外貨準備のカラクリ | Korea Economic News by KANI

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韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

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ミ( ゚w゚)彡 <韓国銀行は本日、12月末現在の外貨準備高を発表しました。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1390750639/487
487 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/02/05(水) 11:01:59.17 ID:QMqQP56F
1月末外貨準備高3483.9億ドル、7ヶ月連続で'史上最大' 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2014/02/04/2014020402824.html

 我が国の外貨準備高が、7ヶ月連続して史上最大記録を更新した。

 5日韓国銀行によれば1月末現在の外貨準備高は3483億9000万ドルで、前月末に比べ19億3000万ドル増加した。

 外貨準備高は昨年7月に3297億1000万ドルの史上最大記録を更新した後、毎月の増加額が8月13億8000万ドル、9月58億3000万ドル、10月63億ドル、11月17億9000万ドル、12月14億5000万ドルのように記録更新が続いていた。先月には有価証券利子収入など外貨資産運用収益のおかげで外国為替保有額が増えたと、韓銀は説明した。

 外貨準備高の構成では、有価証券が22億ドル減ったほか、予備据置き金が41億4000万ドル増えた。有価証券が3188億6000万ドル(91.5%)で最も多く、次いで予備据置き金187億3000万ドル(5.4%)、金47億9000万ドル(1.4%)、国際通貨基金(IMF)特別引出権(SDR)34億9000万ドル(1%)、IMFポジション25億2000万ドル(0.7%)の順だった。

 我が国の外貨準備高は12月末の時点で、中国、日本、スイス、ロシア、台湾、ブラジルに続く7位を維持した。

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ミ( ゚w゚)彡 <先月末のFRBによる量的緩和縮小幅の拡大を受けて、韓国ウォンを含む新興国通貨は下落傾向を見せていますが韓国は通貨下落幅が小さく、この外貨準備高増加も安心感を持たせる材料として作用していると、金融当局は説明しています。

 ところが、アジア経済紙はこの金(Gold:Au)の準備高計上に疑問を提示しています。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1390750639/521
521 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/02/05(水) 18:26:36.97 ID:QMqQP56F
韓銀、金で5億ドル損失 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014020509393200900
昨年金価格28%下落、一部では"キム総裁の買い入れ時期調節失敗"議論も

 韓国銀行は金の保有量を増やしたが、現在まで約5億ドルの損失を記録したと集計された。韓国銀行の買い入れ後に金価格が昨年だけで28%下落するなど劣勢が続いたためだ。3月末に任期を終えるキム・チュンス総裁が、金の買い入れ時期を誤っていたのではないかという声も高まる局面だ。

 5日韓国銀行は1月末現在の外貨準備高を発表して、金は全体の1.4%である47億9000万ドル分を保有していると明らかにした。この数値は韓国銀行が金を買いとった帳簿価格だ。これを現在の金相場に換算すれば約42億2000万ドルにまで低くなる。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の3日終値基準金相場は、1トロイオンス(31.1035g)あたり1260.40ドルだった。韓国銀行が保有する金は昨年2月から104.4トンを維持している。ここに現在の金相場を適用すれば、約5億7000万ドル減少するわけだ。

 韓国銀行はキム総裁就任後の2011年から昨年まで、合計90トンの金を買いとった。2011年には40トン(6~7月25トン、11月15トン)、2012年30トン(7月16トン、11月14トン)、2013年20トン(2月)の金を買い入れた。この結果、キム総裁が就任した2010年には14.4トンだった金保有量は、2011年54.4トン、2012年84.4トン、2013年104.4トンに増えた。同じ期間に金保有額も8000万ドルから47億9000万ドルに増え、外貨準備高の1.4%を占めるまで拡大した。

 だが、国際金市場の平均価格では、2011年6月の1トロイオンスあたり1529ドルから、7月1575ドル、11月1739ドル、2012年7月1594ドル、11月1723ドル、2013年2月1627ドルのように、現在の相場よりはるかに高かった。

 昨年の国政監査で、高い価格で金を買いとったという議論が浮上したのもこのためだ。これに対して韓国銀行は"金保有規模拡大は外貨準備全体の信頼度向上、投資多角化効果などを総合的に考慮してなされたもの"として、"実物資産として国際金融環境急変に効果的に対応できて、外国為替保有額の安全弁"と説明した。

 しかし前任のイ・ソンテ韓銀総裁は金保有に対して、価格不安定性などを理由に韓銀が金投資に否定的だった点を考慮すれば、総裁の志向により外貨準備戦略が一進一退するという指摘を避けにくくなった。

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ミ( ゚w゚)彡 <IMFの特別引出権(SDR)は米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円のバスケット価格で、簡単に言えば平均相場で決定されますので変動はある程度抑制されますが、単純にマネーである外貨と金は市場価値が、さらに株式や債券といった有価証券もそれぞれの国家の事情を受けて大きく上下動することがあります。

 金は人類が共通の価値を認めている貴金属であり、一国の信用を背景にした通貨ではありませんから、外貨準備の一部として保有することは決して間違いではありません。また、外貨準備という性格上、売買を繰り返して利益を確保するものでもありませんから、購入時より値下がりしたなどと一喜一憂するものでもありません金を買う時期を誤ったという指摘に意味はあるかもしれませんが

 むしろ問題は、購入価格を現在の価値として発表している部分にあります。ここ数年、韓国銀行は外貨準備に計上している有価証券の内訳を公表していません。信頼できる数値としては米国財務省が公表している国家別米国債保有額(http://www.treasury.gov/resource-center/data-chart-center/tic/Documents/mfh.txt)があるものの、これは各国籍の個人法人の保有額であって、中央銀行の保有額ではありません。企業法人であれば、国外金融機関を仲介して保有していることもありえますが、各国の中央銀行が米国財務省発表以上に米国債を保有しているとは考えにくいのです。

 別に米国債で外貨準備を運用する必要もありませんが、2013年11月の米国債保有額は464億ドルとなっています。どうにも少なすぎるというのは韓国経済ウォッチャーに共通した見解で、先に挙げたIMFのSDRバスケット通貨である米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円の債券を保有していると考えられます。では、どのような債券でしょうか。

 ウワサでは、米国のサブプライムローン債券(証券)のようなジャンク(ゴミ)を保有しているのではないかとされています。証拠がないのでワタクシ自身も断定できないのですが、韓国銀行が金と同じく債券価格も購入価格で発表する習性を持っているとしたら、これは危険ではないでしょうか

 ワタクシには、ここまで韓国のことを心配する義理はありません。ともかく、金の保有額評価だけを見ても、現在の価値にふさわしくない金額で公表している事実は覚えておくべきでしょう。


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