【走路】R45
【現在地】岩手県陸前高田市
【宿泊地】川の駅「よこた」
【走行距離】92km
【総走行距離】7735km
【話しかけてくれた人】5人
【総計】381人
【出費】2400円
【内訳】たかたのゆめちゃんステッカー、パン
【特記事項】飲んだ水の量5リットル
【走破地図】

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今日はこの旅史上で1,2を争うしんどい日でした。
正直ブログなんてどうでもいいから早く寝たいのに、
見たままをできるだけ早くみなさんにお伝えしたくてキーを打つ次第です(*´v`*)
考えることはいっぱいあるけど、ここに書くことはあえてしません。
各自が思い思いの感想を持っていただければ幸いです。

朝起きるとテントが蒸し風呂状態。
夜中、駐車場のおっさんが空き缶をポイ捨てしていて心底みっともない。

昨日、標高ワカールで調べていたから、今日は激闘になることがわかっていた。
とりあえず死にませんように...(*´v`*)

激坂をくぐり抜け宮古市街に入ると、いきなり惨状を目にする。
倒壊してるのに普通に道として現在も使用されているからさらに驚く。

がれきの丘がいくつもできていて、精神的ダメージも大きい。

山のふもとまでずっと続いている。

神社も津波のあおりを受けボロボロ。
それでも地元の人の心の拠り所になっているんだろうと思う。

海岸に近い家は軒並みやられてしまっている。

本当に復興は進んでいるんだろうか、メドは立っているんだろうかと
自問自答を繰り返しながら山道を進んでいく。
宮古市街も例にもれず、倒壊している家や散乱した駅前が心に痛い。

釜石市まで一気に進む。
開店直後のスーパーでパンの半額戦争。買い足して最終的に15コ以上買った。
(このときはただ買いあさっただけだが、後になってそれが大いに役立った)

上等の昼ごはんやでぇ...w

腹ごしらえしたところで、また何度も何度もアップダウンを繰り返す。
そのたびに水を飲みまくり、午前中だけで3リットルくらい一気に飲んだ。

他の地域だと『峠』と呼ばれて中ボスくらいの扱いを受ける坂。
それが三陸海岸では普通の道にザコキャラとして何度も登場する。
全部必死こいて登ってたらキリがない。しんどそうなのは諦めてさっさと押そう!!!

山の上から見る景色はきれいだけれども、労力に見合ってはいないw

ウニじゃないぉ(*´v`*)

のぼってのぼってのぼりまくる。
直射日光が容赦なく襲ってくるので、飲んでも飲んでも汗が噴きだしてくる。
この時点で4リットルを飲み、パンを8コ食べた。
買い貯めしていなかったら死んでいたと思う(*´v`*)

道の駅「さんりく」で休憩。しっかり水の補給をしておく。
ペットボトルは最大で3.5リットル積めるから本当に助かった。

岩手でもよくバンビちゃんが出没する。
道路上では見ないが、山道に行くとけっこう目が合う。

今日一番の難所。R45の旧道。
新しい方は自動車専用バイパスのため、急斜面で距離の長い旧道を押していく。
イラッとすることがあったため、その怒りのパワーを力にかえて乗り切った。
途中で誰かに声かけられていたら睨んで握りこぶし作っていたと思う(*´v`*)

頂上に着いたときに思わず『やったでーーー!!!』と声が漏れる。
いや、漏れるっていうわりには大声で叫んでたけどwww
暑さのせいもあり、北海道や北陸の坂なんて比べ物にならんほど疲れた。

陸前高田市街手前にあった温室。何育ててるんかな、この形?

いきなり倒壊したマンションに出くわして精神的に重い。
お気づきだろうか、津波で陸地に船が押し流されてきている。

最上階は難を逃れた様子だが、中身までほぼ全壊。倒れていないだけという状態。
個々の生活がどうなったかを考えると写真撮るのさえつらく思えてくる。

見える範囲は先々までがれきの山。
今まで見てきた町が80%の復興とすると、陸前高田は10%未満だろうか。
震災直後、なんとかのクマさんがちのちゃんに持論を振りかざしていたのを思い出す。

かつては球場があったであろう場所は、浸水して湖のようになってしまっている。
ちなみに、泊まる予定でいた道の駅は跡形もなく撤去されていた。

市役所もプレハブでの業務を余儀なくされているほど。

山の方に少し入れば被害をまぬがれているのがわかる。
寝る場所が...ないぞ...。

必死で探してようやく見つけたのが川の駅「よこた」。

陸前高田のマスコットキャラ、たかたのゆめちゃん(*´v`*)
早速チャリにシール貼ろうと思う。

りんご5コ200円、マスカットサイダー138円。
りんごはまだ食べてないが、サイダーはしっかりした炭酸と味でおいしい。

チャリで滋賀から来たんですー、などといろいろお話をしていると、
『晩ごはんの足しにもならないけど...』と、おにぎり、つくね、トマトをいただく。
歩くのもつらいほど疲れていたので、生き返りました!ありがとうございます!!!
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陸前高田のボランティアでは、住む場所や道具の確保が必要で、
できれば2人以上での参加ということで、なかなか厳しいかもしれない。
せめて産直でいっぱい買って復興のお手伝いができればいいが、
市街がボロボロすぎて産直すらない状態。
スーパーやドラッグストア、食事場所すら完全には復興していない状態で
いったい自分は何ができるんだろうか...。
一晩考えてみて、どうしても無理そうなら気仙沼か平泉に向かうことにしよう。
とにかく今日は疲れすぎて自分の体すら守れそうにない。