【サッカー】チームマネジメント
ZICO備忘録を読む。サッカーのスーパースターで名門・鹿島アントラーズの礎を築いた指導者。
このブラジル人のコメントはなかなか面白い。
「どんなにうまい選手がそろっていても、高い技術・戦術・走力を備えていてもそれだけでは覇権はつかめない」
「勝利を目指す強い意志、燃えるような闘志、チームに身をささげる心、高い目的意識、自分のパフォーマンスを少しでもレベルアップしようとする向上心、これらの要素を選手全員が備えていないと大きな勝利は手にできない」
「全員がわずかのすきもなく同じ方向を向き、同じことを絵に描いていないと勝ち進めない」こと
さらに、いいチームとは「心を合わせて、意思をがっちりとかみ合わせる、しっかりとした戦う哲学を共有している」チーム」という。
このチームマネジメントというものが難しい。サッカーのように比較的同じ目的を共有しやすい活動ならいいが、仕事などになると結構難しい。
また、ささやかれた日本代表チームの一体感のなさについても言及している。
「私は選手たちにじっくり議論してほしかった。意見を交換してほしかった。中田英寿は言いたいことをストレートに相手にぶつける人間だ。言い方がきつくなることもある。それに対して、その場で言い返さず陰でぶつぶつうのはおかしい」と。つまり、対話が行われなかったということだ。
チーム内には色々なグループがあったそうだ。
・中田1人
・比較的年上グループ
・小野軍団(79年生まれの「黄金世代」:FW高原直泰、MF稲本潤一、MF小笠原、DF中田浩二、DF加地亮ら)
・MF中村俊輔とMF遠藤、MFアレックスの仲良しグループ
・その他
これらを宮本がうまくまとめるそのチームだったはずが・・・・・
とことん言い合いをしないまま、初戦を迎えてしまったのだろう。
日本代表の采配で結果を残せず批判を受けたが、勝利を続けてきた男の言葉には深みがある。