現代車はトヨタに勝てない | Korea Economic News by KANI

Korea Economic News by KANI

韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <シリーズ記事「危機の現代車」を掲載していた朝鮮ビズが、WeeklyBizの記事で再び現代車の問題を取り上げました。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1363246810/95-96
95 名前:蟹 ◆M6A1eiUUqQ [sage] 投稿日:2013/03/16(土) 13:32:33.62 ID:45sm77aP
世界自動車市場はトヨタとフォルクスワーゲンの二強構造。現代車が割り込む席はない 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2013/03/15/2013031501301.html
http://image.chosun.com/sitedata/image/201303/15/2013031501187_0.jpg
新興市場で成功した現代車に、高級車実力勝負は厳しい
大衆車に集中して、親環境車などは合従連衡が効率的

"グローバル自動車産業構造を端的に話せば、トヨタ対フォルクスワーゲンの2強の戦いです。現代自動車が割り込む余地は大きくありません。"

 コノモト(※1)本部長は"現代車は今まで途方もないスピードで成長してきたが、実力、技術力、基礎的な力という部分で、まだ日本企業とドイツ企業に達していない"と話した。新興国では分からないが、先進市場における本当の体力と技術力の勝負では、どこまで戦えるか課題を抱えているという話だ。

 コノモト本部長はまた'プレミアムに近いブランドを作り、さらに高く売る'という最近現代車の戦略が、危険かもしれないと話した。"現代車の体力が充分ならば、高級車とボリュームゾーン(新興国中心の1万~1万5000ドル台自動車市場)の両方で戦っても勝算があるでしょう。しかし体力が足りない場合には、両方で成果を出せない最悪の事態になることがあります。"

 彼は、現代車が今まで強さを発揮してきたボリュームゾーン市場は、自らの技術でさらにしっかりと掌握しながら、高級車や環境車市場では先進業者と合従連衡することがさらに効率的だと助言した。

 コノモト本部長は、現代車が高級車開発に注力しながら、ボリュームゾーンに安くて良い車を出そうとする努力がおろそかになる場合、逆にトヨタに市場を奪われる可能性まであると診断した。

 "トヨタが7日に、高級車を作る'第1トヨタ’と新興国向け低価格車を作る'第2トヨタ'に分割(※2)したのを見て下さい。 組織を再編してでもボリュームゾーンを攻略するという意です。" 

 野村研究所によれば、トヨタ内部で会社を2つに分けようという議論は10年間続けられてきたが、オーナー一族出身の豊田章夫社長が今回決断を下したという。

 今回の組織改編には、現代車がこれまで低価格で品質が良い車を作ることができた原因に対する分析が、徹底的に反映されていることが分かった。すなわち現代車に価格で対抗するには、既存のトヨタの組織と全く違う組織を作らなくてはいけないという結論に到達したということだ。

 このようにトヨタが低価格車に対応した新しい組織を作る'第2創業'に出た反面、現代車の国内製造コストはずっと高まる傾向だ。このまま行けば、安くて品質の良い車を国内で作ることは不可能になる。

 "過去に世界で最も強硬な労組であった全米自動車労組(UAW)の全盛期に匹敵する力を、現代車労組が持っています。競争力の必須要素である労使協力を通した生産性向上につながらなくなっていますね。このままでは方法ありません。製造コストが上昇を続け、結局韓国内基盤の空洞化(工場が海外に抜け出るという意味)を避けられないでしょう。"

※1 野村総研 此本臣吾(このもとしんご)氏と思われます
※2 4月1日から、先進国、新興国、高級車、ユニット部品の4BU(ビジネスユニット)に組織改変することを指す。
 ロイター http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPTYE92503W20130306 ほか

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <安定した技術、これは安くなって陳腐化した技術だともいうことが可能で、だからこそ低価格かつ一定水準の品質で供給できるわけで、ボリュームゾーンでシェアを得るには充分だといえます。現代車はそれで成功してきたが、高級車市場へ入り込む技術や体力はあるのかというと、疑問が残るという指摘です。

 記事翻訳では「高級車の第1トヨタ」になりましたが、関連報道を読むと日米欧先進国向けが第1トヨタになるようで、人件費まで含めた製造コストも考えた分割ではないでしょうか。大量生産に優れたトヨタであっても、人件費の高い日米欧で新興国向けの自動車を作ることはコスト面で引き合わないと考えられ、新興国市場向けの自動車は、新興国で作ることで販売価格に見合った製造コストが期待できるわけです。

 現代自動車の工場は、進出規制により合弁になった中国の北京現代のほか、米国アラバマ州、インド、トルコ、チェコ、ロシアサンクトペテルブルグに展開されていて、欧州市場向けは欧州域内で生産しているとは言いがたい状態になっています。EUが韓国とFTA締結へ動いてい時たときから、仏プジョー・シトロエンや伊フィアットが反対していたのも、安い周辺国で作られた現代車の脅威を受けていたことと無関係ではないでしょう。

 今回のトヨタの組織改変も、日米欧メーカーが暗黙の諒解によって、高賃金の先進国市場を相互に保護しあいたいという考えがあるのではないでしょうか。先進国に明確な定義がないように、先進国メーカーという定義もないわけですが、少なくとも現代車は新興国メーカーであって、新興国で売っていなさいということなのかもしれません。

 現在の韓国は所得も上昇していて、この部分では先進国に相当近づいていると言えるのですが、作っている物に見合った人件費による所得であるのかどうか、国内製造コストの上昇が続いていると記事にあるように、労組も問題を大きくさせる原因の一つであることは、間違いありません。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1363246810/88
88 名前:蟹 ◆M6A1eiUUqQ [sage] 投稿日:2013/03/16(土) 10:27:37.42 ID:45sm77aP
現代車2週続けて週末特別勤務中止、推定2千700億生産支障 【聯合ニュース 東亜日報】
http://news.donga.com/List/Economy/3/01/20130316/53745139/1

 現代自動車労組が3月から施行している昼間連続2交代制で、週末特別勤務方式に労使が合意点を見出せないため、16日再び週末特別勤務を中止した。

 現代車労使は今週中に特別勤務交渉をする予定だったが、意見の相違が多くて対話を始めることが出来なかった。

 労組は4日から始まった2交代施行最初の週末である9日、週末特別勤務をしなかった。現代車は9日と16日の2週とも週末特別勤務を実施せず、1万3千台あまりの生産が滞り、2千700億ウォンあまりの生産支障が発生したと推算した。

 しかし労組は、週末特別勤務にともなう生産台数を基準として賃金を算定しなければならないという立場だ。会社はこれに対して"新しい週末特別勤務は、夜間または深夜に長時間労働をしないで昼間に勤務をするもの"として、"深夜勤務がないだけに、平日勤務条件の妥当な基準として賃金が決定されなければならない"と明らかにした。

 労使が賃金保全方式で意見をまとまられない場合、しばらく週末特別勤務はなされにくい展望だ。

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <以前にもお伝えした、夜は働きたくないけれど手当てが特別高い週末だけは働かせろと、労組がごねている問題です。

 いわゆる泣く子は餅を一つ多くもらえるを地でやっているわけなのですが、赤ん坊ではなく働いている大人なのに、その餅は自分が作ったものだということに気がついていません。いくら泣いてもわめいても暴力沙汰を起こしても、餅を作らなければ餅は食べられません。それに気がつくのは、臼と杵(工場)がなくなったときなのでしょうか。


おかげさまで、ブログランキングで登録しているニュース(全般)、社会・経済ニュース、海外ニュースの3分野全てで上位を維持しています。多数のかたがたに読んでいただけるのは嬉しいことです。
引き続き応援をお願いします。

ニュース ブログランキングへ
↑クリックしてください↑

原稿などのご用命は 5246hoteyes@gmail.com へ