批判・バッシング・炎上・苦情・誤解から守り、数値をファクトチェックする「オムニメディア」 -11ページ目

【地方自治】大阪?

橋下さんの改革を注目せざるをえない。このあいだ慶應義塾大学教授で、橋下大阪府知事のアドバイザーを上山信一さんの勉強会に参加しました。大阪市と大阪府の改革にかかわった話を聞いたのですが、びっくりしたのは、10%の市民が公営住宅に住んでいるという話。約10万戸の市営住宅があり、全国の政令市の中でもトップの水準であること。福祉の水準も結構高い。このように大阪市は財政は結構裕福であること。20世紀初頭、日本で一番人口が多かったときの人口にしたがってインフラを整備したことがあるらしい。網の目に従って地下鉄がそろっていることもそう。他方、大阪府は非常に厳しいという・・・・。

ちなみに大阪市は、ひったくり21年連続日本一、しかも全国シェアの3割!。自転車の窃盗、少年犯罪、自殺者、詐欺、ひき逃げ、損保払い戻しなどが日本一。まあこれを聞くと印象を悪く持ってしまうが、特許出願数も日本一なのだ。

スーパー、プレハブ住宅、カプセルホテル、回転寿司、屋上ビアガーデン、消費者金融、魔法瓶の発明をした大阪市、商人の都の底力を見たり。






【行政】喜連川社会復帰促進センター視察

喜連川社会復帰促進センターへいってまいりました。ここで感じたことを今日は書いてみたいと思います。


1、喜連川社会復帰促進センターとは

ここは、栃木県さくら市(旧喜連川町)にある刑務所で、民間企業が運営に一部参加するという「PFI方式」(Private Finance Initiative)によって建設され・運営されている刑務所です。簡単に言うと、民間企業ができるような清掃業務や教育業務など運営の一部を民間企業が担っているのです。そこが特徴です。


喜連



職員は刑務官という国家公務員が250人、民間社員150人からなるそうです。ここに入っている人は、刑期が軽めの人を2000名と軽度の障害のある方が500人程度。ちなみに、もともと少年院があったところに作ったそうです。


刑務所の運営について、施設の維持管理は東京美装興業、総務はセコムとフジスタッフ、施設の警備はセコム、職業訓練などは三井物産、教育・分類は小学館プロダクション、清掃などはエームサービスという形で民間企業が運営に関わっています。この企業の集まりを「喜連川セコムグループ」といい、このグループが368億円で受注し、運営を行っています(平成34年まで)。


【情報はここ↓をチェック】

http://www.srs-kitsuregawa.co.jp/


2、印象・コメント

見学して衝撃を受けた。初めて刑務所を見学したこともあったがそれを差し引いても・・・衝撃的。中に入っている人の表情は暗く、目もうつろの人が多い。希望や明るさといったものが感じられない、得も言わせない厳粛さと真新しいピカピカの施設設備が同居する不思議な場所。張り詰めた緊張、最新とはいえ無機質な設備・・・・重い空気がずしりと心に響く。一筋の明るさすら見出せない環境。ここに入っている人はどういう気持ちなのか、さみしいだろうな・・・・・と、いたたまれない気持ちになってしまった。


一歩間違えれば誰でも入る可能性がある。僕が向こう側にいないのは少しばかり恵まれていたにすぎない。その差はほんの少しの運だと思う。この人たちがここで懲罰を受け、今後社会に戻って、どのように人生をおくるのか・・・・・。この人たちは今後社会に戻って通用するスキルを学べるのかという点が非常に気になった。

調理師等の資格取得をサポートしているそうだ。職業訓練は十分なレベルのプログラムなのか?????


わかったことは、受刑者のスキルが上がった、出所後就職できたなどを成果指標として捉え、教育効果がどれほどでるのかは現在はまだ評価していないということ。刑務官いわく、民間企業がパフォーマンスを出しているのか、その評価は課題とのこと。委託契約締結の前にこういったことをつめていないことをみると、施設を作ることが目的として先行している気がする。ここに入っている人の視点で設計されていないとしかいいようがないのは残念。


一緒に見学した人が言うには他の刑務所と比較しても、刑務官がかなりフレンドリーだったとのこと。私も刑務官の方々は「人間的にできている」「優秀だ」「これなら入ってもいいかな」と一瞬思うほど、穏やかな人が多かった。



【教育】「夜スペ開催事業」

夜スペというものがあります。東京都杉並区立和田中学校で進学塾講師による有料授業。成績上位層を対象にした有料授業ということで、いろいろな議論になっています。


【参考】

http://mainichi.jp/life/edu/news/20071224ddm004100018000c.html


杉並区民であり、夜スペの運営主体であるSAPIXのOB(2期生)なので、意見を書きます。和田中の試みは評価していますが、夜スペには反対です。仮処分は妥当だと思っています。事務事業評価的にコメントしたいと思います。


■「夜スペ開催事業」
・目的妥当性評価
目的は、和田中学の生徒が、受験の技術を習得するということが主目的だと思えます。
そもそもSAPIXは、受験の技術を教える塾です。都教育委員会がいったように「学力向上」ではないのです。私は徹底的に受験技術を学びましたし、数年前にSAPIXでアルバイトをしている友人に言わせますと、基本的に変わってないようです。

なぜSAPIXなのか?SAPIXがどういったことを行っているという点がメディアでも明らかにされていないこと、問われていないことには疑問を感じます。
なので、この目的自体に反対します。


・効率性評価
施設利用にともなう電気代・水道使用料など、維持管理の費用が結構かかると思います。人件費についても、企画にかかわる職員の時間がかかります。杉並区の持ち出しです。見直し余地はあるでしょう。


・公平性評価
和田中の生徒、しかも成績がいい生徒のみ、安い値段でSAPIXの授業を受けられます。和田中の成績がよくない生徒(これは「ドテラ」で網羅されますが・・)、杉並区、東京都、全国の他の公立中学にはそうした機会は提供されません。
SAPIXが授業料を安く行う(悪く言えばダンピング)ことによって、他の塾にとっては、生徒を奪われる可能性があります。結果的に1事業者を優遇することになりますし、他の塾に対する営業妨害ともいえます。
また、「学力向上」のみが優遇されていることにも公平性があるとは思えません。テニス、サッカー、バスケット、ゴルフ、水泳、ギター、声楽といった技術について習得したい和田中の生徒がいたとして、彼ら・彼女らは「成績のよい人だけ機会が提供されている。ずるくね?」と思いますよね。


和田中ではこれまで夜スペと同じような取り組みが行われていたこと(英語塾)、たまたまSAPIXだったから騒がれたのですが、夜スペには反対です。お世話になった塾ですし、愛校心がないと言われそうですが・・・・。


【行政】租税特別措置

租税特別措置って知っていますか????企業や業界に対して、税制の優遇措置を政府が行っていることなんです。つまり、租税を免除してあげているというわけ。さまざまな業界にさまざまな特別な免除をしてあげているのが事実。それなりに日本の業界の得にはなってきたのかもしれません。


しかし、まったく国民には見えないものになっているのも事実。昔大学院で政治の研究をしていた僕でさえ知らなかった(汗)。ゴジラ並みの衝撃でした。


法人税法などの法律で企業が税金を納めるルールは決まっている。これらの法律に、「特別に」追加されていくルールが「租税特別措置」。こうした場合は減税していいいですよ的なルールであり、ま~いわば、企業が税金を払う際の抜け穴みたいなものなそうだ。


数年程度の期限のはずが、道路の暫定税率と同じく結局「暫定的」ではなく、恒常化、つまりあたりまえのものになってしまっているものが多いようだ。

法人税、所得税、登録免許税、酒税、証券優遇税制、揮発油税などさまざまあるみたい。政治献金との関係も疑疑わしい。


【ストーリー】
1:■業の●業界が▲党の政治家に働きかける
2:▲党の政治家は■業を監督する×省に働きかける
3:租税特別措置成立(イェイ)
4:■業の●業界が▲党の政治家に政治献金を支払う
なんてことが構造的にありうる。

ここでは●▲×、3者とも損はしない。3者とも得をすることになる。誰が損をするか?
それは、一般国民だ。一般国民が減税でのマイナス分を広く負担することになる。だから構造的に見えてこない。


たとえば、「国旗掲揚減税」というものを想像してみてほしい。休日に事業所に国旗を掲揚すると、法人税の10%の減税が受けられるとする。企業の経営者だったら絶対やるだろうし(日の丸なんてどうでもよいと考えている経営者でも)、そうすると、休日にどこもかしこも日の丸がたなびくことになる。

あれほど国歌国旗ということをいっていいながら、実際国旗を自宅で掲揚しない石原都知事もやるかもね~。


この話、みなさんはどう思いますか?


この話、大手メディアでは取り上げないので、オムニメディアは考えていこうと思います。

特に、
【仮説】租税特別措置の減税分は膨大な財政赤字の一因になっている
を立てて、オムニメディアはチェックをしていきます。



<参考>

法人税:企業の研究開発、教育訓練、IT投資
所得税:株式売却
登録免許税:土地売買
酒税:清酒、地ビール
揮発油税:ガソリン


芸能人・タレントの暴言?と石田純一スタイル

倖田來未の暴言が問題になっている。ニッポン放送の深夜番組の発言はもうここで書くまでも無い。友人が彼女のマネージャーを昔やっていたから、結構注目していたし、歌もうまいし、大好きな歌手である。しかし、よくこのニュースを追っていないので、事実、背景がわかりませんので、彼女の発言に対する価値判断はここではしません。ここでは芸能人・タレントの暴言について考えてみたい。


芸能人・タレントの暴言といって思い出すのは、「不倫は文化」といった石田純一の発言である。私もワイドショーを見て、そうなんだと思って最近まで信じていた。しかし、不倫は文化」たといった事実はなかったのだ。「文化や芸術といったものが不倫から生まれることもある・・・・・・・・・・」と石田純一は発言しただけだ。マスコミのコメントの解釈が「不倫は文化」であったということ。その解釈自体が一人歩きし、既成事実化してしまっていたのだ。「不倫は文化」といったわけではないのに、「不倫は文化」といったということに!真実は報道が作るってか。

「暴言」といわれるものも、しゃべった正しい内容、前後の文脈や会見の趣旨などをチェックしないと判断できない。メディアは提示する必要があるだろうと思う。


彼の発言に対する価値判断はここではしないが、それにしても曲解・歪曲の類であり、石田純一がかわいそうと思ってしまった。ある意味、犠牲者なのかもしれない。しかーし、石田純一は、この発言に対して、マスコミにくどくど抗議を行ったりしなかったらしい。その後も、ニコニコしている態度には余裕すら感じる。気配りでレポーターから愛されている男。レポーターからは相当に好感度が高いらしい。この男、たまーにシリアスな表情をみせることもある。笑顔の下に見せる社会への鋭い問題意識や垣間見せる気骨さ!「靴下をはかないイタリアンなダンディなおっさん」の一言で片付けられない奥深い人物である。



Movie 陰日向に咲く

Movie/  「陰日向に咲く」


■作品メモ
Starring: 岡田准一、宮崎あおい
Directed by: 平川雄一郎

http://www.kage-hinata.jp/index.html


■感想

好きな俳優である岡田くんと宮崎あおいの演技がすばらしかった。間のとり方、表情、声、感情のこめ方、全てがうまいと思った。

また、ストーリーもよかった。全体的なストーリー展開が、うまい!とうなってしまった。小説の内容とは若干ストーリーが違ったが、よりよい脚本しなったという印象。

田舎から出てきた鳴子(宮崎あおい)が、浅草で活動するさえない芸人の雷太(伊藤敦史)に一目ぼれし、好きな人のために、コンビを組んで活動する。雷太の夢をかなえるために、弱気な雷太を叱咤激励していく毎日。鳴子は好きな人である雷太が自分のことを好きでないということ、他の人をあこがれていることはわかっていても、好きな人のために、向いてない(というか、そもそも興味もなかった)お笑いで頑張っていく。

その姿に自分の昔の姿を思い出してしまった。昔、自分が好きな人のために、ある活動をしたことがある。自分がそれほど興味があったことではなかったものに、エネルギーをかけた。毎日必死に・・・好きな人が一生懸命活動する姿を見て自分も本当に頑張っていたあの頃。毎日彼女のために頑張れることが楽しくて、彼女の笑顔をみることがいきがいで、すべてが彼女のためにあった。

彼女への憧れが目的で活動していたあの頃の自分を思い出し、けなげな鳴子の姿に自分を重ね合わせていたら涙が自然とこぼれ落ちてきた。かなわなかった恋、あふれる切なさ・・・・・しかし、かけがえのない思い出でもある。あれでよかったのだ、今でもそう思う。


【メディア】神保哲生さんの講義メモ

尊敬しているジャーリストであるビデオニュースの神保哲生さんが、私が受講しているPARCの「オルタナティブメディアを作る」という講座の講師としていらっしゃいました。社会問題への視座が近く、ラルフ・ネーダーを尊敬しているという共通点もあり、私の人生においてもっとも影響を与えた人の1人です。神保さんのもとで働きたいと考えたこともあるほど、心酔している方です。

*神保哲生さんブログ http://www.jimbo.tv/


講義終了後も、駅までいろいろと話してくれました。感動の一日でした。その講義メモを書いておきます。

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1、神保さんプロフィール
・もともと、地球温暖化、クラスター爆弾、開発援助などに興味があった。スーザン・ジョージ「世界の半分はなぜ飢えるのか?」という本に感銘。重要だけど地味なテーマを扱ってきた。しかし、そうしたテーマはメディアからは切り捨てられてきた。発行部数の増加に寄与しないため。
・貧困の広まり、収奪構造はそのまま、途上国のそうした現状をアトランティック・マンスリーにて書こうとした。しかし、取材費がとてもでない。なので、ビデオを作り始めた。
・つらいねたはやめてくれという声がでてきた。背景に、メディアがコングロマリットになっていて、ジャーナリズムとしてそうした内容のものは出せない状況になった。ただし、技術をとりこめることでかわってきた面もある。


2、日本のメディア状況
・日本では情報へのアクセスが制限されている。
・メディアの集中排除法則、つまり、クロスオーナーシップ(同一資本が新聞とテレビを同時に保有すること)を各国では規制している。これは、新しくテレビを作るとなると新聞なしにやらないといけなくなるということ。
・日本では、ほとんどの政治情報、経済情報、特に行政情報は、NHK、読売新聞・日本テレビ、毎日新聞・TBS、産経新聞・フジテレビ、朝日新聞・テレビ朝日、日本経済新聞・テレビ東京、共同通信、時事通信、あと、ブロック誌である中日新聞(東京新聞)、西日本新聞、北海道新聞などの16社を通じてしか外に出ない状態になっている。ここに、不公正な、アンフェアな壁がある。
・新規メディアは記者クラブ(日本新聞協会記者クラブ)に入れない。記者クラブはメディア利権の1つでしかないことに気をつけるべき。
・記者クラブ、経済官庁は外国メディア(bllomberg、ロイター通信)を既にいいれている。つまり、グローバルな圧力があるところは切り崩されている。
・民主党はすべての会見をオープンにしている。政権交代が実現した場合、これがかわってしまわないように注意する必要がある。
・こうしたメディアからの情報はわりびいって聞いて聞かないといけない。ジャーナリズムの客観性を考える必要がある。
・ビデオニュースは、100年かけて市民メディアを作ろうとしている。今現在視聴者は6000人。広告圧力、株主圧力がないのが特徴。
・オーマイニュースは、ソフトバンク一社提供。そこに、ビジネスモデルとしての問題がある。
・大手メディアの社員は高い給料をもらっている。35歳で2000万円 確定申告が必要なほど。普通、ありえない。高い給料について読者が怒らないからいけない。
・既得権益なりに弱みがある。広告収入の違いがテレビとインターネットではある。ネットに比重をおけばおくほど、収益が落ちるというジレンマ。
・NHKが動画放送を行うという方針を出したとき、「アンフェア」だと民放が批判したことがある。
・市民メディアについて「信用できない」「いい加減」「イデオロギーdriven(色が強い、影響がある)」と評価される、レッテルを貼られることが多い。
・映像ジャーナリズムについて。テレビはもともと映画から来る歴史がある。日本のテレビは、映画産業から人材もきていた。ビデオニュースは、活字からきている。VTRプラスアルファということ。NBC、CNNにしてもそう。ニュース専門局の作り方は、活字のジャーナリズムに絵をつけている。


3、報道
・光市の事件。もともと司法取引が成立していた。つまり、手打ちができていた。そういった背景があったのに、弁護士が変わって状況が変化。
・日本の犯罪、有罪率99.8%というのは異常。
・渡井さんの記事には意味がある。メディアの共犯性を意識することが大切。


4、メディアを目指す人に
・ジャーナリズムをやるならまず活字でやっていくことが望ましい。
・ネットに出ている情報の90%はコピペである。神保哲生の名前にしても、1回間違えて 神保哲夫となって広まったこともある。何かのインタビューで書いた情報が広まるケースがあるということ。ネット情報で流布している情報は無条件に正しいわけではない。諸刃の剣。自分の情報でも、実はwikipediaのところ間違っている(桐蔭学園ラグビー部時代の経歴部分)。
・真実はネット上では違う。コピペの増幅していく インパクトがセンセーショナルに広まっていきがち。
・firsthandがこれまで求められてきた。今後の報道では、firsthandではないことを明記するメディアは信頼されることになっていくのではないか。
・①伝送路、②プラットフォーム、③コンテンツの三要素で考える視点が求められる。①としては具体的に言うと、郵便・回線。youtubeが特徴的なように、①の部分の制限が取り払われてきたのが現代。
・いい記事とは?。ほり方による。鏡にかかっている煙幕をとり、それによって、自分たちの立ち居地が見えるようになる、そういった記事がいい記事。
・最大の問題はメディアの機能不全。


■参考資料
http://www.systemken.org/geturei/32.html




ペチャクチャナイト・・・・・建築

友人と一緒に六本木で行われたペチャクチャナイトに参加。

建築家たちがプレゼンを行うクラブイベント。

www.pecha-kucha.org


その中で一番印象があったプレゼンテーションはスパーキーという建築家のプレゼン。

カヤックという鎌倉の会社(http://www.kayac.com/ )の本社ビルを設計したのだが、この本社のオフィスは凄い。

http://www.kayac.com/event/move

言葉ではあらわせない。look!


職場環境ってつくづく重要だと思うね。

【政治】補助金から見る日本の実態


朝日新聞1月7日朝刊:「補助金受給の109企業・団体、自民に献金 計7億円」
http://www.asahi.com/national/update/0105/TKY200801050183.html

というニュースがあった。


内容を簡単にいうと、

・国から補助金の交付決定を受けた109の企業・団体が06年、自民党の政治資金団体「国民政治協会」に、計7億8000万円を献金。

・政治資金規正法では、補助金を受けている法人からの政治献金は原則駄目”!なのだが、この企業さんたちは「規正法の例外に当たる」と主張。

・寄付額は計7億8030万円で、同年に協会が集めた企業・団体献金の総額27億9903万円の4分の1以上(うぉー)。

・大手石油関連会社でつくる業界団体「石油連盟」は、2006年度上半期だけで計約40億円の補助金の交付決定を受けているが、協会には8000万円を寄付。しかし、同連盟は法人格のない任意団体のため規正法の対象から外れるんだって。


まあ、このニュースを読んで感じたことを言いたいな。


補助金の中には、先行投資的となるような補助金もあるだろう。
たとえば、こんなの・・・ http://www.taiyoko-hatuden.com/hojyo/index.html
しかし、マンションの開発や起業支援を目的とした補助金なんて、おいおいと思ってしまうのが普通。補助金受給、よくいえば、企業に手厚い支援をする政府、悪く言えば、税金にたかられる政府という構図が見て取れる。

このプロセス、

【望ましい流れ】
○社:補助金がほしいと思う
○社:補助金を提案する
官庁:検討、○社への交付を認める
○社:補助金受給
という流れであったらいいと思うが、


いくつかは
【予想される流れ】
○社:補助金がほしいと思う
○社:政治家に相談する
○社:補助金を提案する
○社:政治家に補助金が下りるよう口ぞえをしてくれるようお願いする
政治家:官庁に電話する、「○社が要望している補助金はすばらしい」旨を伝える
官庁:検討、○社への交付を認める
○社:補助金受給
ということが実際行われているだろう。

補助金をもらうために献金したか、なんてのは証明が難しい。ではどうしたらいいか?補助金交付の評価が必要だろう。


1、補助金の目的は?そもそもなんの目的?必要なのか?「
2、交付の目的は達成されるのか?
3、交付額は適正化?
4、交付することが公平か?国民は納得するのか?
という点からきちんと評価がなされ、その評価を国民がチェックできるようにならないといけないと考えた。

企業のCSRとしてもどうよ!って思っちゃうね。


【政治】オバマという政治家

アメリカ大統領選挙、またしてもこの季節がやってきた。

アメリカ政治の専門的な教育を受けたとはいえ、最近はNEWSWEEKなどでチェックするくらい。

今回は、オバマについて考えて生きたい。


僕が賛同する政治家としての「理想」と感じる部分は、

・政治活動を始めたときから、ライバルと敵対することを避けてきた姿勢

・黒人も白人もみんな本当は共感できるという信念を発するところ

・理想を振りかざすところ


これまでこうした政治家がいただろうか?政敵を批判するばかりの政治家にあきあきしているのは、日本の有権者だけではないはずだ。