
ドーム、慰霊碑のすぐ近くに記念資料館がある。
入館料は50円とおそろしく安い。

修学旅行生も今までに見たことのないくらいの集団でいる。
わいわい騒いでいるが、場所をわきまえてほしい。

館内には外国人も多く、ボランティアガイドさんもフロアごとにたくさん。

大量にいるガイドさんの服の色が自分と同じで涙目(´;ω;`)

灯火管制で使用された電球や防空頭巾。

国民服。はだしのゲンでもよく見た。

武器を作るために金属製品が回収されるが、そのときのポスター。

8時15分で止まった腕時計。

原爆による障害は大きく分けて放射線、熱線、爆風、二次障害。
それらをブースを分けて紹介している。

なぜ広島が選ばれたのか、どういった条件があったのかなど
いろんな項目に詳しい説明が載っていてわかりやすい。

各国の核実験に対して、歴代の広島市長から送られた抗議文。
その枚数(=実験回数)は今年1月の時点で599通にのぼる。

フロアは本館・東館の3階構造になっていて、じっくり見てまわると1日かかる。
知識的なものは調べてわかることも多いから、展示品を見ることに集中する。

別にここを見たからといってアメリカ人に敵対心が生まれるわけではないが、
当のアメリカ人はどういう心持ちでここを見学するんだろう。

各国の核弾頭の数を模した地球儀。
何千本単位で保有している国もある。

本館と東館の間にはちょっとしたグッズ屋さん。
核反対Tシャツやキーホルダーもあるが、メインは絵本や書籍だった。

東館は"原爆とは"というところに焦点を当てたものが多かった。
本館は"原爆による被害"にスポットが当てられている。

爆心地上空に浮かぶ原爆。

(´;ω;`)
いきなり一角に焼け野原展示があり怖かった。
びっくりして泣いている子どももいっぱいいた。

焼けただれたシャツともんぺ。

女子学生の制服とシュミーズ。

中学生の靴や持ち物。

投下された原爆。

ボロボロになった上靴。

黒焦げになった子供用自転車とヘルメット。

こんな状態になり、人々は水を求めて川に行列を作った。
やけどやケロイドだらけの人の写真もあったが、ショッキングなので割愛する。

地表が3000°Cになる熱線により姿形もなく消し去った人。
銀行前の階段(矢印部分)に座っていた跡だけが、黒くなって残っている。

瓦の表面が熱線で泡立つほどの高温。
泡だった瓦のぷつぷつした表面を触ることができる。

爆風でひしゃげた鉄扉。

音速を超える風はガラス片を巻き散らした。
刺さった破片が体内に残り、10年以上経って手術で取り出された、
あるいは30年後に顔のこぶから自然排出されたなどの例も。

ビンは変形し、小銭は溶けてくっつき、置物は焼けてぐちゃぐちゃになっている。

放射線測定装置。『遮蔽してあるため安全です』の文字がある。

焼けたススなどが上空に舞い上がり、
雨に溶けて放射能を含む黒い雨となって降り注ぐ。

各地から救護に駆けつけた人も、当時は原爆や放射能について知るわけもなく、
直接の爆撃を受けなくても二次被害で多くの犠牲者を出した。

平和記念館でいちばんショッキングなのはこのコーナーだと思う。
被爆者が当時を思い出して描いた絵とエピソード。

家族を失った人、焼け野原で地獄を見た人、
知人が生きていることを祈り続けた人...。

被爆後50年経っても鮮明に思い出し、今でも夢に出てくるという。

ここのコーナー、実は東館の地下で、行こうと思わないと通らない場所にある。
そのためほとんど人がいない。子どもが見るようなものでもないし正解だと思う。

戦争の悲惨さを伝えることは大事だと思うが、
必要以上に強烈なトラウマを植えこむことは良いとは思わない。

小学校3,4年の頃、社会の教科書のど真ん中に
真っ赤で地獄絵図のような絵がカラーで掲載されていた。
カラーの厚紙のため教科書を適当に開けば必ずその絵が出るような感じ。
以来、中学校卒業くらいまで赤い色が異常に怖く気持ち悪くなった。
今でこそなんとも思わないが、赤い服の人とか見ると震えたものだ。
ふとそんな過去のトラウマを思い出す。

本館からは慰霊碑と原爆ドームが一直線に見える。
修学旅行の限られた時間でこの記念館をじっくり見るのは無理だろう。
実際、説明や展示は膨大な量で、2時間いても全然足りないくらいだった。

広島市内には宿泊できる道の駅が全くない。
急いで宮島へ向かおう。泊まる場所があるのかは知らん(・`д・´;)

あっ、船が行ってしまった...(´;ω;`)
でも安心、15分間隔くらいで運行されている。

その間に周囲のお店を散策。
明日は宮島で1日過ごすことになるだろうから、食料も十分持っていかないと。

おみやげやさんもちらほらあるが、17時半には閉店してしまう。
ちょうど蛍の光が鳴っていた。

しゃもじというよりは、布団たたきに近い大きさw

るるぶ広島・宮島の無料版が置いてあって参考にする。

あらためてフェリーに乗船。宮島まで大人170円、自転車100円と激安。

造りは普通の観光船と同じ感じ。
暗くなって海の様子がわからないのが残念。
戻りで乗るときの楽しみに取っておこう。

外に出て景色を楽しむこともできるが、強風と寒さで誰もいないw

さすがにこの時間(18時前)から観光に行こうという人はおらず、
地元の方が島に戻るために数人乗船していただけだった。

真っ暗で波の音しか聴こえない中、必死にキャンプ場を目指す。
そこもちゃんと寝られるような場所かどうかはわからない(´;ω;`)

街中にシカ出現(´;ω;`)
というかキャンプ場にもわんさかいて、食べ物をあさろうとにらみ合いが続く(´;ω;`)
無事に朝を迎えられるだろうか(´;ω;`)
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明日は1日、宮島観光でのんびりしたいと思う。
ここ数日ずっと長距離や強風で疲れきってるし。
何人か代わりにお参りしてくれって人もいるから、
ちゃんと約束は果たしてきますよ(*´v`*)