名言4 | 批判・バッシング・炎上・苦情・誤解から守り、数値をファクトチェックする「オムニメディア」

名言4

名言:「世界を変えるのはいつも少数派」(森達也:映像作家)


世界は常に保守的になりがちだし、人間は安心をもとめるものだから社会システムが安定化に向かうのは仕方のないこと。しかし、安定化の中にひずみが常に存在することも確か。ひずみが注目を浴びるくらいまで、そして、世の中的に理解を得るまで大きくなるとシステムが少し変わる。その条件を満たさない場合、少数派の苦しむ状況は固定化される。


多くの人は少数派の意見を理解できないというのも仕方のない部分もある。自分が未経験であった場合、身近にいない場合だと遠いものになってしまい、関心が持てない、知ろうという意欲が持てない。

きっかけがない限り、状況を理解できない。なので、関心を持たないか、支配的な世論に迎合してしまう。


人はなんかのきっかけで少数派になる。どう努力しても、どうあがいてもそうなってしまうことも多い。

先天的にハンディを持っている人もいるかもしれないだろうし、事故などで障害を持ってしまう方もいるだろう。

人はそれを不運という。なんと不幸なことか。


法律、制度、社会システム、政策・・・少数派と多数派のバランスをとるのが政治。別名妥協の芸術。

ただそれだけでいのか。


少数派の立場になっていないことは、それだけ恵まれているということだろうと改めて思う。

少数派の意見を尊重すること、それこそが多数派の責任なのではないだろうか。


自分が少数派の立場になったらどうか?と想像し、自問自答する人が多くなる社会が来る日はいつか。

山本七平がいう日本的「空気」のなかで、周りとなかよくしながらもいかに声をだせるか。主張できるか。