Q.どこでどうやって寝てるの?ホームレスなの?

基本的には道の駅が多く、次いでライダーハウス、キャンプ場、バス停、道端など。
北海道では安価で泊まれるライダーハウスが出会いの場になっていて、
ライダー目線の各種情報が得られるため非常に有用。
寝る場所の選定は1時間かけても惜しくないほど、快眠には大事なポイント。
・屋根があること(最重要)
・屋外の場合は風除けになるような建物や何かがあること
・トイレからは近くもなく遠くもないところ(近いと人通りが多いからだめ)
・自分が安全なだけでなく、周囲に不安を与えない位置
・床面が寝やすいところ
この他、自分なりのポイントをいくつか判断しながら決めています。
どうしようもない緊急時には道端に強引にテント立てたことも...(´;ω;`)
Q.食事はどうしてるの?きのこ採ってるの?

荷物の軽量化とご当地のものを食べるという観点から、自炊はしていません。
(道の駅で火気の使用は非常識という信念もある)
観光地でたまのぜいたくをする以外、ふだんは地元のスーパーで半額ハンターしたり
食パンをもそもそ食べたりしています。調味料はたくさん持っておこう!!!
Q.洗濯やお風呂はどうしてるの?全身垢の鎧なの?

洗濯は水道で押し洗いして、車体にくくりつけて走れば数時間で乾きます。
お風呂はスーパー銭湯や無料の温泉に入るほか、プールに行って
泳いだ後にシャワー浴びることで代用ができます。
どちらもない場合は、全身をタオルで清拭しています。
自分は感じなくても、周囲から見て汚いと思われたくない...(´;ω;`)
Q.うんちはどこでするの?垂れ流してるの?
コンビニ、スーパー、道の駅、公衆トイレのいずれかでしています。
「したいなー」と思ってから探すと不幸なことに見つかりません。
2時間おきくらいのペースでトイレに行くようにするだけでなく、
今向かっている方面が郊外であれば、市街地で先に済ませておくなどの工夫もします。
旅を始めて数日は体が環境の変化にうまく適応できないため特に注意。
ちなみに、どうしようもないときは自然にお返しすることもありました(*´v`*)
Q.充電はどうしてるの?ピカチュウ連れてるの?
都市部ではスタバやマクド、ネカフェなどがありますが、それを頼るのは無謀です。
道の駅でお願いしたり、ライダーハウスで事情を話したりすれば快く貸していただけます。
あくまで謙虚に、近隣の情報を聞くなどして打ち解けた後だと借りやすいです。
Q.1日どれくらい走るの?白目むくの?
観光をする日で60~80km、移動日で100km前後です。
物足りないくらいでやめておかないと疲れを引きずるし、楽しく観光できません。
休憩を入れると結局15km/hの進度になるから、それを参考にルートを決めます。
Q.天気の悪い日はどうするの?バス乗るの?

短時間の小雨なら走りますが、そうでない場合は諦めて停泊します。
ブックオフやコンビニでの立ち読み、青空文庫の読書、
今後のプラン立案、自転車のメンテナンス、荷物整理など
晴れていたらなかなかやろうと思わないことを済ませることができます。
Q.自転車の故障はどうしてるの?その都度買い換えるの?

パンクやタイヤ交換、ブレーキの摩耗、各部の動きの悪化などの
ありとあらゆる修理はひと通りできる(物資・技術)ようにして出発しています。
キャリアの破損、バッグの変形などの想定外のトラブルもありましたが、
その場その場で最良の手段を考えて対処することで何とか乗り切っています。
Q.盗まれたりしないの?その気なくすくらい汚いの?

全国各地で、カギかけずに駐輪したり、荷物積んだまま離れたりしましたが、
カラスにパンを奪われた以外は被害はありませんでした。
ただし、沖縄ではゲストハウスで洗濯して干していたシャツがなくなり、
ライトも2回盗まれています。浮浪者や落伍者が多いからまじで注意!!!
Q.一日いくらくらい使ってんの?パトロンがいるの?
出費の大半が食費で、何もない普通の日だと1500円前後、
観光地での食べ物やおみやげを買う日は3000円、
メンテ代なども込みで1日平均2500円くらいでしょうか。
とりあえず貯金から崩していますが、北海道や沖縄でバイトしたりもしました。
Q.出会いはあるの?友達いるの?

本州では"応援してくれる人"は多くても、同じような仲間はほとんどいません。
北海道に入るとバイクや自転車、車で旅をしてる人が非常に多いです。
以前に話した人と再会するようなことも多々あり、旅の話で盛り上がります。
一緒に走ったり、連絡先を交換したりするのも珍しくありません。
好き嫌いはあって当然なので全員を相手にはしていませんが...w
ただし、偉そうに話しかけてくるオッサンや、ヤジを飛ばしてくる人もたまにいます。
そういう人にまで律儀に応える必要はないと思っていますので、
聞こえないフリをしたり、ちゃんと返答しない場合もあります。
いちばん嬉しいのは、子どもから声をかけてくれることです!!!
憧れられるような大人でありたい(*´v`*)
Q.しんどいの?車やバイクと比べてそれだけ偉いの?
疲れるのは確かですが、だから偉いとか偉くないとかは関係ないと思っています。
車やバイクは燃料補給や取り締まりという精神的なプレッシャーもありますし。
(雨の日に寝場所の心配がない車はうらやましいけど...)
手段は関係なく、自分が何を経験して、そこから何を考えたかが大事です。
ただ漫然と走るだけなら、やらない方がマシ。
Q.いちばん困ることは何なの?アニメ見れないことなの?

備蓄食糧が腐っていてゲリラ、財布落として人生終了(後に見つかったが)など、
大きなトラブルは頻度が少ないし、リスクマネジメント次第で防げます。
日々気を揉むのは『その日どこで寝るか』で、これはけっこう困ります。
選び方は冒頭に書いたとおりですが、候補地がそれに当てはまらなかった場合に
どこまで深追いして次を目指すか、諦めるかは判断力の見せどころ。
荒川の橋の下で寝た時は、夜中の風雨が事前にわかっていましたが
屋根があるからと安心していたら夜中に強烈な雨が横向きに降ってきて、
サイドからじわじわ浸水して結局びしょぬれになってネカフェに逃げ込みました。
それは珍しい例だとしても、屋根だけでなく地面のフラットさや水の流れ、
排水口の位置などひとつひとつ確認しながら選んでいます。
Q.テレビ出てんの?タレントなの?

一時期ものすごく聞かれました。テレビで同じような人がいたみたいです。
イケメンやけど自分には縁がないわ...と思ってたら、沖縄でラジオの取材受けました。
朝、テントでばったり取材スタッフに会い、昼に10分ほどのコーナーに生放送で出演。
事前のインタビューで緊張もほぐれ、うまく話せて安心しています。
翌日、ラジオを聴いたという方と直接話をしたり、いい経験になりました。
Q.旅を続けるコツはあるの?体力バカなの?

とにかくその日その場所を楽しむ姿勢があればなんとかなります。
山道や寒村であっても必ず見所はあります。
過疎地でも、裏では観光客誘致のために必死の努力をしているところもあります。
そういった町のあり方や人の生き方を常に考えながら走っていると、
つらくても走る元気がわいてくるような気がします。
幸い、今までしんどいと思うことはあっても、やめたいと思ったことはありません。