のフル開閉モデルも長年待ち望んでいたのでリリースされて本当に嬉しいです。(笑)

 

 今後もこの勢いでW210とW203もリリースして欲しいですね。(笑)

 

 実はポーラーホワイトの前期(特注品)も先日予約したのでまた届いたら記事で紹介したいと思います。

 

以上、今回はここまでです。

 

どうもありがとうございました。